QRコード
QRCODE
< 2018年05>
S M T W T F S
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    
オーナーへメッセージ

コレクション ブログランキングへ

2018年05月27日

M1カービン用マガジン・ポケット(Double-web Magazine Pocket for M1 Carbine )

みなさんこんにちは。
嘘、言い逃れ、ごまかし、強弁、はぐらかし、無視…。政治もスポーツも、呆れて嘆息ばかり出てしまうような出来事ばかりの我が日本国。
その中の一地方の、梅雨入り前の暑いんだかうすら寒いんだか分らない天候が続いております当地大阪から、エアコンの始動準備作業を終えて一気に書き上げてお送りします今回のネタは、WWⅡから米軍が使用したM1カービン用15連マガジン・ポケット(Pocket, Magazine, Double, Web, For Carbine, Caliber .30, M1)です。

その前に、まずこのイラスト↓をご覧下さい。少し前にトンプソン短機関銃用20連マガジン・パウチ(Thompson 5-Cell 20rds Mag. Pouch)の回でも取り上げましたが、30年近く前の月刊コンバット・マガジンの巻末に折り込まれていた今は亡き川越のりと先生の筆による「兵隊さんイラスト」シリーズのうちの一つ「Infantry Officer」です。押入れ整理中に発見したこのイラストを眺めておりましたら「次のネタは、これにしよう!」とインスパイアされました。このイラストの中の...


↓これです。川越先生は「M1 CAL..30 CARBINE DOUBLE-WEB, MAGAZINE POCKET(M1騎銃用予備弾倉入)」と表記なさっておられます。カービンとは騎銃という意味なんだよと改めて念を押された気がします。

イラストではポケット部のウェブと縁取りテープがODシェード#7、フラップから背面のループ部分のダックがODシェード#3で、1943年頃のシェード移行時の布製装備品によく見られる、部材ごとにシェードが異なるシェード混合(トランジショナル)パターンのモノが描かれています。

↓はい、やっと現物です。M-1カービン用の15連マガジンを2本収めるポケットです。手持ちの中に全く同じシェードパターンで構成されたモノが無かったのですが、似た感じのモノを出してきました。フラップと縁取りテープがシェード#3、ポケット部がシェード#7で構成されています。


↓フラップの留め具は言わずと知れたLift-the-Dotです。黄銅製です。「Klikit」 」、「✡」、「PULL」の刻印がありますので、メーカーはRau Fastener Companyです。「STAR」、「✡」、「PULL」という組み合わせの刻印もRAU社のモノです。因みに本当はダビテ星・六芒星(✡)じゃなくて中の六角形が無い「六光星」です。


↓フラップを開けました。Lift-the-Dotのオス部品(スタッド)は2つのポケットに亘らせた土台ウェブ・テープに設えられています。


↓「S-3904)」のスタンプは製造時ではなく貸与を受けた者が記名の目的で施したモノです。手書きの「S-9502」は、また別の者が貸与を受けた際に前の借用者「S-3904」の表示を抹消して新たに記名したモノです。Army Regulation (AR) 850-5 (MARKING OF CLOTHING, EQUIPMENT, VEHICLES AND PROPERTY) で装備品への記名方法として、持ち主の姓のイニシャルと認識番号の下4桁を組み合わせたモノを「名前代わり」にして記名するように定められてあります。S-9502の人が前の借用者S-3904の表示を横線で消して新たに自身の表示をしたということが分かります。



↓Lift-the-Dotのメス部品の裏側(クリンチ・プレート(clinch plate))。RAU社のモノの中には外周に沿って社名と所在地(RAU FASTENER CO./PROVIDENCE R.I.)が刻まれているモノもあります。

因みに、ブリティッシュ・メイドの装備品に用いられたLift-the-Dotのクリンチ・プレートはプレーン、つまり「まっ平」になっているモノが多いですが、「米国本土製」の装備品に用いられたLift-the-Dotのクリンチ・プレートは縁から盛り上がっています。例外的に、革を使用した装備品の中には敢えてフル・プレーンなクリンチ・プレートを使用したモノもあります。ブリティッシュ・メイドのモノがプレーンなのは問題無いですが、米国製のモノなのにプレーンなクリンチ・プレートであれば「レプリカ」でないかどうか疑ってみる必要があります。

↓素材の違いが分かる画像です。


↓裏面です。製造者名「HOFF」、製造年「1943」のスタンプがあります。製造者数は50者ほどに及ぶんだそうで、すべてのメーカーのモノを集めている海外のコレクターのHP(ブログだったかな?)を見たことありますけど、圧巻でした…。
M-1936 ピストル・オア・リボルバー・ベルトに固定して使うために用いるオス・スナップが設えられています。左端に写っているのは大きさ比較用に置いたポケットナイフです。


↓オス・スナップの拡大です。先ほどのLift-the-Dotと同じメーカーRAU FASTENER社製です。社名と所在地(RAU FASTENER CO./PROV.R.I.)が刻まれています。


↓ループの内側にオス・スナップが見えています。ループにM-1936 ピストル・オア・リボルバー・ベルトを通して、ベルトのメス・スナップにこのオス・スナップを嵌めて固定します。(M-1923乗馬部隊用30口径カートリッジ・ベルトにもスナップを留めて装着できます。)


↓これです。


↓このポケット背面のループは、本来は上述の通りピストル・ベルト等に通して使うことを目的としているものでしたが、ベルトではなくM-1カービンのストック(銃床)に通しても使われていたのは皆さんご承知の通りです。TV映画コンバット!でもヘンリー少尉がやってました。ストックに通して使うのは、あくまでも前線の兵士が工夫して考案した用法でありオフィシャルなものではありませんから、このポケットの事を「ストック用パウチ」と呼ぶのは便宜的なもの(俗称)です。


↓毎度おなじみQuartermaster Supply Catalogの、まずはQM Sec.1, 1943年8月版です。名称が「POCKET, MAGAZINE, DOUBLE, WEB, FOR CARBINE, CALIBER .30, M-1」となっており、通常の語順にすると「DOUBLE WEB MAGAZINE POCKET FOR M-1 CALIBER .30 CARBINE」となります。

なお、右側に本ポケットの後継モデルとなる「POCKET, CARTRIDGE, CAL. .30, M-1, CARBINE or RIFLE(M-1カービン/小銃 30口径カートリッジ・ポケット)」が掲載されています。M-1カービン専用ではなく、M-1小銃(ガーランド)の8連クリップの収納も可能にしてあるモノです。

↓一方こちらはQM 3-1, 1946年5月版です。こちらでは「POCKET, MAGAZINE, DOUBLE-WEB, CARBINE, CALIBER .30, M-1」と、ハイフンでDOUBLEとWEBを繋いでいます。通常の表記にすると「M-1 CALIBER .30 CARBINE DOUBLE-WEB MAGAZINE POCKET」となり、極めてシンプルな表記になってます。「FOR」の語が抜けて、「M-1 30口径カービンダブル・ウェブ・マガジン・ポケット」から「M-1 30口径カービン ダブル・ウェブ・マガジン・ポケット」へと少し表現が変わっています。

画像中黄色のマーカーで印をつけているところ、「LIMITED STANDARD-To be issued until exhausted(限定採用-消費し尽されるまで支給される(=支給は在庫限り))」とあります。これは先ほど見ました1943年8月版の画像でも触れました「POCKET, CARTRIDGE, CAL. .30, M-1, CARNINE or RIFLE(M-1カービン/小銃 30口径カートリッジ・ポケット)」(この画像では下にあります。)が「主流」になって行ったんだということが分かります。両者の違いの詳しい点については拙稿WWⅡU.S.マガジン・パウチ(その2)(WWⅡU.S.magazine pouches:#2)をご覧ください。


縷々見て参りました。いかがでしたか?
記事中でも触れましたようにWWⅡ中に製造が終わっており、現存数が比較的少なくなっているためか価格は上昇を続けています。
私が最初に入手したのは全体がカーキ色(ODシェード#3)であったものの程度が悪く(小穴、ほつれ数ヶ所あり)、20年くらい前でしたが2,000円程でした。現在今回ご紹介したような程度のモノだとシェードの違いに関わらず、eBayでは30ドルくらいで入手することが可能です。国内市場でも少し上乗せしたくらいの値段で、まだまだ入手はし易いと思います。
M-1カービン・M-1小銃兼用のポケットの方はWWⅡ後も朝鮮戦争を経てヴェトナム戦中も製造が続けられていたため、製造年にこだわらなければデッド・ストックでもeBayで10ドル程度で入手できます。国内では良品で大体2,000円くらいが底値でしょうか。

あと余談ですが、日本では一般的に「カービン」と呼称していますが、「カーバイン」と発音する欧米人も多いので特に海外に行ったときは注意しましょう。

それでは今回はこの辺で失礼いたします。また次回お目にかかりたいと思います。



  

Posted by Sgt. Saunders at 11:55Comments(0)米軍(U.S.)Magazine pockets

2018年05月13日

M-1923 カートリッジ・ベルト(M-1923 Dismounted Cal..30 Cartridge Belt)

皆さんこんにちは。
ゴールデンウィークの後半4連休中は風邪を患いまして、連休が明けても3日間はまるでインフルのように全身が重ダルく頭痛も併発した状態でした。昨年末の重症肉離れといい、今般の風邪連休といい、世間がお休みだーと言っている最中家の中で静かに過ごさねばならない事が続いております。厄払いが必要でしょうか。
当地大阪は昨日はよいお天気でしたが今朝方からは雨です。庭の花壇の手入れ・草抜きをサボる理由が出来てしまいました。

さて、今回お届けいたしますのは、私のコレクションの中心をなすWWⅡUS陸軍一般兵の基本中の基本装備たる「Belt, Cartridge, Cal..30, M-1923, Dismounted」、いわゆるM-1923カートリッジ・ベルトについて少しだけ触れたいと思います。そういえばまだ一度もご紹介したことが無いことに気付きました。今更ながら自分でも驚いております。

↓WWⅡ時にライフルで武装する一般歩兵が用いた弾薬ベルトである「Belt, Cartridge, Cal..30, M-1923, Dismounted」、直訳すれば「徒歩部隊用M-1923 30口径カートリッジ・ベルト」となりましょうが、一般的には「M-1923カートリッジ・ベルト」と呼ばれることが多いです。もっと単純に「ガーランド・ベルト」などと呼ばれることもあります。M1ガーランド小銃だけでなく、先代のM1903スプリングフィールド小銃からの装備品なのにです。更に言えばM1917エンフィールド小銃手もこのベルトを使っていました。左右片側に5つずつ、全部で10個のポケットがあります。


↓裏側です。左右の5ポケット部とそれらを連結するベルトの3ピース構造になっています。ポケット部の上辺にはサスペンダーやハヴァーサック等の連結クリップを通すハトメ穴(grommet)がポケットの間隔に合わせて設えられています。
連結ベルトの上辺の真ん中にも一つだけハトメ穴がありますが、これはM-1910ハヴァーサックの背面に1本だけあるベルト連結用ストラップのスナップ・フックに吊るすためのモノです。
WWⅡにおいてもWWⅠ時代のM-1910ハヴァーサックを使っているケースが多くありましたので、ちゃんと連結できるようにとWWⅡ時製造分のカートリッジ・ベルトにも設えられていました。背面側のベルト連結用ストラップを2本持つM-1923ハヴァーサックであればこのハトメを連結に使う必要はありません。
下辺にも水筒やファースト・エイド・パウチなどをぶら下げるための少し大きめのハトメ穴が、やはりポケットの間隔で設えられています。なお下辺のハトメ穴は、上辺のハトメ穴と違い、バックルに一番近い箇所にはありません。


↓毎度おなじみ、QM 3-1 Quartermaster Supply Catalog (May 1946)での掲載ページです。ストックナンバーは74-B-160。

このカタログの画像でも分かりますが、装着した時に右側に来る方の、バックルに一番近いポケット下部に「U.S.」のスタンプが押されています。海兵隊用のモノにはこのスタンプは無く、代わりに装着時に左側になる方のポケット部内側の、バックルに一番近い部分に「U.S.M.C.」とスタンプが押されています。

↓この個体では、上のカタログ画像のような「U.S.」スタンプがほとんど残っていません。まるで最初から無かったかのようです。上で触れたような、左側になる方のポケット部内側(この画像では右下のバックルのすぐ左にあるスペース)に「U.S.M.C.」スタンプがある訳でもなく、海兵隊用のものでもないようです。


↓装着した時に右側に来る方の内側の、バックルに近いこの部分にメーカー名と製造年のスタンプがあるのが一般的です。スタンプが薄くなって見辛いですね。


↓スタンプが見やすいようにストロボを焚いて写してみました。少しは見やすくなったでしょうか。先頭部分が鉄錆で少し覆われていますが、おそらくBURLINGTON MILLS Inc.〈改行〉1943 とのスタンプだと思われます。


↓左右のポケットを繋つなぐ連結ベルトとの連結の仕組みがお分かりいただけると思います。連結ベルトを着用者のウェスト周りに合わせて長さを調節してバックルで固定します。
長さを調節して余分なベルトはブラブラしないよう、左側のポケット部でお分かりのようにポケット裏側のループに通して収めておきます。



↓画像の右のバックルに連結ベルトを通して長さを調節します。ポケット部左側末端に設えられた隙間の空いた縦長リングにも連結ベルトを通してカートリッジの重量を支えさせます。



↓フロント・バックルと先ほど見た長さ調節バックルと隙間空き縦長リングは黒染めの亜鉛合金製です。金具については製造時期によって亜鉛合金であったり真鍮であったり、鋼であったりとバリエーションがあるのは他の装備品の例に於けると同じです。


↓フロント・バックルは黒染めの亜鉛合金製ですが、ハトメ穴とLift-the-Dotは黒染めの真鍮製です。


↓フラップを開けました。あれ? 何これ?


↓ナニコレ?とお思いの方おられますか?


↓ストラップはポケットの底から伸びてきています。


↓これは元々M1903スプリングフィールド小銃が米陸軍の制式小銃であった時代にこのM-1923カートリッジ・ベルトが開発されたものですから、その5発クリップを各ポケットに2つ収めるために、このストラップがあります。画像手前がスプリングフィールド用の5発クリップをこのストラップの前後に入れて収めている状態です。ポケットのLift-the-Dotの付いたフラップを開けた状態では、このストラップで押さえられていない奥側のクリップからまず初めに取り出すことが出来、手前側のクリップはストラップで押さえられているため、不意に飛び出す心配がありません。


↓ストラップのスナップを外すと手前側のクリップを取り出せます。一つ向こうのポケットにはガーランド用の8発クリップを収めています。


↓ガーランド用クリップはポケットに1つしか入りません。制式小銃がボルト手動式のスプリングフィールドからオートマチックのガーランドに替わって火力が向上したのに、カートリッジ・ベルトはそのままでしたから、携行弾数が100発(2x5x10ポケ)から80(8x10ポケ)発に減ったという皮肉なことになってしまいました。

スプリングフィールド小銃はガーランド小銃が制式化された後WWⅡ突入後も使用され続けられたため、このストラップは1943年頃に装備の色目がod #3(カーキ)からod #7(いわゆるOD色)に替わった後もしばらくは付けられ続けました。最初からストラップ無しで製造されたガーランド専用ともいうべきM-1923カートリッジ・ベルトも当然あります。ストック・ナンバーはそのままで、スペック・ナンバーが変更されています。

↓ガーランド用クリップを収める場合はストラップの長さは足りず、スナップに留めることは出来ません。元々ガーランド用のクリップを固定するように出来ていないからです。ですから兵士の中には「こんなモン邪魔じゃ」と切り去ってしまう者もありました。


↓ストラップのスナップボタンのメス部品の内部の拡大。おなじみRAU FASTENER社の「RAU FASTN. CO. PROV.」刻印が見えます。「PROV.」というのはRAU社の所在地・ロードアイランド州のプロヴィデンスの意。


↓オス部品の裏側の拡大です。こちらにはスペースが多いのでフルに「RAU FASTENER CO. PROV. R.I.」と刻印されています。


↓別の会社製のオス部品です。UNITED CARR社の刻印です。因みにUNITED CARR社は「Dot」というブランドでLift-the-Dotを開発したLift-the-Dotの生みの親です。



以上縷々見て参りました。カートリッジ固定ストラップについては、実はまだもっと触れたい部分があるのですが(もっと長~いストラップが付いているカートリッジ・ベルト、「M-1910」の話など)、またの機会に致します(←後日記事にしました。こちら→「M-1910 カートリッジ・ベルト(M-1910 Dismounted Cal..30 Cartridge Belt)」をご覧下さい)。


私のコレクション遍歴の発端・中心はWWⅡアメリカ陸軍の一般歩兵装備にあるのですが、言わばその中でも最も基本的な位置にあるであろうこのベルトの入手は、実はコレクション開始からは結構時間が経ってからでした。
と申しますのも、コレクションを始めた頃は、まだM1ガーランド銃はエアーガンであるとモデルガンであるとを問わず遊戯銃としてモデル化されておりませんで、ちょうどその頃M1カービンがマルシンからカート式エアガンとしてモデル化されまして、軍装コレクションとほぼ同時にサバゲにも興味が湧いていたものですから、まずはM1カービンの入手が先決だ!とM1カービンを入手したのがその最大の理由です。すなわちM1カービンのマガジンはM1カービン用のマガジン・パウチに収めるのが当たり前ですから、M1カービンで「武装」していた私にはM1923カートリッジ・ベルトは必要ではなかったからです。

ではM1ガーランドやM1903スプリングフィールドの遊戯銃を手にしてからの入手かと言えばそうではなく、やはり基本中の基本たる本ベルトは渇望しておりまして、しかしながらカーキのM-1923はお値段が高かったので、まずはOD色の、ストラップ無しのガーランド専用M-1923を今は亡き沖縄アメリカ屋さんの通販で手に入れたのが最初でした。当時「良品」で2,000円という、今では破格の値段でした。その後しばらくしたのち、これもまた今は亡き渋谷のアルバンで1万ちょっと位で出ていたカーキ色版を手に入れました。今回の画像のモノがそれです。当時アルバンが「軍装資料」として刊行しておられたカタログ的な小冊子に掲載されていた写真の被写体の現品が送られてきたものですから少し驚きました。もし今でも当時のアルバンの米軍資料冊子をお持ちの方がおられましたら見比べて見て下さい。鉄錆の付いた形やウェブのホツレ具合が一致するものを見つけられると思います。

今日オリジナル(実物)の流通量はまだ比較的多いように思われます。価格は年々少しずつ上昇しているようですが、入手機会はまだ多いのではないかという印象を持ってます。
リエナクト用に多くの業者が本ベルトのリプロを製造販売していますが、中でも近年特にその品質が突出していると思いますのがAT THE FRONTさんのモノで、可能な限り当時のスペックを追求しておられます。その執着度合いは同社のHPを見ればヒシヒシと伝わって来ます。ウェザリングすればなかなかオリジナルと見分けるのは困難なレベルにまで達しておられます。長年オリジナルに接していれば見分けは付きますが、あまりオリジナルに接したことのない方には見分けは難しいかもしれません。AT THE FRONTさんはハッキリと勝手にでっち上げたメーカー名をスタンプされておられるので好感が持てます。スタンプのインクの乗りも、知ってか知らずか、オリジナルとは異なる『タッチ』ですし。



それでは今回はこの辺で失礼いたします。