2014年08月17日
MP38/40マガジンの解剖【2】(The anatomy of the mag for M.P.38/40〈2〉)
みなさんこんにちは。
先週初めからずっと夏風邪で、あまりぱっとしない夏休みです。
さて今回は半年以上前に投稿した「MP38/40 マガジンの解剖(The anatomy of the magazine for M.P.38 u.40)」 の「続き」です。WWⅡドイツ軍のサブマシンガン「MP38/40」のマガジンです。
前回上の画像の左の個体について解剖しました。今回は右の個体を解剖します。どちらも側面のリブが後付けされた、いわゆる「タイプA」です。
↑マガジン背面上部。前回の左の個体とほぼ同じ刻印。一つ違うのは・・・、
↑左の個体には「WaA815」の刻印が3つあるのに対して、右側の個体には4つ施されていることです。
因みに「WaA815」「98E」はオーストリア、グラーツのシュタイヤー‐ダイムラー‐プフ株式会社・グラーツ工場製であることを示します(Steyr-Daimler-Puch A.G., Werk Graz)。「41」は1941年製であることを示します。
↑背面下部。円い穴と「32」。この穴からカートリッジが見えれば32発装弾されていることを表します。
↑左側面下部には「M.P.38 u.40」の刻印。「u.」はドイツ語の「und(英語の「and」)」の略です。「MP38および40」という意味です。
↑マガジンリップとフォロワー。
↓別の方向から。
↑マガジン・プレート。分解しようと指で板バネを上へ押し上げます。
↑前方へずらして・・・、
↑後ろ側から見るとこのようになってます。
↑さらに前方へずらすと、スプリングに押し上げられてビヨヨーンと飛び出してきます。
↑マガジン・スプリングは4巻き半ほどがはみ出ます。
↑フォロワーです。
↑フォロワー背面の縦の凹リブはマガジン本体背面の凹リブに噛み合わさるようになっているのが分かります。
↑フォロワーの構造が分かります。
↑フォロワー前面に「WaAB37」。フランクシェ鉄工業株式会社(Frank'sche Eisenwerke A.G.)製です。
↑マガジン・プレートの裏側の刻印。上下2つありますが、下の方はやや薄いですが上と同じです。
↑見にくいので更に拡大。マガジン本体と同じ「WaA815」。しかし、鷲には「脚」が無く、また英数字部分の「WaA815」は鷲の直ぐ下に水平に配置されています。これは本体背面の刻印↓の、4つあるWaA刻印のうち、左上のWaAと同一刻印ですが、左下および右上・右下の刻印の英数字部分が鷲の下に円弧を描くように配置されているのとは異なっています。
以上でMP38/40のマガジンの解剖は終わります。最近はマガジンに限らず銃のアクセサリーは入手が困難ですね。
銃本体はモデルガンなどで代用して我慢しますが、せめてアクセサリーだけは自由に輸入させて欲しいものです。
それでは、また…。
先週初めからずっと夏風邪で、あまりぱっとしない夏休みです。
さて今回は半年以上前に投稿した「MP38/40 マガジンの解剖(The anatomy of the magazine for M.P.38 u.40)」 の「続き」です。WWⅡドイツ軍のサブマシンガン「MP38/40」のマガジンです。
前回上の画像の左の個体について解剖しました。今回は右の個体を解剖します。どちらも側面のリブが後付けされた、いわゆる「タイプA」です。
↑マガジン背面上部。前回の左の個体とほぼ同じ刻印。一つ違うのは・・・、
↑左の個体には「WaA815」の刻印が3つあるのに対して、右側の個体には4つ施されていることです。
因みに「WaA815」「98E」はオーストリア、グラーツのシュタイヤー‐ダイムラー‐プフ株式会社・グラーツ工場製であることを示します(Steyr-Daimler-Puch A.G., Werk Graz)。「41」は1941年製であることを示します。
↑背面下部。円い穴と「32」。この穴からカートリッジが見えれば32発装弾されていることを表します。
↑左側面下部には「M.P.38 u.40」の刻印。「u.」はドイツ語の「und(英語の「and」)」の略です。「MP38および40」という意味です。
↑マガジンリップとフォロワー。
↓別の方向から。
↑マガジン・プレート。分解しようと指で板バネを上へ押し上げます。
↑前方へずらして・・・、
↑後ろ側から見るとこのようになってます。
↑さらに前方へずらすと、スプリングに押し上げられてビヨヨーンと飛び出してきます。
↑マガジン・スプリングは4巻き半ほどがはみ出ます。
↑フォロワーです。
↑フォロワー背面の縦の凹リブはマガジン本体背面の凹リブに噛み合わさるようになっているのが分かります。
↑フォロワーの構造が分かります。
↑フォロワー前面に「WaAB37」。フランクシェ鉄工業株式会社(Frank'sche Eisenwerke A.G.)製です。
↑マガジン・プレートの裏側の刻印。上下2つありますが、下の方はやや薄いですが上と同じです。
↑見にくいので更に拡大。マガジン本体と同じ「WaA815」。しかし、鷲には「脚」が無く、また英数字部分の「WaA815」は鷲の直ぐ下に水平に配置されています。これは本体背面の刻印↓の、4つあるWaA刻印のうち、左上のWaAと同一刻印ですが、左下および右上・右下の刻印の英数字部分が鷲の下に円弧を描くように配置されているのとは異なっています。
以上でMP38/40のマガジンの解剖は終わります。最近はマガジンに限らず銃のアクセサリーは入手が困難ですね。
銃本体はモデルガンなどで代用して我慢しますが、せめてアクセサリーだけは自由に輸入させて欲しいものです。
それでは、また…。
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。