QRコード
QRCODE
< 2024年04月 >
S M T W T F S
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        
オーナーへメッセージ

コレクション ブログランキングへ

2021年10月03日

トカレフTT-33用ホルスター(Holster for Tokarev(Токарев) TT-33)

みなさん、こんにちは。
16号の台風一過、当地大阪は見事な秋晴れです。日中の最高気温はまだ30℃を超えますが、早朝には16℃まで下がり、確実に秋がやって来たことを実感します。暑がりの私は大変嬉しく思っております。

もとより私自由民主党党員ではありませんが、現在の与党である自民党の新総裁岸田文雄氏が程無く首班指名され日本国総理大臣となる以上、日本国民としてその党役員人事や組閣メンバー構想に注目するのは当然であります。しかしながら氏の総裁選挙以前の発言と、党役員人事や組閣内容を総合的に勘案しますと、旧態依然の感が否めません。「老・壮・青のバランス」だそうですが、ご本人に貫録を感じ得ないこともあり、「誰からもそれ程嫌われないように振る舞い、長老のご意向を忖度し、目立ちたい時はグイグイ表へ出るけどイヤな事からはコソコソ隠れるような操られチキン内閣」になりそうな気がします。

さて、緊急事態宣言も蔓延防止等重点措置も解除された中今回お送りするのは、寄り道コレクションから「トカレフTT-33用ホルスター(Holster for Tokarev(Токарев) TT-33)」です。もう8年も前にKSCから発売されたガスガンのトカレフを「軍用銃ファン」として購入したのですが、やはり適切な相棒と言うか伴侶と言うか、付随するアクセサリーと言うか、米軍のガバメントであればM-1916ヒップ・ホルスターなどがそれに当たりますが、そんなモノをいつかは侍らせてやりたいと長い間思い続けてきました。
ソ連軍軍装については全く興味が無い訳ではありませんけれども、「現存するモノが少なそうだし、そうすると当然価格も高価だろうし、一通り揃えるにはドイツ軍装備以上の資金が必要だろうなぁ」と財力面の理由から早々と蒐集対象からは外れております。で、どこに落としどころを見出すか、最近になってようやく一応恰好が付くモノを入手して、トカレフ君には何とか納得してもらうことにしました。ソ連軍軍装品についての知識は皆無ですので、今回の記事は画像以外の資料的価値は全くありませんのでご容赦ください。KSCのトカレフTT-33の過去記事(←クリックで別ウィンドウが開きます)も宜しければどうぞ。

↓はい、本題のトカレフTT-33用ホルスターです。上記理由から、当然高価なWW2モデルではありません。本当はWW2モノが欲しいのですが、でもいいんです。トカレフ用でロシア製で本革製ならばイイんです。蓋フラップは凸スタッドに本体裏側から伸びるストラップの切込みを掛けて留める構造です。


↓裏側です。ベルトに吊るすベルト・ループやフラップを留めるストラップはリベットのみで本体に付けられています。


↓クリーニング・メンテナンス・ロッドを収めるための造作。


↓グリップ底部側からの雨水砂塵侵入防止のためのベロが付いてます。


↓フラップを開きました。予備マガジンケースが露わになりました。使用されている革は多分豚革だと思います。


↓フラップの裏にスタンプが打たれています。


↓若干掠れていますし、私、ロシア語についてはサッパリ無学で、且つネットでもまだ十分調べることが出来ておらず、間違ってるかも知れませんが多分こうではないかと読み取れるのは真ん中の「ЛЕНИНГРАД」と右側の「1991」(?)と「ОТК 5」です。「ЛЕНИНГРАД」は「LENINGRAD」、言わずもがなレニングラード。ソ連崩壊後は呼称がサンクト・ペテルブルクへと変更された、モスクワに次ぐロシア第2の都市です。「1991」は「1991年製」の意で、この1991年というのは12月にソビエト連邦が「崩壊」し、ロシアへと移行した年で、その意味ではソ連最後の年であり歴史的な年だと言えます。「ОТК 5」は多分「Отдел Технического Контроля 5」の略ではないかと思ってます。ソ連時代は各企業内に「Отдел Технического Контроля=Department (of) technical control(技術管理局)」があり、例えばその「第5部門」という意味ではないかと思ってます。


↓こっちのスタンプについては全く推測すら出来ません。すみません。


↓凸スタッドは真鍮製です。ピンボケですね。


↓銃の出し入れは楽そうです。さっき見たグリップ底部側の雨水砂塵侵入防止ベロだけには若干気を使います。使い込んでないうちは内側へクセが付いているのでイチイチ外側へ押し広げてながら銃を挿入してやる必要があります。予備マガジンケースは摘み出しやすいように上端が半円形に欠かれてあります。


↓内部には水抜き穴などはありませんし、内張もありません。裏革剥き出しです。


↓クリーニング・メンテナンス・ロッドを収納するためのスロットと…


↓先端を覆うポケット。


↓ベルト・ループは至極単純な作りです。フラップ部分は別部材で、本体とは縫製により繋がっています。米軍のM-1916のように本体とフラップが一続きにはなってません。


↓ベルト・ループ、フラップ留めストラップはクロムメッキのリベットだけで留められています。


↓ホルスターと一緒に付いてきたクリーニング・メンテナンス・ロッド。ブルー染めの鋼鉄製です。


↓先端はプレスされて平たくなっており、鉤が作られ、クリーニング・パッチなどを通す孔が開けられています。星形(☆)の刻印があります。


↓鉤の先端は若干曲げられています。曲げられたのか、曲がってしまっているのか、生憎知識不足のため分かりません。


↓裏側には特筆すべきものはありません。


↓ロッドのもう片方の末端は円を描いてニギリ部分となり、最末端はプレスされてマイナス・ドライバーのような形状になっています。


↓拡大。マイナス・ドライバーだとすれば、トカレフでどのように使うのでしょうか。スライド・ストップのリテイニング・クリップを開く時?実銃があれば分かるかも知れませんが、ガスガンしかないので分かりません。


↓クリーニング・メンテナンス・ロッドの他にランヤードもホルスターに付いて来ました。長さを調節するデバイスは無く、全長約80cm程です。


↓ランヤードの一方の末端は7cm程の輪になっています。軍服のエポレットに通すのでしょうか。もう片方の末端にはクリップがあり、このようにマガジン底部のリンクに着けるか…


↓グリップ下部のランヤード・リンクに着けるかは、兵士の好みに任されていたのでしょうか?


↓革製のランヤードに円型のクロムメッキスティールリングを介して取り付けられたクリップ。ニッケルメッキの至極シンプルなモノです。


↓内側には丁寧に綾目ローレットが入っています。クリップをつまんで脱着する際に指が滑らないよう、外側に施すべきだと思いますが如何でしょうか?



以上学術的情報を伴うことなく画像を羅列して参りました。
このホルスター(ランヤードとクリーニング・メンテナンス・ロッドとの3点セット)ですが、US ebayで昨年の年末に送料無料でUS$30.00程で入手しました。ある国内のサイトで、上で見て頂いたクリーニング・メンテナンス・ロッドが「マカロフ用」であるとの記述を見たのですが、ホルスターとセットでサープラス業者が売ってましたし、もしそうだったとしても、気になりません。雰囲気重視です。
お手頃価格で全革製で、WW2のスタイルから余り異ならないモノは無いかと探した結果これを贖いました。おもちゃの鉄砲に合わせてのアクセサリーですし一応「軍用実物」なので、まぁまぁ「それなりの雰囲気」を味わえるので満足しています。
到着時は革が結構乾燥しておりまして、フラップは開いた状態で閉じようとしたら革が割れる?ぐらい強張っていましたので、皮革製品の知識を持ち合わせないなりにミンクオイルを塗布・優しく擦り込み・ラップで包んで床暖上に放置・塗布・優しく擦り込み・ラップで…を一カ月ほど繰り返してようやく普通に開け閉め出来るようになりました。
他にもトカレフ用のグリップやマカロフ用のホルスター、モシン・ナガン用のスリング、ハンド・ガードなどロシア軍のサープラス品だと思われる品が比較的安価で大量に売り捌かれていました(今もまだまだ出品されています)。グリップは「銃の部品である」という理由で税関で止められる可能性が大なので購入に踏み切れません。君子危うきに近寄らず、です。スリングはギリギリ大丈夫でしょうか。でも「附属品」ではありますし、拡大解釈で止められるかも。でもその論理で行くと「マイナスネジ」も銃の部品として取られ兼ねませんね。難しいところです。
ホルスターについては、リベット止め・縫製の違いはあれど、ほぼ同じモノが国内では5,000円前後程度で販売されてますね。細部に拘らなければ国内で買っても良かったかも。

それでは今回はこの辺で失礼いたします。また2週間後にお会いしましょう。
ご機嫌宜しゅう。





  

Posted by Sgt. Saunders at 12:00Comments(0)他国軍(Other Nation)