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2016年08月07日

Meldekartentasche, M35(WWⅡドイツ軍M35マップケース)

 こんにちは。お久しぶりです。
 リオ・オリンピック始まりましたね。
 参議院議員選挙、今回も私にとっては「ウーン」な結果となりました。また、東京都知事選挙も、私は直接は無関係ですがこちらも「ウーン?」な結果に映りました。ま、結果を受け容れる度量があってこその民主主義。みんなで一緒に難問に取り掛かりましょう。
 1カ月以上音沙汰のない当ブログ、パソコンが急に調子が悪くなったこともあって更新(記事投稿)ができませんでした。ネタは用意してありましたが今般やっと上梓できました。

 今回のネタは前回のWWⅡ米軍M1938ディスパッチケースに触発されて思いついたWWⅡドイツ軍M35マップケース(Meldekartentasche M35)です。
Meldeは報告・伝令、Kartenは書類・地図、Tascheはケースですから、「M35報告書・地図ケース」といった方がより正確でしょうか。まあ一般的にマップケースで国内外で通用していますので当ブログでも今後「マップケース」とします。

↓M35マップケースです。

ドイツ軍の革装備品ではお馴染みの石目(pebble)模様で、本個体は茶革製です。フラップはベルト・バックル留め。なお、黒革製のものもあります。

↓モーゼル弾薬盒等でもよく見られる石目模様。テカり軽減のための加工です。


↓フラップを留めるベルトを外しました。


↓フラップを開きました。定規・ペン・複合分度器を収めるポケットが設えられています。


↓左側の定規入れの部分には持ち主がカスタマイズした切れ込みが3つあります。短い定規をサッと取れるようにしたのではないかなと思います。


↓複合分度器(Deckungswinkelmesser)入れ。ピストルホルスターにあるのと同様の「サッと取り出しストラップ」が仕込まれています。


↓別角度から。

分度器を収めるとストラップが底まで落とし込まれ、ストラップを引き上げると分度器がせり上がるようになってます。

↓ペン・ポケットは7つ。左側3つは少し太いような気がします。


↓書類・地図を収める本体部分。


↓もっと近づいて見ます。革で2つに仕切られています。


↓横から見ると分かりますが、ケースの厚みは最大5cm位あります。


↓底です。中の仕切り革は底面では縫い合わされていません。


↓フラップ内側です。側面からの雨水・砂塵の侵入を防ぐ「耳」が両側に付いてます。

フラップを押さえている人差し指の先にメーカー名等の刻印があります。

↓その拡大。

上段:「ERNST KOHNEN」
下段:「SOLINGEN 1942」
とあるのがお分かり頂けますか?
刃物で有名なゾーリンゲンにあった革製品メーカー、エルンスト=コーネンです。ヘルメットのチン・ストラップにもこの名があるのを見たことがあります。

↓ケースの裏側です。

ウェスト・ベルトにぶら下げるためのベルト・ループが2本あります。

↓このような構造です。上向きにベルトが伸びていて、


↓適切な長さのループを作って折り返し、バックルに通して・・・


↓余った部分はバックルの下を通して


↓このようにストラップを下向きにダラーンと垂らしておくだけです。



いかがでしたでしょうか?
ドイツ軍モノには、いつも申しますが、「質実剛健」の良さがあり、様式美を感じます。
米軍モノが「安くてそこそこのモノを大量に投入!傷んだら『ハイこれ。新しいの使え!。』」という姿勢なのに対し、ドイツ軍モノは「いいモノを大事に扱って長持ちさせる」という姿勢の表れかなと勝手に解釈しています。

「ドイツ軍装備も一通り揃えよう」と思ってこのケースを入手したのですが、もう10年程も前だったと思います。現在でもそこそこの程度であれば150ドルも出せば入手できるのではないでしょうか。
さすがにオリジナルのドイツ軍装備品をサバゲには投入できませんが、コスプレなら傷まないように丁寧に扱えばいいので、いつかそんな形で披露できればいいですね。

昔TAMIYAの1/35ミリタリーミニチュアシリーズにハマっていた時、ドイツ兵士官がこれを装着しているのが如何にも士官だぞっていう感じで格好良かったですね。ただ7㎜角ほどの部品をフィギュアのベルト下に吊るしたように接着するのは、接着面が小さくて難儀しましたなぁ。タミヤセメントがサラサラなので塗ってからワザと時間を空けて粘度を上げてからくっ付けました。そんな思い出までよみがえりました。


それでは、また次回お会いしましょう。