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2020年06月21日

U.S. M19A1 弾薬箱(再び)(U.S. M19A1 Ammunition Box(Reprise))

みなさん、こんにちは。
当地大阪は梅雨の中休み。朝晩は気温が18℃ほどまで下がって肌寒く感じるほどで日中はそこそこ晴れ間があり陽射しが暑く感じます。
「休業要請全面解除」とか「都府県境越境自由化」とかで、情緒面では何かホッとした感じがあって、それはそれで良いのですけれども、「お上のお許しが出た」と受け取っておられる方々が多いような気がして何か違和感を覚えます。同調圧力との親和性の高い日本国内の人民意識を、メディアを巧みに使って自粛を誘導した結果、今のところ海外のような爆発的ウィルス蔓延となるのを防ぐ作用が一定程度はあったことは歴然たる事実と見る事ができましょう。この点は事実上・結果に於いて良しとすべきものなのでしょうが…。戦時下の「贅沢は敵だ!」、「欲しがりません勝つまでは!」を想起して、同調圧力というのはこのようなものなのかなと考えさせられるここのところ数ヶ月間です。

さて今回は過去記事でも出ました「U.S. M19A1 弾薬箱(U.S. M19A1 Ammunition Box)」の補追版です。過去記事の最後で「欲を言えば1969年以前の表示モノ」が欲しいと申しておりましたのですが、今般1966年7月付ステンシルのモノが手に入りまして、その嬉しさの発露の記事投稿です。M19A1弾薬箱がどんなモノであるかは過去記事をご覧下さい。今回の記事は「ステンシル違い」の既出モノ紹介にとどまります。故に「補追版」です。

↓これです。モノとしては特に変哲の無いM19A1弾薬箱です。ステンシルが何を意味しているかは過去記事をご参照ください。


↓ココがこの個体を入手しようと思わせたポイントです。「7-66」とありまして、「1966年7月箱詰めした」とのステンシルです。ベトナム戦争中でも1970年より前のモノが何故か魅力を感じます。それは例えばWWII装備品でも1945年スタンプのモノよりも1944年スタンプのモノが欲しいというのと同じくらいの程度のもので、特に何か思い入れがあるという訳ではありません。


↓照明が反射してて済みません。蓋上面のステンシルは過去記事のものと同様です。


↓「蓋の開く側じゃなくてヒンジ側ですよ」との注意喚起黄色帯表示も同じです。


↓ヒンジ側の下方にある製造者表示。S.C.Fがどのようなメーカーなのかはまだ分かりません…。


↓錆が結構ありますが、比較的綺麗な方なので満足しています。



今回の記事は以上です。
弾薬箱のコレクションは場所を取りそうに思われがちですが、中に小物のコレクションを収納すれば良き保存庫となりますので便利です。ただ湿度管理は必要ですが。

それでは今回はこの辺で失礼いたします。さようなら。




  

Posted by Sgt. Saunders at 12:25Comments(2)米軍(U.S.)Fire arms-RelatedFire arms

2020年06月07日

ドイツ軍モノの真贋判定手段としての製造者コード・Waffenamt

みなさん、こんにちは。
政府から委託された仕事を電通に再委託して20億円を中抜きしたホニャララ協議会。これは(これも)徹底的に追及しないと、もう本当にこのにぽん国は最低最悪のクニになりますよ。メディアはやはり電通が恐ろしいのでしょうか、及び腰で報道にも熱が全く入っていません。もはや「メディア」の限界で、SNSしか追究する勢力が存在し得なくなってきているのでしょうか。検察は政府が押さえてますし。

はい、梅雨入り前の比較的良いお天気の続く、まるで初夏を思わせる快晴の当地大阪某郊外都市の寓居からエアコンの試運転&掃除を終えて本日定刻を3時間過ぎてお届けします今回の投稿記事は、私のコレクションの本流から離れてドイツ軍関係です...。

私がいわゆるミリタリーの世界に興味を持った一番初めのキッカケはドイツ軍です。当初から今でも「ドイツ軍モノ」については興味が無い訳ではなく、これまでの投稿記事の中でも何度か触れておりますように魅力を感じるモノは幾つもありましたし、財政の許す範囲で蒐集して来ています。しかし、この世界に足を踏み入れ始めの段階で、例えば1944年ノルマンディ―後の極々一般的なドイツ陸軍兵士の極々一般的装備品一式を揃えようかと考えた時、現実的な問題として「費用はどれくらい必要になるのか」というところにブチ当たりました。財政問題は切実です。渋谷アルバンのカタログを見ますと「M42シュタールヘルムが〇〇万円!」、「M43フェルトブルーゼが〇〇万円!」となっており、当時まだ高校生でありました私、たちまち蒐集意欲は萎えました。持たざる身としては萎えざるを得ませんでした。機をほぼ同じくしてテレビの「COMBAT!」の何回目かの再放送を見ているうちにサンダース軍曹の「アメリカ軍」に興味が湧いてその軍装が恰好良く見えてきまして、同じWW2時期の軍装品でもアメリカ軍モノの価格はドイツ軍モノのそれに比べて遥かに低廉で、「これならコレクションして行けそうだ。サンダース軍曹になろう!」と明るい展望が開けまして、以来アメリカ陸軍が私のコレクションの本流となっています。

そのような経緯を経て、なお魅力を感じるドイツ軍モノをちょこちょこ蒐集していく際に気を付けなければならなかったことは、いわゆる真贋問題です。アメリカ軍装備も近時は精巧なレプリカが出現して来ており、同様に真贋については注意が必要ですが、上で述べましたようにドイツ軍モノは昔から高価格で、手に入れる場合には何としてもニセモノを掴まされないように細心の注意を払わなければなりませんでした。
今はネットで膨大な情報が瞬時に手に入れられますが、当時はまだインターネットがありませんでしたので、紙媒体での情報入手手段しか無く、有名なショップでも「ウチが『本物』と言えば『本物』です」といった、全くの売り手市場の様相でした。

海外の一般的な通販ショップ、例えばL.L.BeanやLandsend等で衣類や雑貨などを個人輸入し始めたのが大学に入ってすぐ位の時でした。本屋で偶々「誰でもできる簡単個人輸入」みたいなタイトルの本を見かけて、面白そうだったので早速買い求め、その指南通りにカタログ請求して日本では売ってないモノをちょこちょこ個人輸入してました。
ある時鞄だったか靴だったか、個人輸入の小包の中に、新聞紙か雑誌類かが細かーくシュレッダー裁断されたものが緩衝材代わりに詰められておりまして、たまたまそれらを文字が繋がるようにパズル感覚で貼り合わせて、どんな雑誌でどんな事が書いてあるんだろうと遊び半分で繋げていったところ、「〇〇Army Navy Shop」とか「〇/〇 Military」とかの文字列が出来上がり、「ひょっとしてこれはミリタリー系の雑誌の広告か何かか?」と、いくつものシュレッダー処理済みの細い紙片を繋ぎ合わせてみたら、「Shotgun News」という隔週刊かの大きな情報誌である事が判明し、その発行元をやはり裁断片を繋ぎ繋ぎ突き止めて、サンプルとして一部取り寄せて見ると、あるわあるわ!アメリカ国内のミリタリーショップ・ガンショップの広告が満載でした。「海外の軍装品ショップなら、日本国内のミリタリーショップで買うよりもモノが豊富で価格も安いぞ」と開眼し、アメリカ国内のミリタリーショップに片っ端から国際返信切手券とエア・メール封筒と父親が使っていたBrotherのタイプライターを駆使してカタログを取り寄せ、在庫を伺い、注文書を送ってました。
メジャーな通販会社でもですが、支払は銀行振込(Wire Transfer)はアメリカではあまり一般的ではなく、送金為替(Money Order)や小切手(Check)、クレジットカードの方が好まれてて、私はクレジットカードはまだ持ち得なかったものですから、郵便局で国際郵便為替(International Postal Money Order)を安い手数料で組んでもらってそれを注文書と一緒に書留(Registered Mail)で送って、商品の発送はなるべく送料を安くあげようと船便(Surface Mail)を選んで…と、以来多くの海外のミリタリーショップや書店から個人輸入をして来ました。シュレッダー裁断片をゴミとしてしか扱ってなければ、軍装品の個人輸入なんかはもっと時代が下ってインターネットが発達してオンライン・ビジネスが拡がる1996年頃までは始めていなかったと思います。私自身が自宅にインターネット環境を調えることが出来たのがWindows98搭載のNEC製PC98-NX VALUESTARを買った1998年でした。

はい、やっと今回の記事内容のモノに繋がります。あるミリタリーショップの書籍カタログの中にあった「Military Production Codes of the Third Reich」というタイトルの、わずか20数ページの本(というか冊子)の「ドイツ軍装備品の製造者コードが網羅されている。」というキャプションに目が留まり、これからドイツ軍モノと接するに当たっては、このような本で情報・知識武装する必要があると感じて入手したのでした。ホチキス留めの簡易な冊子ですが、確かUS$15くらいしたように記憶しています。

↓「Military Production Codes of the Third Reich」。著者はLee Doran氏。真っ赤な表紙にインパクトがありました。


↓流通元。


↓「ナンバーによる1936年から1940年までの製造者コード」


↓「unknown(不明)」が多いですが、今ではインターネットでかなり解明されています。


↓アルファベットによる1941年から1945年までの製造者コード。


この冊子をドイツ軍モノの真贋判定の一つとして暫くは活用していました。製造年と製造者、製造物の種類との間に矛盾が無いかを調べる手段としてです。
現在はいろんな方の尽力でもっと多くのWaffenamtナンバーや弾薬製造者のPコードが解明されています。
しかしながら、これらの情報は「悪者」の手に渡ると「悪事」の一助に活用出来るという点では、諸刃の剣的な感じはします。情報が広く誰でも得られるという事自体は喜ばしいことなのですが、それをどう使うかは各個々人の問題ですからね。

それでは今回はこの辺で失礼いたします。ありがとうございました。