2018年12月09日
M9ピストル用予備マガジンポケット(Pocket Ammo Magazine for 9mm)
皆さんこんにちは。
空全面が灰色の雲に覆われ、真冬並みの寒気に覆われているという当地大阪から、まだ年末の気忙しさには囚われていないうちにお送りします。
今回は私のコレクション対象である「米軍の制式採用銃器のアクセサリー」としてのコレクションから、M9 9mmセミオート・ピストル(ベレッタ社のModello 92F)の予備マガジン・ポケットを持ってきました。M9 9mmピストル関連のモノとしては4回前の投稿で「US M9 ピストルのマガジン(Magazine for US M9 9mm semiautomatic Pistol)」をやったばかりですが、その続きのような形でちょこっと晒します。
↓1本収納バージョンです。素材は現在では当然のナイロンです。フラップはスナップ・ボタンで留めます。縁取りテープの末端処理はナイロン装備品では一般的な熱鎔断処理です。熱鎔断処理ができないコットン素材を用いるしかなかったWWII装備品では出来ない芸当です。
↓裏面です。ピストル・ベルト等への装着は2本のスライド・キーパー(ALICE CLIP)を用います。1本でも十分な気がします。
↓再び裏返してマガジンを詰めた状態にしました。マガジンを入れても若干のゆとりがあります。
↓マガジンを抜き取りました。フラップ内側にスタンプがありました。
↓一行目「POCKET, AMMUNITION, 9MM」、二行目「DA?? 0?-05・・・・」?。掠れて読めません...。
三行目「NSN(National Stock Number:ナショナル・ストック・ナンバー) 」のほかは掠れて読めませんが、ここには「8465-01-207-5573」か「1005-01-207-5573」となっている筈です(下線部は同じです)。
NSNの前4ケタ部分は「FSC(Federal Supply Classification)」で、「8465」は「個人装備(Individual Equipment)」に分類されているものである事を表します。のちにこのFSCが「8465」から、「30mm以下の銃器関連(Guns, through 30mm)」に分類されているものである事を表す「1005」へと変更されました。つまり、「個人装備」から「銃器関連モノ」へと分類が変更されたということです。因みにこのマガジン・ポケットは1985年5月3日に制式採用されました。M9ピストルの制式採用日1985年4月10日に遅れること約1カ月後です。四行目は最後尾に「INC.」とあるので製造業者名であると思われますが、掠れて読めません。
↓フラップのメス部品裏側のメーカー名刻印です。「DOT-TRW-」とあります。工業用ファスナー「DOT」ブランドを手掛けるマサチューセッツ州のTRW, Inc.のDOTファスナーであることが分かります。1991年にやはりファスナー製品で有名な彼のScovill社がTRW、Inc.からDOT製品の製造ラインを取得しますので、このポケットが製造されたのは大体1991年以前であろうと推察できます。
足早に見てきました。モノがモノだけに突っ込みどころ・弄りどころが少なくて済みません。
大掃除にももうそろそろ手を付けねばなりません。皆さんはどうですか?
ではまた次回、ひょっとしたら今年最終になるかもしれませんが、またお目にかかれますように…。
空全面が灰色の雲に覆われ、真冬並みの寒気に覆われているという当地大阪から、まだ年末の気忙しさには囚われていないうちにお送りします。
今回は私のコレクション対象である「米軍の制式採用銃器のアクセサリー」としてのコレクションから、M9 9mmセミオート・ピストル(ベレッタ社のModello 92F)の予備マガジン・ポケットを持ってきました。M9 9mmピストル関連のモノとしては4回前の投稿で「US M9 ピストルのマガジン(Magazine for US M9 9mm semiautomatic Pistol)」をやったばかりですが、その続きのような形でちょこっと晒します。
↓1本収納バージョンです。素材は現在では当然のナイロンです。フラップはスナップ・ボタンで留めます。縁取りテープの末端処理はナイロン装備品では一般的な熱鎔断処理です。熱鎔断処理ができないコットン素材を用いるしかなかったWWII装備品では出来ない芸当です。
↓裏面です。ピストル・ベルト等への装着は2本のスライド・キーパー(ALICE CLIP)を用います。1本でも十分な気がします。
↓再び裏返してマガジンを詰めた状態にしました。マガジンを入れても若干のゆとりがあります。
↓マガジンを抜き取りました。フラップ内側にスタンプがありました。
↓一行目「POCKET, AMMUNITION, 9MM」、二行目「DA?? 0?-05・・・・」?。掠れて読めません...。
三行目「NSN(National Stock Number:ナショナル・ストック・ナンバー) 」のほかは掠れて読めませんが、ここには「8465-01-207-5573」か「1005-01-207-5573」となっている筈です(下線部は同じです)。
NSNの前4ケタ部分は「FSC(Federal Supply Classification)」で、「8465」は「個人装備(Individual Equipment)」に分類されているものである事を表します。のちにこのFSCが「8465」から、「30mm以下の銃器関連(Guns, through 30mm)」に分類されているものである事を表す「1005」へと変更されました。つまり、「個人装備」から「銃器関連モノ」へと分類が変更されたということです。因みにこのマガジン・ポケットは1985年5月3日に制式採用されました。M9ピストルの制式採用日1985年4月10日に遅れること約1カ月後です。四行目は最後尾に「INC.」とあるので製造業者名であると思われますが、掠れて読めません。
↓フラップのメス部品裏側のメーカー名刻印です。「DOT-TRW-」とあります。工業用ファスナー「DOT」ブランドを手掛けるマサチューセッツ州のTRW, Inc.のDOTファスナーであることが分かります。1991年にやはりファスナー製品で有名な彼のScovill社がTRW、Inc.からDOT製品の製造ラインを取得しますので、このポケットが製造されたのは大体1991年以前であろうと推察できます。
足早に見てきました。モノがモノだけに突っ込みどころ・弄りどころが少なくて済みません。
大掃除にももうそろそろ手を付けねばなりません。皆さんはどうですか?
ではまた次回、ひょっとしたら今年最終になるかもしれませんが、またお目にかかれますように…。
タグ :M9ピストルM9 Pistolベレッタ M92マガジン・ポケットマガジン・パウチマガジン・ポーチBerettaNSN 1005-01-207-5573NSN 8465-01-207-5573magazine