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2018年11月25日

ダミー・カートリッジあれこれ(Dummy Cartridges)

皆さんこんにちは。
紅葉も進み、当地大阪もやっと初冬と言えるような寒い日々を迎え、拙宅周辺の木々も紅に染まり落葉も多くなり始めました。
ヒトより暑がりの私でも流石に朝晩はコートが必要です。
今日は昨日に続き雲の少ない快晴で、風は少し冷たいものの日向に居れば暖かさを感じることが出来るいいお天気です。

さて年末も近くなり、コレクショを少しお手入れしたのですが、今回の投稿では今までにネタとして取り上げたモノも含め、ダミーカートを改めて眺めてみます。隔週日曜日の正午を本ブログの投稿定刻とする一応の自己目標から若干早く投稿できました。

実銃の所持は無理で、無可動(不稼働)実銃は高くてそう易々とは入手できない以上、私はモデルガンやガスガン、エアーガンで「銃器」コレクション欲求を満たさなければなりません。例え狩猟・競技目的でのライフル所持が認められたとしてもピストルは勿論、軍用銃は持てません。
で、仕方が無いので「せめてアクセサリー類は『本物』を...」ということでダミーカートやスリング、マガジンなどの脇役集めに走ってきました。


取り敢えずダミーカートを数種類並べてみました。

左から(↓色付きのモノは過去記事で採り上げたモノで、別ウィンドウで過去記事ページが開きます)
7.92mmモーゼル弾(Patrone schweres Spitzgeshoß)(軍制式撃ち殻薬莢に弾頭を付けたダミー)、
.30-06弾(M2 Cal..30 Ball)(軍制式撃ち殻薬莢に弾頭を付けたダミー)、
③.30-06弾(M40)(軍制式ダミー)、
7.62×51mm(7.62 NATO弾)(M63 NATO 7.62mm Dummy)(軍制式ダミー)、
5.56×45mm(5.56 NATO弾)(軍制式撃ち殻薬莢に弾頭を付けたダミー)、こちらのリンクもご覧ください。)
.30カービン弾(7.62×33mm)(M13 Cal..30 Carbine Dummy)(軍制式ダミー)、
.45ACP(M1921 Cal..45 Dummy)(軍制式ダミー)、
9mmルガー弾(Pistolenpatrone 08)(軍制式撃ち殻薬莢に弾頭を付けたダミー)、

撮影技術についてはお目をお瞑り下さい…。いい眺めだなーと気分が高揚します。
過去の投稿で、ダミー・カートリッジには大別して「生粋の軍用ダミー」と「撃ち殻の薬莢に弾頭を付けたダミー」があると記したことがありました。「生粋の軍用ダミー」には実物軍用品としての魅力を、「撃ち殻の薬莢に弾頭を付けたダミー」には「実弾のように見えるモノ」としての魅力を感じて蒐集してきましたが、近年どちらも入手機会が減って来ていて、コレクションしていく困難さが増しています。


【私の頭の中のダミー・カート類型図】

「ダミー・カートリッジ」―――「生粋の軍用ダミー」(A)
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                —「撃ち殻薬莢に弾頭付けダミー」――—「軍用薬莢使用ダミー」(B)
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                |                        —「民生用薬莢使用ダミー」(C)
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                 ―「金属削り出しダミー」(D)



(A)は上述しましたように「実物軍用品としての魅力」から蒐集したくなります。
「軍用実弾のように見えるモノ」としての魅力の点からは、(C)よりも(B)の方がより良いのは言うまでもありませんが、7.62NATO弾以前のモノに関しては出物がかなり減って来ており、(B)の入手は年々厳しくなっています。(C)は競技用での民生用薬莢は掃いて捨てるほどあるようで、特に.30-06弾や、7.62NATOの民生版である.308ウィンチェスター弾等はヤフオクなどでも絶えず出品されていますので、それを入手すれば、とりあえず軍用実弾がジャラジャラあるような「つもり」になれます。ピストル弾や現在あまり使われない・製造されないモノは(D)のようにミリタリーショップやガンショップなどで真鍮等の金属棒から削り出しで再現されているモノがあります。


昔、といっても、もう10余年以上前ですが、ダミーカートを個人輸入しようとした時に税関(外郵出張所)で止められ、自宅宛てに「輸入許可証」を出せとの通知が来たことがありましたが、「撃ち殻で、側面には孔が開けられており、当然ながら火薬は入っておらず、雷管も使用済みでありまして、もはや再使用は不可能となった単なる『ゴミ』ですので、銃刀法には触れません。」と、輸入割当の話ではなく、「銃刀法上の弾薬不法所持」を念頭に置いた回答しかしなくても、無言のまま通して貰って自宅まで届いたことがありました。
過去記事にあるドイツ軍の15発紙箱入り7.92mmモーゼル弾もうるさく言われない頃に沢山輸入出来ましたし、50連リンクで繋がった7.92mmモーゼル弾もなーんにもお咎め無しでした。いい時代でしたねぇ。ダミーであり危険性は無いのですから当然と言えば当然という気がするのですが。
もちろん弾頭を取り外し、ライブの雷管を装着しなおし、火薬を入れれば「実弾」として再利用できますが、雷管や火薬は入手できる人は法で規制できていますので、私のような「一般人」が実弾を作ることは出来ません。なのでダミーカートを輸入規制する必要は無いと思うのですが、どうでしょう?。
ここ数年は使用済み薬莢ですら、まあ通してくれません。輸入割当上の理由で止められる場合が殆どですが、そのような手続きは大変手間が掛かりますので、個人輸入はもうしていません。5,000個、10,000個もという話なら別ですが、200個、500個程度なら許してほしいものです。気長に国内で流通しているモノの入手に努めます。
現在は7.62NATOの「軍制式薬莢に弾頭を付けたダミー」の入手を目論んでいます。薬莢だけなら結構流通していますが、弾頭付きのモノがなかなかありません。弾頭だけ別途入手して自分でシーティングするにしてもダイスや何だと結局物入りですし…。困りました。

それでは今回はこの辺で失礼いたします。またお目にかかれますように…
   

Posted by Sgt. Saunders at 11:33Comments(0)米軍(U.S.)Fire arms

2018年11月11日

M1911(A1)用グリップ(ストック)(Grip/Stock for M1911(A1) Pistol)

こんにちは。
当地大阪は晩秋とは思えないような、とても暖かくて雲が少ないお天気です。紅葉狩りに行かないと勿体ない日曜日です。

さて今回、ここ最近投稿ペースが落ちているのを回復しようと頑張ってお届けするのは、コレクションを整理しておりましたら「あ、こんなのも蒐(あつ)めてたなぁ、忘れてた。」という、蒐められた側からすれば何とも寂しくも悲しい気持ちになっているであろうモノについての小徒然です。

↓「お、今更M1911A1のリポート?」と思われても無理のない画像ですが、そうではありません。今回の主役は下の方に写っているグリップ(ストック)です。因みに上は東京マルイのガスガンM1911A1で、下がウェスタン・アームズ(WA)のM1911A1です。どちらも気に入っていますが重量感においてWAの方がやや勝るかなという印象です。

ガスガン談義は致しません。主役はグリップ(ストック)です(以下「グリップ」とします。海外では一般的に「ストック(stock)」と呼ばれる事も多いです)。

↓「何やねん、これー。安っぽい別売りパーツかぇ?」と仰られても無理もありません。安っぽいのです。が、一応アメリカのミリタリーショップで実銃用サープラス・パーツとして1ペアUS$6.00位で10年程前に購入しました。いつの時代モノかも碌に調べずに、まあ安いし1ペアくらい持ってても邪魔にならないし…程度の思考での安易な出費でした。形状は、初期に見られたスクリュー周りのダイヤモンド型のチェッカリング無し部分が無い、1920年代中からの全面フル・チェッカリングパターンになっています。1940年に素材がウォルナットからプラスチックへと変わっていきますが、初期のプラスチック・グリップは非常に脆かったようで程なくより耐久性を持たせたものに変わります。

大戦終結後、朝鮮戦争期にKeyes社が交換用グリップの契約をとり、グリップの製造を始めますが、同社のモノには、あとで見る「パーツ・ナンバー」の他に自社の製造であることを示す「☆の中にK」のマークがモールドされています。

↓然るに、このグリップには「☆の中にK」のマークが無いので、それよりも後の製造分だと推察されます。


↓こちらは右側面に付く方のグリップ。パーツ・ナンバーは「5564062」。


↓こちらは左側面に付く方。パーツ・ナンバーは「5564063」。


↓まあ、こう見ると「安っぽい」のは仕方がないですね。軍用品なのだから、性能さえ十分であればそれに反しない限り見栄えは考慮される必要が無いのですから。それが低コスト・高品質というかコスト・パフォーマンスが至上命題の「軍用品」に求められるものですからね。



はい、今回は以上です。グリップについても当然マニア・専門家はいらっしゃいまして、今回のグリップの種類・バージョン違い等についても、「素材そのもの」、「スクリュー・ホール間、或いは『ダイヤモンド』間にチェッカリングの列が何段あるか」、「裏面の補強リブの形状やその有無」などで細かく分類なさっておられます。私はそこまではこだわりを持っていませんし、バージョン違いを蒐めて行こうとまでは今のところ思っていません。銃器コレクターの方にとっては、パーツの形状・刻印・製造者は重要な蒐集モチベーション・ファクターになるのでしょうけれども。

それでは今回はこの辺で失礼いたします。




  

Posted by Sgt. Saunders at 12:02Comments(2)米軍(U.S.)Fire arms-Related

2018年11月04日

5.56×45mm NATO弾とM27リンク(5.56 NATO & M27 Belt Cartridge Link)

皆さんこんにちは。
当地大阪はやや雲が多いものの、おおむね晴れてます。先週末から風邪をひいて、でも勤め人の身でありますから無理をおして出勤し続けて本日やっと投稿いたします。風邪はようやく治りそうです。隔週日曜日の正午を投稿定刻としていますが、また遅れました。

さて、今回の投稿ネタは「実銃は持てないのでせめてアクセサリーは…」コレクションから「M27リンク」で繋いだ「5.56×45mm NATO弾(米軍制式名称:M855 5.56mm ボール・カートリッジ)のダミー・カートリッジ」をお送りします。M855ならば銃弾先端が緑色に着色されていなければならないので、ここは5.56x45 NATO弾(M855)となる前の同じ5.56x45mm弾であるM193であるとします。

↓どうしようかと思いましたが、こっちの画像の方がキャッチーかと思いましてまず1番目の画像はこれにしました。少しづつ何回かに亘って入手したモノを全部繋いでみました。


↓やっぱりこちらの方が分かりやすいですかね。


↓現代ならM249LMG(SAW)、ヴェトナム戦辺りならストーナーに対応するベルトリンクです。画面(えづら)的には上の画像よりこの画像のように平並べにした方が好きです。


↓思い出して急遽スマホで撮った画像です。蓋がどっか行っちゃってますがM249アンモ・ボックスです。本当なら記載されているように「M855ボールが4発・M856トレーサーが1発」のコンビでリンクされていなければなりませんが、ご免なさい、「M193」ばっかりです。



↓ヘッド・スタンプを見ると製造年以外ほとんど全て同じ刻印です。製造者・製造年とNATO規格マークがワン・セットです。古いの・新しいの・奇麗なの・汚いの・いろいろ混合です。


↓一つをピックアップ。12時の位置の「円の中に+」のマーク、薩摩藩・島津氏の「丸に十の字」の家紋そっくりのマークが「NATO規格」であることを示すマークです。弾薬箱のステンシルでもよく見ます。7~8時の「LC」は言わずと知れた?「Lake City Army Ammunition Plant」製であることを示します。4~5時の「91」は1991年製であることを示します。


↓左は米軍でWWI以前からWWIIを経てヴェトナム戦中に7.62×51mm NATO弾を用いるM14ライフルが採用されるまで制式小銃弾だった30-06弾です。口径を小さく、重量を軽くして携行弾薬数を多くするという目的で、7.62×51mm NATO弾を経て、さらにもう一段小さくなった5.56×45mmと、ここまで小さくなりました。真ん中に7.62×51mm NATOを入れれば良かったですね。すみません。


↓上が5.56×45mm NATO弾、下は30-06弾です。実弾を撃ったことが無いので分かりませんが、やはり下の30-06弾の方が「強そう」です...。

あとでまた触れますが、下の30-06弾を繋いでいるM1リンクはカートの肩のボトルネック部分と胴体部分とをホールドしているのに対し、上のM27リンクは胴体部分だけでホールドしています。構造上M1リンクでは、カートは後方へ引き抜かれるしかありませんが、M27リンクではM1と同じくカートを後ろへ引き抜くこともできますし、逆に前へ押し出して抜くこともできます。

↓リンクで連結しないでM16系ライフルのマガジンに詰めても楽しめます。


↓リンクに移ります。さっき見たM1リンクと違い、カートの肩部分をホールドしていませんので、カートを前方へ押し出して抜くことが出来ます。


↓M27リンクです。


↓一つひとつにちゃんと刻印があります。「WM」は…何でしたっけ。メーカー名を示すものですが、どこのモノか忘れました(思い出しました!WELLS MARINE INC.でした。←30年11月10日加筆。)。2行目はシリアル、3行目はモデル名「M27」です。


↓1個のみを見るとこの様な形状です。手前左端のスプーンの形状になっているところがカート後端のエクストラクション・グルーヴに掛かってカートの前後位置が定まります。


↓反対側から見るとこうです。


↓連結の仕方はシンプルです。2つのリンクが...


↓合わさったところで…


↓カートを蝶番の軸のように差し込んで…


↓あとはさっき触れましたように、右端のスプーンの形状になっているところがカート後端のエクストラクション・グルーヴに掛かるまで差し込んで完了です。



いかがでしたでしょうか?
WWII米陸軍歩兵科一般兵士の装備品のコレクションが中心の私ですが、ヴェトナム戦歩兵装備モノにも興味がありますので、M16(A1)ライフルのマガジン充填用にと、まずはM193のダミーカートをコレクションしようとしまして、でも国内のミリタリーショップでは、カート単体のみではなく、50発単位でリンクで繋がれた状態で売り出されているケースが多く、M16のマガジンに詰める時にはリンクからバラせばいいやと、リンクで繋がった状態のモノを何度か購入してきました。
M193やM855(5.56mm NATO弾という括り)は現役ですから、国内のミリタリーショップで現在入手は容易です。
サバゲのお供にM249LMG(SAW)やストーナーを用いられているかたは、今回のベルトリンクは必携でしょうか。

それでは今回はこの辺で失礼いたします。ありがとうございました。



  

Posted by Sgt. Saunders at 13:43Comments(0)米軍(U.S.)Fire arms-RelatedFire arms