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2014年10月05日

.45口径ACPダミー・カートリッジ(M1921 Caliber .45 Dummy Cartridge)

こんにちは。
非常に強い台風18号が当地にも近づいて来ました。防げる災害は何としても防ぎましょう。皆さんは準備万端でしょうか?

さて今回は前回に続き、約70年の長きに亘り米陸軍の制式拳銃であったM1911(A1)45口径自動拳銃(通称ガバメント)の『伴侶つながり』で、ガバメントを始め45口径ACP(Automatic Colt Pistol)弾を用いる銃器の作動チェック等に用いられた、軍制式のダミー・カートリッジ「M1921 Caliber .45 Dummy Cartridges」です。
ご存じの通り45口径ACP弾 はガバメントの他にもトンプソン・サブマシンガンやグリースガン(M3サブマシンガン)、M1917コルト・リボルバーや同じくM1917S&Wリボルバー、海兵隊のレイジング・サブマシンガンでも使われていますので、このダミーも同様にそれらの銃の作動チェックに利用されました。

↓左に置いてあるのが「M1921 Caliber .45 Dummy Cartridges」です。「Gun Pro.」や「Gun mag.」のような写真には程遠いものです・・・。
.45口径ACPダミー・カートリッジ(M1921 Caliber .45 Dummy Cartridge)
因みに銃は東京マルイのガスガンで、マガジンは大昔に入手して以来一度も発火の用に供していないMGCのGM-2用のマガジンです。

↓ボール紙製の箱に50発入っています。制式名称は「50 CARTRIDGES, DUMMY, CALIBER .45, M1921」。
.45口径ACPダミー・カートリッジ(M1921 Caliber .45 Dummy Cartridge)
Evansville Ordnance Plant製。ロット番号は「-S-25312」。同じモノでロットが「-S-25315」のモノを持ってましたが、オークションで落札してもらいました。今はこの一箱しか持ってません。

↓箱の作りはシンプルです。
.45口径ACPダミー・カートリッジ(M1921 Caliber .45 Dummy Cartridge)

↓ベリベリとフタの糊付けを剥がすと中身が見えます。この個体は実は既に開封済みで、普段はフタ部分のベロを箱の内側に入れてますので糊付けされていた部分にはカートリッジの胴体に触れることによる縦の黒ずみがあります。
.45口径ACPダミー・カートリッジ(M1921 Caliber .45 Dummy Cartridge)

↓フタ全開。この光景には、いつもなんとなくワクワクさせられます。
.45口径ACPダミー・カートリッジ(M1921 Caliber .45 Dummy Cartridge)
縦5列×横10列に並んでいて、横は3-4-3列に仕切られています。

↓これにもワクワクします。
.45口径ACPダミー・カートリッジ(M1921 Caliber .45 Dummy Cartridge)

↓取り出しました。ダミーであることが分かりやすいように薬莢本体には穴が穿(うが)ってあります。
.45口径ACPダミー・カートリッジ(M1921 Caliber .45 Dummy Cartridge)
弾頭はフルメタル・ジャケット仕様で、薬莢は錫メッキの真鍮製です。画像左側に見える底面のプライマー・ポケット部分は空っぽです。
刻印「EC 4」は、箱の表書きのロット表示と同じ「EVANSVILLE ORDNANCE PLANT」製の意と、1944年製であることを示しています。
このEVANSVILLE ORDNANCE PLANTはインディアナ州エバンスビルにあった、彼の自動車メーカー・クライスラーのプラントです。
1942年から1944年までの間に製造された45口径ACP弾のうち、およそ96%(32億6千万発以上)がここで製造されたそうです(Wikipediaより)。

日本では一般人には拳銃の所持は認められていません。また、実弾もしかりです。せめてアクセサリーだけは実物を…という欲求を満たせるのは、このようなダミー・カートだけです。しかしながら、近時ダミーですら入手は極めて困難になって来ました。
トイガンメーカーなどからは真鍮削り出しのダミーや、新品薬莢に新品弾丸を組み合わせてのダミーが販売されていますが、やはり「当時のモノ」には代えがたい魅力があります。

それでは今回はこのへんで。では、また…。









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