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2019年12月29日

M1906 30口径弾ダミー・カートリッジ(US M1906 Cal..30 Dummy Cartridges)

みなさん、こんにちは。
歳末のお忙しいところご訪問頂きありがとうございます。
私も家の大掃除の合間を縫って、2019年(令和元年)を締めくくるべく、投稿定刻の隔週日曜日の正午に間に合わせようと奮闘しておりましたが、3時間余り過ぎてしまいました。
みなさんは迎春準備は如何ですか?

さて今年最後にお送りしますのは、最近になってオリジナルのカートン入りでの入手が叶いましたダミー・カート、「M1906 30口径弾ダミー・カートリッジ(M1906 Cal..30 Dummy Cartridges)」です。私の「実銃は持てないので、せめてアクセサリーは実物を...」コレクションに新たに仲間入りした子です。

↓まずカートンの全体像です。カードボード製の箱に内容物を記したラベルが貼ってあります。


↓全体的にやや程度はくたびれていますが私的には「Acceptable」。この時代まで良く生きながらえていてくれたことに感謝です。画像では分かり難いですが、ラベルはダミー・カートであることを意味する緑色です。もうかなり褪色してしまってます。

「20発ダミー・カートリッジ」の表示のほか、製造者「フランクフォード造兵廠(Frankford Arsenal)」製、ロット番号「101」との表示があります。

↓入手時には既に開封されていました。


↓保管状況が良くなかったみたいで錆?オイル?で若干美観は損ねていますが、私は満足しています。


↓ラベルは上面を廻って背面まで及んでいます。


↓横からべりッと開けます。嘘です。既に開いてました。


↓クリップにまとめられたダミー・カートがカードボードを挟んで上下互い違いに逆さまに収まっていました。


↓カートンの中ではこのように収まっていました。いわゆる30-06弾で、M1903スプリングフィールド小銃やM1917エンフィールド小銃用の5発組クリップに収まって、クリップ4つで計20発です。


↓ダミーであることが視覚・触覚でも分かるよう薬莢部分がコルゲート加工されています。


↓一発取り出して簡単ですが磨いてみました。磨くのと磨いていないのと、やっぱり見栄えが全然違いますね。


↓30-06弾ですからM1903スプリングフィールド小銃やM1917エンフィールド小銃、M1ガーランド小銃、将又M1917A1やM1919A4機関銃の動作に使えます。


↓ヘッドスタンプ「43」、「FA」。1943年Frankford Arsenal製である事が分かります。


↓クリップです。下の方に指紋痕が付いてます。ちょっと磨いたぐらいじゃ落ちませんでした。


↓クリップ側面。M1903スプリングフィールド小銃やM1917エンフィールド小銃の装填に使う際の「ここまで突っ込んだら十分」ポッチがあります。


↓クリップの構造が分かります。真鍮製のガワと板バネ。


↓もっと接近して真横から。


↓カートのリムをこの様にガワと板バネの間に挟み込ませて保持させます。ま、こんなのはどんなクリップも同じ仕組みです。


↓板バネをガワにどう固定しているかは、クリップの種類により様々で、本クリップではガワ両末端の切り欠きに板バネの凸を噛みこませて固定しています。画像では板バネを1cm程引き出しています。



以上慌ただしく見て参りましたが如何でしたでしょうか。

「実銃は持てないので、せめてアクセサリーは実物を...」コレクションとして今回のような軍純正のダミーカートや軍用薬莢に弾頭を付けたダミーカート、またカードボード製の箱だけであっても貴重な資料としてコツコツと集めてきていますが、種類が多くてとても全種類をコンプリートするのは無理なので、ある程度のところで打ち止めになるべきではありますが、目の前にあるとつい欲が出てしまいます。
因みにカードボード製の箱は海外で実物を精巧にコピーしたモノが廉価で売られていますので、雰囲気を楽しむにはそれで十分だと思います。しかしながら、私はやはり「実物」にしかない重みと言いますか凄みと言いますか、そちらの方も捨てがたく、今後も適切な価格であればまた心を動かされると思います。


今年も公私ともに色んなことがありました。
日本の各地を襲った自然災害や、政治に関する醜聞など思い返せば沢山ありすぎてあっという間に記憶のかなたに置き去りにしてしまっています。私事では身内・縁者に大病をした者等は無く、不幸事はありませんでしたが、本当に有難いことです。みなさんはどの様な一年でしたか?

それでは今回はこの辺で失礼いたします。今年もご覧いただきありがとうございました。
来年もまた徒然なるままに駄文を書き連ねて参りますが、どうぞよろしくお願いします。さようなら。


  

Posted by Sgt. Saunders at 15:21Comments(0)米軍(U.S.)Fire arms-RelatedFire arms

2019年12月14日

U.S. M1939 マシェット(U.S. M1939 Machete)

みなさん、こんにちは。
ここ何日間で急に冷え込みが強くなってきました当地大阪、今朝は2.6℃まで気温が下がりました。昼間は陽射しがあるものの家の中は冷えております。大阪・心斎橋ではショット・ショーが先週の土日に開催されていましたが、今年も行けませんでした。

さて年の瀬も押し迫り、定刻を2週間余り過ぎようとする本日お送りする今回の投稿ネタは、最近入手する機会を得ました「U.S. M1939マシェット(M1939 Machete)」です。
みなさんは「マシェット」ですか?「マチェット」ですか?「マチェーテ」ですか?今回私も気になってWikiやWeblioなどを見ましたら英語では「マシェティ、マチェティ」で、原語であるスペイン語では「マチェーテ」なんだそうです。当ブログでは米語発音の「マシェティ」に敬意を払いつつ、Yahoo!検索に掛けた場合のヒット数の多い方で、且つ外来語として確立している「マシェット」を用いることとします。

WWIIUS陸軍の一般的歩兵の一般的装備品をコレクションの中心としています私ですが、重きを置いておりますのはどちらかと言えばヨーロッパ戦区(ETO)でありまして、マシェットはジャングルの藪を切り開く目的のためのモノでありますから、その点から見ればコレクションの対象としての優先順位としては劣後になるところです。しかしながら太平洋戦区(PTO)の装備品の中で、ジャングル戦の象徴的な装備品の一つであるマシェットを、一つくらいは手に入れたいとは長年思い続けておりました。ただ、eBayでは出品も結構ありますマシェットですが、銃刀法により個人での輸入はまず「無理」ですので、国内での出物を窺うしかありません。この度オークションで出品されているのを見まして何とか入手出来、とてもうれしく思っております。

↓はい、やっと現物をご覧いただきます。M1939マシェットです。このM1939は峰が半分ほどの部分から刀先へ向かって反り返っている所謂「ホーク・ビル(鷹の嘴)」でありまして、刃先まで峰がほぼ直線である後継モデルのM1942マシェットとはシルエットが異なります。刀身はパーカライジング処理ではなく、荒く黒染め処理されていたようなのですが、今ではこのように殆どギラギラです。鞘(シース)はラセット・ブラウン色の革製で、M1910装備品以来のダブル・フック・ワイヤ・ハンガーが設えられています。


↓鞘に納めました。言わば「佩き裏」になります。力の掛かる箇所は真鍮のリベット留めで、鞘本体を構成する表側の革と裏側の革とは縁で糸で縫い合わされたうえで、6cm程の間隔でピン留めされています。


↓「佩き表」側です。至ってシンプルなデザインです。


↓再び抜きました。刀身の長さを測ってみます。


↓昔DHCのプロテインダイエットをやっていた時に貰ったメジャーです。


↓グリップまでの刀長は約555mm(約21.8インチ)。一般的にM1939は「22インチ・ブレード」とされます。後継のM1942などは「18インチ」にまで短くされました。「22インチはちょっと長すぎ」との評判に対応した結果です。日本古来の太刀とは逆で、佩き裏側に製造者の名・ロゴ等があります。


↓ピントがボケて済みません。グリップ末端までは約680mmです。


↓「佩き裏」側の刻印を見ます。「US」と「ニギリ矢」ならぬ「握りハンマー」のメーカーロゴ、「LEGITIMUS」「COLLINS & CO」の文字と製造年「1942」。 コリンズ&カンパニーは1826年にコネチカット州で創業された斧やマシェットのメーカーで、ロゴのモチーフは「王冠」と「鍛冶屋のハンマーを持つ腕」です。「LEGITIMUS」はラテン語で「正統」を意味する語で(英語の「legitimate」に相当)、同社のトレードマークやモットーとして用いられています。1955年コネチカットを襲った大洪水で工場の3分の1を失った結果業況は悪化し、1966年には事業譲渡の後廃業に至りました。


↓「佩き表」側には刻印はありません。


↓グリップは合計5つのリベットで留められています。後継のM1942のような革紐などを通すための孔はありません。


↓刀身をグリップで挟み、リベットで固定後、大雑把にグラインドがけしてツライチにしてる感があります。


↓刀身の厚さは1.5mm程で2mmはありません。


↓鞘の先端部分です。前述しましたが、縁を糸で縫ったうえでほぼ等間隔でステイプラー留めされています。


↓鞘のスロート部分です。不意に抜刀しないようにするための仕掛けじみたモノはありません。ピストル・ベルトなどのグロメット(ハトメ孔)にぶら下げるためのダブル・フック・ワイヤ・ハンガーが設えられています。


↓ダブル・フック・ワイヤ・ハンガーを支えるため4つのリベットと絹糸でしっかり鞘本体に留められています。


↓上で「鞘本体」と申しましたが、本体の上に1つ土台がありました。


↓「U.S.」、「BOYT」、「42」との刻印。言わずもがな1942年・Boyt社製を表します。



冒頭にも申し上げましたが、PTOのジャングル戦を想定したコスプレやリエナクトメントをするとしたら、その象徴的な装備品の一つになるであろうマシェットは、いつかは一つは手に入れたいと長年思っておりました。でも今般程度の良いモノを入手出来ましたら、やっぱりM1942も欲しいなぁとなってきました。
しかしこのような長い刃物は海外からの個人輸入はこのご時世ではまず無理で、国内での出物にその入手機会を頼らなければならず、そうなるとなかなか難しくなります。

それでは今回はこの辺で失礼いたします。また次回、運が良ければ本年中にもう一回投稿できればいいなと思っております。
ご覧いただきありがとうございました。






  

Posted by Sgt. Saunders at 12:05Comments(0)米軍(U.S.)Bayonets, Knives