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2014年04月21日

WWⅡU.S.マガジン・パウチ(その1)(WWⅡU.S.magazine pouches:#1)

(この記事は21日午前0時26分29秒に一旦投稿されましたが、内容に一部不備がありましたので、改めて再度投稿しなおしたものです。どうぞご容赦ください。)

こんにちは。
当地大阪の桜は既に葉桜となり、柔らかい緑がぐんぐん萌え出してきています。今朝(20日)の気温は8度でしたが、曇っていたためか少しヒンヤリした感じでした。みなさんの処はどうですか?

さて今回は久々に装備品についてのご紹介です。
ウン十年前私が高校生だった頃にTV映画「COMBAT!」の再放送を見て以来WWⅡUS歩兵装備品をメインとして蒐集している私は、今回ご紹介する各種マガジン・パウチ類は、「一応『ひと通り』揃えたい」という気持ちで蒐集してきました。
サンダース軍曹は左前腰にM1911A1用のマガジン・パウチを付けてましたし、ヘンリー少尉も右前腰にM1カービン用のマガジン・パウチをつけ、また、M1カービンのストックにもM1カービン用のマガジン・パウチを付けてました。彼らになりきるためには、これらのパウチ類の入手が必須でした。

まず、こちらを。↓

左より
「M-1923 兵・下士官用ウェブ製ダブル・マガジン・ポケット(Pocket, Magazine, Double, Web, EM, M-1923)」、
「M-1 30口径カービン用ウェブ製ダブル・マガジン・ポケット(Pocket, Magazine, Double, Web, For carbine, Caliber .30, M-1)」、
「M-1カービン・小銃30口径カートリッジ・ポケット(Pocket, Cartridge, Caliber .30, M-1, Carbine or rifle)」です。
いずれもいわゆるカーキ色、正しくはODシェード#3です。

↓フラップを開け閉めしてみました。

左のM-1923マガジン・ポケットは、M1911(M1911A1)45口径自動拳銃用(ガバメント)のマガジン2本を収めるためのモノです。真ん中のモノはM1カービン用15連マガジン2本を収めるためのモノで、裏面(というか全体)がループ状になっており、ピストル・ベルト等をそのループ部に通し、ベルトの凹スナップに留めて固定するための凸スナップがループの内側に備えてあります。本来はピストル・ベルト等を通すためのループ形状なのですが、上述の「COMBAT!」中でヘンリー少尉も行っていたようにWWⅡ当時のGIの中にはM1カービンのストックをこのポケットのループに通して装着して、携帯弾薬数を増やしている者がありました。私もマルシンのM1カービン(最初期のカート式エアガンですよ)を手に入れた時に嬉しくて真似ようとしましたが、マガジンの大きさが実銃用のモノよりサイズが大きくて、フラップが閉まりませんでした。当時はまだエアガンのマガジンの大きさが実銃のモノより大きい事を知りませんでしたので、ポケットの方が経年変化等で縮んでしまったからか!などと思った事がありました。まったくお笑いぐさです。
右のモノはこれまたM1カービン用15連マガジン・パウチを2本収めるためのモノであると同時に、M1小銃(ガーランド)用の8連クリップ2本を収めるためにも出来ていることを知ったのは後述のカタログを入手してからでした。

↓裏側です。

左のM-1923マガジン・ポケットも全体がループ状になっていて真ん中のモノと同じように凸スナップが備えてあります。右のパウチはベルト・ループが縫い付けられてあるだけです。下部にワイヤー・ハンガー用のハトメ(grommet)が備えられています。ピストル・ベルトに通して使用した時にピストル・ベルトのハトメが隠れてしまって利用できなくなってしまうので、その分をこのパウチのハトメで補うのです。

「この配置、どこかで見たことある」と思ったかたは鋭い!これです↓

過去記事でも出たことのある1943年8月発行「Quartermaster Supply Catalog 」のSection 1 - Enlisted Men's Clothing and Equipment」の「BELTS & SUSPENDERS」の項のページです。これから分かるように(すでに上述していますが)右端のモノはM1カービン用マガジン用であるだけでなくM1小銃(ガーランド)用の8連クリップを収めるためのものでもあったのです。また右側2つのモノは左のモノのように「M-XXXX」あるいは「Model of XXXX」という「XX年式」といった制式名称にはなっていない事が分かります。

↓おまけ。OD色バージョンです。正しくはODシェード#7です。



注釈:左端のM-1923はWWⅡ生産のモノではありません。

今回は短いですが、この辺で失礼します。


  

2014年04月13日

B.A.R.のマガジン(The magazine for BAR M1918)

みなさんこんにちは。
今回は久しぶりに装備品をやろうかなと思っていましたが、撮影した写真に日付を入れてしまっていた関係で、あまり日時を開けずに公開した方がなんとなくいいかなと思いまして、今回もまた銃器関係モノを・・・。

↓まずこれをご覧ください。

これはM1918 ブローニング・オートマチック・ライフル(Browning Automatic Rifle)【↑Wikipediaにリンクします】用のマガジンを上から撮影したものです。BARについては今更私がここで説明する必要はありませんね。ご存じないかたはWikipediaをご参照ください。画像の通り複列式弾倉です。30-06弾が20発入ります。

私とBARのファースト・コンタクトは、やはり田宮模型のミリタリー・ミニチュア・シリーズのアメリカ歩兵G.I.セットで、セカンド・コンタクトはTV映画「COMBAT!」の「カービー1等兵の銃」でした。TVでは、ややくぐもった「ドンドンドンドン・・・」という連射音が印象的で、20連射がきくことで実戦においてもBARに対する兵士からの信頼が厚かったと聞きます。
今回はそのBARのマガジンです。銃本体についてはまたの機会に。


↑この個体はパーカライジング仕上げです(もうかなりハゲて来ていますが)。30-06がテーパーのあるライフル弾ですので、底面は尻下がりの斜めになります(画像の右方向が銃口側になります)。


↑その底面。銃口の方向は上の画像とは逆です。


↑さらに拡大。「S」の刻印があります。これはマガジンを製造していた製造者の1つ「Seymour Products」社製であることを示します。


↑マガジン後端を上から。マガジン本体は鋼板を折って、この後部で合わせ目を重ねてロール巻(上から見て左巻)処理して作られます。


↑右は上で紹介済みのモノ。左は「M1918改A2」の不可動(無可動)実銃購入時に付いてきたブルー仕上げのマガジン。


↑反対側。この左側のブルー仕上げのモノは、ブルーが綺麗に残っていますが、恐らくこれは軍用ではなく、民間向けモノだと考えています。


↑底面には刻印などはありません。他のどの面にも製造者を示す刻印等がありません。作りは軍用モノと差異はありません。


↑上がブルー仕上げのモノ、下がSeymour社製のモノ。こうして比較すると下の方はリップがだいぶ傷んでいるのが分かりますね。


↑弾を抜きました。フォロワー形状は同じです。


↑下のSeymour社製のモノには、フォロワーにも「S」の刻印があります。

おまけ↓

右2つは既に上で触れたモノです。左端のモノは何でしょう?少し短い「15発用」?

↓ヒント。底面の画像です。

答えは・・・


「VFC社製電動エアーガンM1918BAR」のマガジンでした。5564076という番号は、BARマガジンのアイテム・ストック・ナンバーです。軍用のモノにもこの刻印があるモノがあります。


↑マガジンの背中。左のモノはVFC電動ガンのモノ。右側2つが実銃用。マガジン本体を構成する鋼板の合わせ目の巻き部分の、上から1センチくらいのところに切り欠きがありますが、ここにマガジン・キャッチが噛み込んで銃に装着されます。
VFCのBARは、二脚も含めて再現度が高く、気に入っています。またの機会にM1918改A2と併せてご紹介するつもりです。

それでは今回はこの辺で失礼します。

  

Posted by Sgt. Saunders at 17:36Comments(0)米軍(U.S.)Fire arms

2014年04月05日

M1 Rifle (Garand) - en bloc clip #2:M1ガーランドのエン・ブロック・クリップ その2

こんにちは。
当地は桜が満開に近いです。きのう一時的に雨風が強まりましたが、なんとか耐えてます。

前回に続き、M1ガーランドのエン・ブロック・クリップについて。
この銃にまつわる話として誰もが採り上げる、装填時の「指挟み」についても考えてみたいと思います。
と言っても、私には実銃がありません。ウン十年前に入手したハドソン製モデルガンM1ガーランドで装填動作を行ってみました。

↓①まず、オペレーティング・ロッドを最後端まで後退させ、ボルトがロックされたところで、レシーバーの切り欠きにクリップ後端の凸リブを合わせてフォロワーにクリップを上からあてがい・・・、


↓②押し込みます。


↓③一番下まで押し込みつつ・・・、、(米軍のマニュアルではクリップを押し込む時に、こんな風には押し込まず、下の④の画像のように右手の小指の付け根部分をロッド後端の突起に当てて保持するように指示しています。)


↓④オペレーティング・ロッドを少し後退させてロックを解除すると、その瞬間にクリップがマガジン内で固定されると同時に、オペレーティング・ロッド・スプリングがオペレーティング・ロッドを介してボルトを前方へ進めようとするので、親指をサッと離し・・・


↓⑤それに続いて同じくサッとロッドから手を離すと・・・、


↓⑥第一弾目がチェインバーへ送られます。


↓⑦装弾完了。

指を挟む人は④の時にモタつく、単なる不器用さんだけだと思います。まぁ、一度二度はやっちゃうかもしれませんけど慣れてしまえばなんともないレベルではないかと思います。
いや、実銃だとオペレーティング・ロッド・スプリングがもっと強くて挟んでしまうのか・・・?でも発火モデルのモデルガンならば、小さいキャップ火薬の力でもボルトを後退させられるようにスプリングを弱くしてやらないといけませんが、このハドソンのM1ガーランドは非発火モデルですので、スプリングを弱くする必要はありません。実銃並みとまではいかないまでも、そこそこの強さのスプリングが使われているのではないかなと思います。

↓おまけ。激発後のエジェクション・シーン(のつもり)。


↓最後の一発のエジェクションの後、


↓フォロワーと空のクリップが見えてます。


↓ボルトが完全に後退すると空クリップがクリップ・エジェクターによって上方へ跳ね上げられます。


その際に空クリップがレシーバー等と擦れて、あるいは飛び出したクリップが地に落ちる際「チーン」という小気味のいい(?)音が出ます。この音については「残弾が無くなったことを敵兵に教えるものとなり本銃の欠点である」、「いやいや銃声砲声入り乱れ、敵兵との距離もある中では、こんな音ごとき些細なものである」などといろいろに語られているのはご存じの通りです。


本物のガーランドを一度撃ってみたいです。グアムに行けば可能だそうです。ハワイでは小口径のピストルしか撃てませんでした。
ハドソン製のM1ガーランドのほかに、上野の中田商店で買った「不可動実銃」も持っていますが、レシーバーとボルトが鋳物の一体モノのようになってるし、トリガーはスプリングが無くてブラブラ状態でいま一つ迫力に欠けています。ストックへの検査官のカールトゥーシュが残っていたりして、そこには唯一「実銃感」を得ることができますけど。

エン・ブロック・クリップから少し脱線しました。申し訳ございません。
お付き合い下さり有難うございました。それでは、また・・・。
  

Posted by Sgt. Saunders at 11:00Comments(0)米軍(U.S.)Fire arms