プロフィール
Sgt. Saunders
Sgt. Saunders
少ない軍資金でコツコツ集めてウン十余年。
基本はWWⅡUS陸軍歩兵科です。US​WWⅠ​モノ、朝鮮戦争モノ、ヴェトナム戦争モノ、WWⅡドイツ軍モノ、大日本帝国海・陸軍モノにもチョロチョロ手を出す癖アリ。
また軍用銃、特にWWⅠ以降のUS・ドイツのものに深い興味があります。
Have been interested in the equipments of U.S. infantryman, heavy emphasis on WW2. Also in those of The Third Reich and military small arms.
好きなTV映画(My favorite TV movies):COMBAT! 、OK捕虜収容所(Hogan's Heroes)、特攻・ギャリソンゴリラ(Garrison's Gorillas)、ラット・パトロール(The Rat Patrol)、M*A*S*H、頭上の敵機(爆撃命令)(12 O'clock High)、0011ナポレオン・ソロ(The Man from U.N.C.L.E.)、バンド・オブ・ブラザース(The Band Of Brothers)など。
好きな映画(My favorite films):チャップリンの独裁者(The Dictator)、プライベート・ライアン(saving private ryan)、フューリー(Fury)など。
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2019年04月28日

US パラシューティスツ・ライフル・ホルスター(2ndモデル)(US Griswold Bag)

みなさんこんにちは。
官製ゴールデンウィーク10連休に突入しました。暦通り10日間本当に休める人の割合は3割?だとの調査結果があるようで、私も完全にこの10日間ボケーっとしていられるかといえばそうでなく、呼び出される可能性を孕んだ状態での「休日」をどのようにして過ごせばいいのか、悩みどころです。2、3日前に最高気温が27℃にまで行ったかと思ったら昨日は17℃と、寒暖が激しく上下する当地大阪から、またしても定刻から1週間と2時間弱遅れてお送りいたします。

パラトルーパーが自身で使う銃器を剥き出しのまま携帯・降下すると思わぬ怪我の元になるとして、安全に携えられるようにと開発されたのがこの「パラシューティスツ・ライフル・ホルスター(Parachutist's Rife Holster Assenbly)です。海外では一般に「Griswold Bag」と呼ばれています。Griswoldとはこのホルスターの開発者名だとのこと。

↓実はこのブツ、タイトルにもありますようにいわゆる「セカンド・モデル」です。では「ファースト・モデル」はどんなんやねん?というお声に対しては後の方で触れます。
M1ライフル(ガーランド)を2つの大分割状態にして収納します。画像では間違ってトリガー・グループまでの3分割をしてしまいました。因みにこのM1ライフルは大昔ハドソン産業から販売されたダミーカートモデルのモデルガンです。
US パラシューティスツ・ライフル・ホルスター(2ndモデル)(US Griswold Bag)

↓厚手のコットン・ダック地で出来ており、ダウンジャケットのように詰め物をしてクッション性が高められています。あとで出て来ますが「hair felt」を詰めてあるのだそうです。何の「hair」か、まだ知りません。色味はOD#3、いわゆるカーキです。のちにはOD#7へと移って行くのは他のWWII米軍装備品の例と同じです。左端に見えるスナップ・ボタンの付いているタブのみOD#7です。
US パラシューティスツ・ライフル・ホルスター(2ndモデル)(US Griswold Bag)
フラップの下、左上からなだらかに右下へ伸びる斜めのステッチは、内部で上下に区画を隔てる中フラップの縫い付けステッチです。

↓裏返しました。こちらにはT-5パラシュート・ハーネスに連結するためのスナップ(カラビナ)が設えられています。入手時にパラシュート・ハーネスVリングも付いて来ました。また、左上に数字列のスタンプがあります。
US パラシューティスツ・ライフル・ホルスター(2ndモデル)(US Griswold Bag)

↓「8300-442650」とありますが、これはUS Army Air Forces所管のClass 13カタログにおけるストックナンバーです。「8300」はこのカタログ掲載の物品全般のコード番号、後ろの「442650」はシリアル番号です。先ほど上で触れました「ファースト・モデル」の場合はストックナンバーは「8300-442600」です。この部分に、例えば「43G23402」等との番号のスタンプがある場合は、それはストックナンバー表示ではなく、ストックナンバーとは別に定められた「パーツナンバー」によってそれが何であるかを示してあるものです。パーツナンバーとはテクニカル・オーダー(Technical Order)ナンバーOO-35A-6で定められた番号で、シリアル番号と完全に紐付けされています。パーツナンバーとストックナンバーのどちらが表示されるのかについては、メーカーによる違いなのか時期的なものなのか、よく分かりません。
US パラシューティスツ・ライフル・ホルスター(2ndモデル)(US Griswold Bag)
とあるミリタリーショップのHPで(何処とは敢えて申しませんが結構有名なショップです)、ストックナンバーの後ろ部部分のシリアル番号「442650」の「44」が「1944年製であることを示す」と、誤った説明をしています。

↓スナップの拡大です。パラシュート・ハーネスと同じ素材のテープで頑丈に縫い付けられています。
US パラシューティスツ・ライフル・ホルスター(2ndモデル)(US Griswold Bag)

↓何やらスタンプが施されていますが、今一つ判然としません。
US パラシューティスツ・ライフル・ホルスター(2ndモデル)(US Griswold Bag)

↓スナップの弩アップ。白っぽく表面処理がなされていてパッと見はホワイトメタル?な感じですが、2500ポンド(約1134kg)の荷重に耐えられる強度を持ってます。
US パラシューティスツ・ライフル・ホルスター(2ndモデル)(US Griswold Bag)

↓バネはまだしっかり弾力を保っています。
US パラシューティスツ・ライフル・ホルスター(2ndモデル)(US Griswold Bag)

↓パラシュート・ハーネスにすぐに連結できるよう、クリップが常に上向きになるように本体に糸で結わえ付けられています。
US パラシューティスツ・ライフル・ホルスター(2ndモデル)(US Griswold Bag)

↓私の悪い?癖。超弩アップで見ていきます。〇にJの刻印。何の意味か分かりません…。
US パラシューティスツ・ライフル・ホルスター(2ndモデル)(US Griswold Bag)

↓「US」?の凸モールド。判然としません。
US パラシューティスツ・ライフル・ホルスター(2ndモデル)(US Griswold Bag)

↓今見た各部品についてもClass 13カタログに独立して掲載されています。
US パラシューティスツ・ライフル・ホルスター(2ndモデル)(US Griswold Bag)
US パラシューティスツ・ライフル・ホルスター(2ndモデル)(US Griswold Bag)

↓表側に帰ります。蓋フラップの端のバタつきを防ぐスナップ・ボタン・タブがあります。開けていきましょう。
US パラシューティスツ・ライフル・ホルスター(2ndモデル)(US Griswold Bag)

↓外しました。
US パラシューティスツ・ライフル・ホルスター(2ndモデル)(US Griswold Bag)

↓フラップのオス・スナップ裏側。やや浅めですが「SCOVILL MFG. CO.」と、製造者スコーヴィル社を示す刻印があります。
US パラシューティスツ・ライフル・ホルスター(2ndモデル)(US Griswold Bag)

↓フラップの下、ジッパー・ファスナーを右へ開けます。取っ手の紐テープがOD#7ですね。
US パラシューティスツ・ライフル・ホルスター(2ndモデル)(US Griswold Bag)

↓ジッパー・ファスナーは、これまた有名な「TALON」社の製造によるモノ。真鍮製でしょうか、少なくともアルミ合金製には見えません。アルミ合金製のジッパー・ファスナーを使用しているモノもありました。
US パラシューティスツ・ライフル・ホルスター(2ndモデル)(US Griswold Bag)

↓フラップを開きました。横長の大きい封筒の糊付け部分がジッパー・ファスナーになっている、という感じです。左端に小さい封紙(スナップ・ボタン・タブ)を貼ってる、みたいな。
US パラシューティスツ・ライフル・ホルスター(2ndモデル)(US Griswold Bag)

↓ここからは「こうなってたんだろうかなー」との推測に基づく収納状況です。向き・位置は軍制式のマニュアルとは異なるかもしれません。ストックが見えました。
US パラシューティスツ・ライフル・ホルスター(2ndモデル)(US Griswold Bag)

↓内部を上下に隔てる中フラップの上側の区画にストック、下側には…
US パラシューティスツ・ライフル・ホルスター(2ndモデル)(US Griswold Bag)

↓上の画像でちょっと見えちゃってしまいましたが…
US パラシューティスツ・ライフル・ホルスター(2ndモデル)(US Griswold Bag)

↓機関部および銃身廻りを中フラップで包むようにして収められています。
US パラシューティスツ・ライフル・ホルスター(2ndモデル)(US Griswold Bag)

↓何度も申しますが、上下の向きが正しくないかもしれません。そこはお許しください…。
US パラシューティスツ・ライフル・ホルスター(2ndモデル)(US Griswold Bag)

↓中フラップはこのように表側の裏に取り付けられています。表から見たステッチが斜めになっているのは、ストックの形状、機関部および銃身廻りの形状に合わせるためのモノだったと分かります。ストックも機関部および銃身廻りも、大きい目で見ると鋭角三角形ですよね。
US パラシューティスツ・ライフル・ホルスター(2ndモデル)(US Griswold Bag)

↓再び冒頭の画像。余談ですが、こうして見て来ますと写真というのは光線の具合で色調がこれ程も変わるのかという事をあらためて実感します。「カーキ」「OD」という表現は本当に難しいですね。同じモノがOD#3に見えたりOD#9に見えたり、はたまたOD#7か?とも見えたりです。
US パラシューティスツ・ライフル・ホルスター(2ndモデル)(US Griswold Bag)
M1ライフル(ガーランド)はまたの機会に採り上げると思います。

↓途中で出て来ましたClass 13カタログ(Illustrated Catalog - Clothing, Parachutes, Equipment and Supplies)の1943年9月30日版です(リプリントですが...)。パラシュートやQuartermaster Corps(需品部)による供給ではない衣類(フライング・スーツ、シューズ、ゴーグル、酸素マスク、グローブやライフ・ベスト、緊急生存維持キットなど)、その他の個人装備品が掲載されています。なお今回採り上げました「セカンド・モデル」は、このカタログには掲載されていません。1943年9月末の時点ではまだ「セカンド・モデル」は出現していませんでした。
US パラシューティスツ・ライフル・ホルスター(2ndモデル)(US Griswold Bag)

↓これがこのカタログに掲載されている「ファースト・モデル」のイラストです。フラップはジッパー・ファスナーではなく、スナップ・ボタンやトグル等を用いた、ちょっと手の込んだ方法で留められます。「2重フラップ」構造です。また、キャプションの注記(NOTE)にありますように、制式名称がそれより前の「Container - Individual Aerial Delivery Rifle」、ストックナンバー8300-128915から変更されたという事が分かります。新しいパーツ番号は「42G15004」、ストックナンバーは「8300-442600」となっています。冒頭部分で本「セカンド・モデル」の裏面のスタンプが「8300-442650」となっているのを見ましたが、この「ファースト・モデル」のストックナンバーの末尾2ケタ「00」が「セカンド・モデル」になる時に「50」になったんだなと理解できます。
US パラシューティスツ・ライフル・ホルスター(2ndモデル)(US Griswold Bag)

↓実物の画像をUS Militaria Forumのmed-deptさんの投稿から引用します 
裏側。
US パラシューティスツ・ライフル・ホルスター(2ndモデル)(US Griswold Bag)

↓表側。ちょっと分かり難いですが、イラストではハーネスがこちら側にあるようになってますが、逆ですね。それともマイナーチェンジしたのでしょうか。
US パラシューティスツ・ライフル・ホルスター(2ndモデル)(US Griswold Bag)

↓フラップの留め具合です。まず下蓋とも言うべき本体上端に設えられたコットン製のトグルループを中蓋のハトメ穴に下から通し(6箇所)、上へ僅かに飛び出したループにワイヤー製の索条をカンヌキのように通して中蓋が開かないようにして、更にその上から上蓋を5つのスナップ・ボタンで留め、索条が不意に抜けることの無いように索条末端のリング(画像の一番手前に見えてます)を本体に付けられたスナップ・ボタン・タブで固定する、というモノ。リング固定タブを外して索条をスーッと抜けばフラップは開くことが出来ます。まあ、こんなに複雑にしなくても、「ジッパー・ファスナーで留めるようにすればイイじゃん。」と、セカンド・モデルの開発へと進んだんだろうと思います。
US パラシューティスツ・ライフル・ホルスター(2ndモデル)(US Griswold Bag)
因みに色々調べて見ましたら、ノルマンディ作戦時の降下時には、まだセカンド・モデルは出現しておらず、ファースト・モデルのみが用いられたそうです。

また、ファースト・モデル、セカンド・モデルとを問わず、銃を分解して収納し、降下が完了してから銃を組み立てて…なんて悠長な事してられるか!と、分解しないまま収納できるように適当な布地を使って長さを伸ばす改修が兵士個人レベルでなされたケースが数多くあります。


パラトルーパー装備も最低限揃えて101stや82ndを再現してみようかとした時期がありましたが、頓挫して久しいです。何より原資が足りません。
今回採り上げましたモノ、もうカレコレ10年以上前にeBay(今はebayなんですね。気付きませんでした。)で確かUS$350位で落としたように記憶しています。今もあまり変わっていないようです。OD#7版だと若干安くなるのも変わっていません。
最近は良く出来たレプリカがファースト・モデル、セカンド・モデルとも大体US$100前後位で手に入ります。リエナクトでは、これはあんまり出番が無いように思いますが、やはりなりきるための重要なグッズとして需要があるんでしょうかね。これを使ってリエナクトするとすれば、パラシュート一式も必要になるかと。そのパラシュートですらレプリカがちゃんとありますもんね。極めるとなると奥が深いです。

それでは今回はこの辺で失礼いたします。またお会いしましょう。良いHolidayを!








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