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2021年03月07日

M7 レザー・ショルダー・ホルスター(M7 Leather Shoulder Holster)

みなさんこんにちは。
首都圏の緊急事態宣言を2週間延長することを決めた菅首相は「見極めに必要な時間である」と国民に理解を求めると同時に、宣言を解除することが出来なくて「大変申し訳ない思いであり、心よりお詫び申しあげます。」と記者会見で表明しました。
宣言延長については苦渋の決断だったと思います。ここは私は妥当な判断をなさったと思います。もうあと少しの間は様子を見た方が良いと思います。その上で申し上げたいのは菅首相が「お詫び」する道理は無いという事です。誰かが謝る、誰かに「謝らせる」ことが求められる筋合いの問題ではないからです。ここは政治家の常套句を真の意味で使って「誠に遺憾ですが延長せざるを得ないと判断するに至りました。」で十分だったと思います。


さて、今回のネタは過去記事「M3 レザー・ショルダー・ホルスター(M3 Leather Soulder Holster)」の後継モデルである「M7 レザー・ショルダー・ホルスター(M7 Leather Shoulder Holster)」です。新旧モデルを適宜対比させたりしてお送りします。上の過去記事の中で「私、これはまだコレクション出来ておりません。」と申しておりましたが、やっと昨年その入手機会を得ました。

↓M7レザー・ショルダー・ホルスターです。1942年にM3が開発され、その後1944年に更に安定した装着が可能となったM7が制式化されました。左脇腹にM1911(A1)オートマチック・ピストルを収めるために使用します。例によって東京マルイ製のガスガンM1911A1を収めています。革表面に若干剥げがありますが、比較的まだ程度は良好な方だと思います。


↓裏側です。上の表面に比べて明るい茶色を呈しています。この個体はのちほどにも触れますが、装着した時に表側になる側だけに本来の茶革(ラセット・ブラウン色)の上から黒もしくは濃茶のペイントが施されたと思われます。この画像のホルスター本体裏側の左端5mm程が、元々のラセット・ブラウンよりも濃い茶色で着色されているのがお分かりいただけると思います。また他にも濃い茶色がまだらになっている部分が認められます。


↓左が先輩のM3、右がM7です。左のM3は右肩へのショルダー・ストラップがひとつ付いているだけですが、右のM7にはショルダー・ストラップに加えてもう一本「右脇腹ストラップ」が付いています。胸から右脇腹を通り背中を廻ってショルダー・ストラップの任意の位置へ連結して、ホルスターの身体への密着度合いを高めます。ただこの個体のオーナーはショルダー・ストラップを短く調節して左肩から吊るすようにしてます。実際戦場写真を見ていますと、身体からの装脱着を素早く出来るように左肩掛けにしている例も多いです。この場合撫で肩の人は「右脇腹ストラップ」を可成りタイトに留めておかないとホルスターが肩からずり落ちるような気がします。


↓裏面です。荒っぽく言えば、M3とM7の違いはストラップが1本多いかどうかです。細かい違いを申しますと、左のM3のショルダー・ストラップは長さ調節のためのバックルがある細い方はDリングを介してホルスター本体に連結し、もう片方の端は幅が広くなってホルスター本体に直接縫い付けられているのに対し、右のM7では、M3ではショルダー・ストラップがホルスター本体に直接縫い付けられていた部分には新たなDリングが設えられていて、ショルダー・ストラップの両端ともホルスター本体とはDリングを介して連結されます。1本増えた「右脇腹ストラップ」の長さはショルダー・ストラップと同形のバックルを使って調整します。


↓M3ではショルダー・ストラップの片側だけでバックルを使って長さ調節する作りで、ストラップは肩側へ行くにしたがって幅が広くなってそのまま本体へ縫い付けられていましたが(海兵隊用のモノの中には幅が変わらないモノがありました)、このM7ではショルダー・ストラップは両端がDリングを通る構造であるためその幅が一定不変のストレートなモノとなり、肩に掛かる部分の幅はM3に比べて細くなったため、肩に食い込まないようにとショルダー・パッド?が加えられました。


↓一枚の革に切れ目を入れてそこへストラップを通すだけの至ってシンプルなものです。


↓M3だったらショルダー・ストラップがホルスター本体に直接縫い付けられている部分です。M7だとこのように画像上の方からのショルダー・ストラップがこのDリングに通って帰って行きます。右からの「右脇腹ストラップ」のクリップが同じDリングに留められます。ここはクリップ留めにしておかないと着脱が大変です。


↓上の画像を表側から見た図です。クリップは他の装備品でよく見られるものよりも小さく作りもシンプルです。


↓「右脇腹ストラップ」のもう一方の端はショルダー・ストラップに繋がれています。末端はストラップに穿たれた小孔を使って革紐で留められています。


↓両ストラップともこのタイプのバックルで長さを調整します。中央に見えている突起をストラップの孔に嵌めて固定します。

作り・ストラップの通し方(という程大層なものではありませんが)は過去記事「M3 レザー・ショルダー・ホルスター(M3 Leather Soulder Holster)」の後半をご覧下さい。


↓ショルダー・ストラップも同じく末端はストラップの小孔を使って革紐でDリングに留められています。しかしまぁ、ストラップの取付けは調節のし易さや個々人の好みもありますので上下・左右が逆になっている場合も大いにあります。


↓冒頭で申しましたように、この部分を見ても元々のオーナーが、装着時に表側となる方に黒若しくは濃茶のペイントを施したのではないかと推察できます。クッキリと「着色未・了」が分かる跡があります。茶革を黒く染めたり着色する例はM1916ヒップ・ホルスターでも見られます。と言うのも1950年代にホルスター等の茶革装備品の色調が茶から黒へと仕様変更され、それに合わせる形で既存の茶革ホルスターも兵士個人レベルで黒く染められたり着色されたからです。恐らくこの個体はヴェトナム戦中頃に黒く着色されたのではないかと私は思っております。


↓表側です。ショルダー・ストラップや背中ストラップを除くホルスター本体はM3と同じです。オーバルの中にUSの型押し。その左下の水平の切れ込みはピストルのトリガー・ガード前端を受け止めるためのモノです。Lift the Dotの付いたストラップでピストルを固定します。


↓肩から吊るしたホルスターがバタつかないようピストル・ベルトやトラウザース・ベルトを通して留めるためのストラップもM3と同じです。


↓ただこの個体のオス・スナップの形状は、あまり、と言うか初めて見る形です。


↓普通に見られるのは左のM3のようなモノだと思います。右のM7のモノは穴が開いていません。個体差だと思いますが見慣れてないので何か妙な感じです。私だけでしょうか?


↓ストラップのメス・スナップは見慣れた形です。少し見難いですが「UNITED CARR」社の名前があるのがお分かり頂けますでしょうか。時計の文字盤に準えると2時から6時の位置に「UNITED」、11時から8時の位置に「CARR」です。


↓最後にホルスター裏面左上隅の刻印。「USMC」、「BOYT」、「44」。1944年Boyt社(Boyt Harness Company)製の海兵隊向け製造のモノです。もちろん同社は陸軍向けにもホルスターやその他数多くの革装備品・布装備品の製造をしています。先ほど触れました見慣れない形のオス・スナップは「海兵隊用モデル専用」なのでしょうか。




はい。M3の進化形M7についてお送りしました。
ピストル・ベルトなどで腰からぶら下げるM1916 ヒップ・ホルスターと異なり、身体に密着して装着するので装甲車両などの狭い車内や航空機内でのピストルの携帯が軽快です。まあそれがこのM3、M7の開発目的だったのですが、戦車兵やパラトルーパーだけでなく、WW2中の太平洋戦区やヴェトナム戦でのジャングル戦で「いろんなものが引っ掛かりにくい」利点が活かされ一般歩兵や特殊部隊でも多用されました。
本個体もWW2中からヴェトナム戦に至るまで途中で着色されながら使われ続けたのだろうなと勝手に想像しております。

過去記事のM3はもう15年くらい前に入手しまして、その時には「いつかM7も…」と思いましたが、それから長い月日が流れて昨年ようやく今回のM7を手にする機会を得ました。しかも「USMC海兵隊モノ」というレア・アイテムの範疇に属するモノで、たいへん嬉しく思いました。「着色処理」され、革の表面が一部剥落しているためか、価格は破格の1万円ちょい程でした。しかも国内のミリタリー業者さんから購入させていただいたモノです。「普通」の国内業者さんだったら多分こんな価格で販売なさることは無いと思います。私のようなプロレタリア・コレクターにはとてもありがたい存在です。

レプリカが国内・国外製で沢山出ています。価格は大体国内で7,000円程、アメリカebayなどではUS40程ですが、金具・革の質・染色・縫製のいずれに於いても満足のいくモノはまだ無いように思います。もうちょっと頑張って欲しいところです。



それでは今回はこの辺で失礼いたします。またお会いしましょう。さようなら。



  

Posted by Sgt. Saunders at 12:00Comments(0)Holsters

2019年11月02日

M3 レザー・ショルダー・ホルスター(M3 Leather Soulder Holster)

みなさん、こんにちは。
当地大阪は、ようやく朝晩はヒンヤリしてきました。今朝6時には気温が10℃まで下がり、起きる際に思わず「寒っ」と呟いていました。
台風15号、19号、21号が相次いで日本、特に関東・東北地方で多くの方々の生命を奪い、安全を脅かし、生活基盤を壊しました。復旧の道のりはとても遠いようで、私に出来ることはと言えばお見舞い申し上げますことのほかは、僅かながらの募金をすることしかありません。少しでも役に立てばいいなと思います。

さて今回の投稿のネタを探しにと、また大昔のコンバット・マガジンの巻末イラスト・ポスターを引っ張り出して見ておりましたら「お、これまだやってないなぁ」というのがありました。M3 レザー・ショルダー・ホルスターです。先週の日曜日までに粗方の編集が出来ておりましたので、本ブログ新規投稿定刻である隔週日曜日正午を待たず、一日早く本日土曜日に投稿いたします。

↓まずこれがその「コンバット・マガジン巻末イラスト・ポスター」です。以前の記事でもこの「コンバット・マガジン巻末イラスト・ポスター」シリーズを見てネタにしたものがあります。

機甲師団兵が左の脇に装着しています。歩兵装備の一般的なホルスター「M1916ピストル・ホルスター(M1916 Pistol Holster)」は狭い空間の中では使いにくいのでと身体に密着した形態のこのM3を好んで使いました。元々は航空隊からの「パラシュート装着時に邪魔にならず、着席時に座席につっかえない様なモノを!」との要望によって開発され1942年に制式化されたM3ですが、パラトルーパーに留まらず、機甲師団兵や将校によって重宝されました。1944年にはより安定した装着が可能なように、右脇腹を通って背中で留まるストラップが1本加えられた「M7」が制式化されます。私、これはまだコレクション出来ておりません。

↓ポスターの作者川越のりと先生は「M3 レザー・ショルダー・ホルスター」と呼んでおられます。制式名称についてはまだ公的な文書で確認できていませんので、私も先生に倣い「M3 レザー・ショルダー・ホルスター」といたしました。国内外でもこれで十分通用します。


↓Bruce N. Canfield著「U.S. INFANTRY WEAPONS OF WORLD WAR II」に掲げられている「1945年ライン川降下前の第17空挺師団部隊」。キャプションにもあります通り、後列真ん中のヘルメットを着用している二人がM3ショルダー・ホルスターを装備しています。


↓はい、やっと現物です。M1911A1は例によって東京マルイのガスガンを選びました。革製で右利き用に左脇でピストルを保持する作りです。右肩に重量が掛かります。ピストルを挿し、グリップの上からストラップを廻してLift-The-Dotで留めて銃が不意に抜けないようになってます。フラップはありません。幅広のストラップが右肩から背中を廻りホルスター左端中ほどのDリンクに繋がります。下端にあるストラップは、ウェストベルトなどを通すことによりホルスターをバタつかせないように固定するためのものです。M1916ピストル・ホルスターと同様に「楕円にUS」のエンボスが施されています。


↓銃を抜きました。革を切り出して銃を包むようにして端を縫い合わせてストラップを付けました、というようなシンプルな作りです。肩へ廻すストラップの長さはバックルを使って調節します。


↓接写してみました。USエンボスの直ぐ下の切り欠きで出来た段差を利用して銃のトリガーガードを受けます。


↓下端のベルト・ループはスナップ・ファスナー留めです。


↓背面です。銃のグリップを留めるストラップの根本は背面から革の切れ目を通って表へ出ます。肩へ廻るストラップは幅1.25インチ(約3.175cm)から途中で0.75インチ(約1.9cm)になって長さ調節用のバックルに通る細さになります。調節用の孔は全部で10個。末端の孔を除いて孔同士の間隔は2インチ(5.1cm)。


↓背面のこのカドの部分にUSプロパティ表示や製造者・製造年の刻印がなされることが多いです。この個体には「U.S.」と「ENGER-KRESS」の刻印があるのみで、製造年の刻印はありません。私の数少ない経験ではENGER-KRESSの刻印のあるモノで製造年刻印もあるモノを目にしたことはあまりありませんで、過去に「1943」の刻印が打たれたモノを数回見たことがありますが、まあ多数のENGERNKRESS製のモノには製造年刻印は無い、言い換えれば製造年の刻印もあるENGER-KRESS社製のモノは割りとレアなモノだと思います…。他社、例えばBOYT社製等ならば製造年があるモノが一般的ですが、何故ENGER-KRESS社製のモノには製造年を刻印しないモノが多かったのか、まだ謎です。因みにENGER-KRESSは正式にはEnger-Kress Pocketbook Co.といい、1882年ミルウォーキーで創業したハンドバッグや財布のメーカーで、大戦中にはホルスター80万個、170万個のヘルメット・ライナー・ヘッド・バンド、130万本のチン・ストラップ等の生産をおこないました。2006年に閉鎖しています。


↓サイズ調整はこのバックルを使います。


↓裏はこんなです。


↓分かりやすいように一度バラしましょう。


↓バックルはこのような作りです。真ん中に突起があります。(余談ですが、近時の個人情報保護の絡みで画像の人差し指の指紋を画像処理ソフトでボヤかしてみましたが、なんか皮膚病にでも罹っているようになってますね。)


↓肩からのストラップをまずバックルに通したあと本体のDリングに表側から裏へと通して…


↓バックルに下側から通して…


↓ストラップ先端の孔をバックルの突起に嵌め込んで…


↓あとは任意の長さになるような孔を選んで突起に嵌めて…


↓出来上がりです。


↓自身で装着した図。もうちょっと背中側、やや上にした方が良いでしょうか。Tシャツの上からなのでそう思いますが、ウールシャツやM41フィールド・ジャケットを着ることになれば丁度いい感じになるのではないでしょうか。



以上見て参りました。いかがでしたでしょうか。

今回お見せしたモノはもうずいぶん前(20年位?)にUS$150程で海外のミリタリーショップから個人輸入したモノだと思います。レートは$1=130円位だったような。Military Market Placeといういいお店があったんです。その後eBayが急激に発展し、ショップに当たるよりもeBayを覗いた方が欲しいモノが見つかりやすくなり、ショップのHPを見る機会が減って行きまして、その間にショップも経営がおぼつかなくなって行ったのか、昔取引していたショップが今もなお健在している例は多くありません。

このM3ホルスター、あまり需要が無いのか、価格はそれほど高騰してないようです。eBayでもUS$170ほども出せば十分程度のいいモノが購入できます。その割にはレプリカ(リプロダクション)が再現度の高低はありますが色んなメーカーから$30~$50位で出ています。
国内でも彼の中田商店で7,000円程で出してらっしゃいました。
USMCの刻印があるモノは、やはり若干お高めですが入手機会はまだ比較的ある方だと思います。

♪ジャカジャン!!ジャカジャン!!ジャカジャンジャカジャカジャ~~~ン♪
「激戦相次ぐ第二次大戦下のヨーロッパ。 敵地の奥深く、破壊活動のために送り込まれた命知らずのならず者、”Garrison's Gorillas"(デケデケデケデケデケデケデケデケデケデケデケ)。
『俺は隊長のギャリソン中尉だ。 4人の部下は正規の軍人じゃあない。』
『俺はペテン師のアクターだ。 口八丁、変装にかけちゃ役者より上だぜ。』
『人呼んでクールな殺し屋、ナイフ投げのアパッチ。』
『イタチって呼んでくれ。 スリと忍びは任せとけってんだ。』
『俺に鍵は無用だぜ。 金庫破りのカジノよ!』
『こいつらを特赦を餌にしてナチに体当たりしようというわけだ。 さあついて来い、ゴリラ野郎!』」
というオープニングのアメリカTV映画シリーズ「Garrison's Gorillas(「特攻ギャリソンゴリラ)」、もう大昔30年近く前、私が学生だった頃何回目かの再放送を観てました。日本で最初に放映されたのはもっと前の1968年頃だそうで、まだ私は生まれていません。で、特にギャリソン中尉がよくこのM3ホルスターを身につけていて恰好良く活躍していました。それから遅れること数年後に手に入れる事になりました。
今にして思えば、機甲師団兵やパラトルーパー再現の為というよりも、ギャリソン中尉のようにスーツの下にM1911A1を隠し持ってアクション・ヒーローを気取って楽しむために入手したようなものでした。

それでは今回はこの辺で失礼いたします。またお会いしましょう。さようなら。



  

Posted by Sgt. Saunders at 12:03Comments(0)Holsters

2019年04月28日

US パラシューティスツ・ライフル・ホルスター(2ndモデル)(US Griswold Bag)

みなさんこんにちは。
官製ゴールデンウィーク10連休に突入しました。暦通り10日間本当に休める人の割合は3割?だとの調査結果があるようで、私も完全にこの10日間ボケーっとしていられるかといえばそうでなく、呼び出される可能性を孕んだ状態での「休日」をどのようにして過ごせばいいのか、悩みどころです。2、3日前に最高気温が27℃にまで行ったかと思ったら昨日は17℃と、寒暖が激しく上下する当地大阪から、またしても定刻から1週間と2時間弱遅れてお送りいたします。

パラトルーパーが自身で使う銃器を剥き出しのまま携帯・降下すると思わぬ怪我の元になるとして、安全に携えられるようにと開発されたのがこの「パラシューティスツ・ライフル・ホルスター(Parachutist's Rife Assenbly Holster)です。海外では一般に「Griswold Bag」と呼ばれています。Griswoldとはこのホルスターの開発者名だとのこと。

↓実はこのブツ、タイトルにもありますようにいわゆる「セカンド・モデル」です。では「ファースト・モデル」はどんなんやねん?というお声に対しては後の方で触れます。
M1ライフル(ガーランド)を2つの大分割状態にして収納します。画像では間違ってトリガー・グループまでの3分割をしてしまいました。因みにこのM1ライフルは大昔ハドソン産業から販売されたダミーカートモデルのモデルガンです。


↓厚手のコットン・ダック地で出来ており、ダウンジャケットのように詰め物をしてクッション性が高められています。あとで出て来ますが「hair felt」を詰めてあるのだそうです。何の「hair」か、まだ知りません。色味はOD#3、いわゆるカーキです。のちにはOD#7へと移って行くのは他のWWII米軍装備品の例と同じです。左端に見えるスナップ・ボタンの付いているタブのみOD#7です。

フラップの下、左上からなだらかに右下へ伸びる斜めのステッチは、内部で上下に区画を隔てる中フラップの縫い付けステッチです。

↓裏返しました。こちらにはT-5パラシュート・ハーネスに連結するためのスナップ(カラビナ)が設えられています。入手時にパラシュート・ハーネスVリングも付いて来ました。また、左上に数字列のスタンプがあります。


↓「8300-442650」とありますが、これはUS Army Air Forces所管のClass 13カタログにおけるストックナンバーです。「8300」はこのカタログ掲載の物品全般のコード番号、後ろの「442650」はシリアル番号です。先ほど上で触れました「ファースト・モデル」の場合はストックナンバーは「8300-442600」です。この部分に、例えば「43G23402」等との番号のスタンプがある場合は、それはストックナンバー表示ではなく、ストックナンバーとは別に定められた「パーツナンバー」によってそれが何であるかを示してあるものです。パーツナンバーとはテクニカル・オーダー(Technical Order)ナンバーOO-35A-6で定められた番号で、シリアル番号と完全に紐付けされています。パーツナンバーとストックナンバーのどちらが表示されるのかについては、メーカーによる違いなのか時期的なものなのか、よく分かりません。おそらく時期的なもの(パーツナンバーをやめてストックナンバーを記すことにしてねーというお達しが出た)だと思います。

とあるミリタリーショップのHPで(何処とは敢えて申しませんが結構有名なショップです)、ストックナンバーの後ろ部分のシリアル番号「442650」の「44」が「1944年製であることを示す」と、誤った説明をしています。

↓スナップの拡大です。パラシュート・ハーネスと同じ素材のテープで頑丈に縫い付けられています。


↓何やらスタンプが施されていますが、今一つ判然としません。


↓スナップの弩アップ。白っぽく表面処理がなされていてパッと見はホワイトメタル?な感じですが、2500ポンド(約1134kg)の荷重に耐えられる強度を持ってます。


↓バネはまだしっかり弾力を保っています。


↓パラシュート・ハーネスにすぐに連結できるよう、クリップが常に上向きになるように本体に糸で結わえ付けられています。


↓私の悪い?癖。超弩アップで見ていきます。〇にJの刻印。何の意味か分かりません…。


↓「US」?の凸モールド。判然としません。


↓今見た各部品についてもClass 13カタログに独立して掲載されています。



↓表側に帰ります。蓋フラップの端のバタつきを防ぐスナップ・ボタン・タブがあります。開けていきましょう。


↓外しました。


↓フラップのオス・スナップ裏側。やや浅めですが「SCOVILL MFG. CO.」と、製造者スコーヴィル社を示す刻印があります。


↓フラップの下、ジッパー・ファスナーを右へ開けます。取っ手の紐テープがOD#7ですね。


↓ジッパー・ファスナーは、これまた有名な「TALON」社の製造によるモノ。真鍮製でしょうか、少なくともアルミ合金製には見えません。アルミ合金製のジッパー・ファスナーを使用しているモノもありました。


↓フラップを開きました。横長の大きい封筒の糊付け部分がジッパー・ファスナーになっている、という感じです。左端に小さい封紙(スナップ・ボタン・タブ)を貼ってる、みたいな。


↓ここからは「こうなってたんだろうかなー」との推測に基づく収納状況です。向き・位置は軍制式のマニュアルとは異なるかもしれません。ストックが見えました。


↓内部を上下に隔てる中フラップの上側の区画にストック、下側には…


↓上の画像でちょっと見えちゃってしまいましたが…


↓機関部および銃身廻りを中フラップで包むようにして収められています。


↓何度も申しますが、上下の向きが正しくないかもしれません。そこはお許しください…。


↓中フラップはこのように表側の裏に取り付けられています。表から見たステッチが斜めになっているのは、ストックの形状、機関部および銃身廻りの形状に合わせるためのモノだったと分かります。ストックも機関部および銃身廻りも、大きい目で見ると鋭角三角形ですよね。


↓再び冒頭の画像。余談ですが、こうして見て来ますと写真というのは光線の具合で色調がこれ程も変わるのかという事をあらためて実感します。「カーキ」「OD」という表現は本当に難しいですね。同じモノがOD#3に見えたりOD#9に見えたり、はたまたOD#7か?とも見えたりです。

M1ライフル(ガーランド)はまたの機会に採り上げると思います。

↓途中で出て来ましたClass 13カタログ(Illustrated Catalog - Clothing, Parachutes, Equipment and Supplies)の1943年9月30日版です(リプリントですが...)。パラシュートやQuartermaster Corps(需品部)による供給ではない衣類(フライング・スーツ、シューズ、ゴーグル、酸素マスク、グローブやライフ・ベスト、緊急生存維持キットなど)、その他の個人装備品が掲載されています。なお今回採り上げました「セカンド・モデル」は、このカタログには掲載されていません。1943年9月末の時点ではまだカタログ上に「セカンド・モデル」は出現していませんでした。


↓これがこのカタログに掲載されている「ファースト・モデル」のイラストです。フラップはジッパー・ファスナーではなく、スナップ・ボタンやトグル等を用いた、ちょっと手の込んだ方法で留められます。「2重フラップ」構造です。キャプションの「素材(material)」に曰く、「hair feltで詰め物をされたオリーブ・ドラブのコットン・ダック」。何のhair なのかと上の方で書き記しましたが、何かの毛ではなくて、毛のようなフェルト、つまり素毛フェルトということです。また「注記(NOTE)」にありますように、制式名称がそれより前の「Container - Individual Aerial Delivery Rifle」、ストックナンバー8300-128915から変更されたという事が分かります。新しいパーツ番号は「42G15004」、ストックナンバーは「8300-442600」となっています。冒頭部分で本「セカンド・モデル」の裏面のスタンプが「8300-442650」となっているのを見ましたが、この「ファースト・モデル」のストックナンバーの末尾2ケタは「00」ですが「セカンド・モデル」では「50」になったんだなと理解できます。


↓実物の画像をUS Militaria Forumのmed-deptさんの投稿から引用します 
裏側。


↓表側。ちょっと分かり難いですが、イラストではハーネスがこちら側にあるようになってますが、逆ですね。それともマイナーチェンジしたのでしょうか。


↓フラップの留め具合です。まず下蓋とも言うべき本体上端に設えられたコットン製のトグルループを中蓋のハトメ穴に下から通し(6箇所)、上へ僅かに飛び出したループにワイヤー製の索条をカンヌキのように通して中蓋が開かないようにして、更にその上から上蓋を5つのスナップ・ボタンで留め、索条が不意に抜けることの無いように索条末端のリング(画像の一番手前に見えてます)を本体に付けられたスナップ・ボタン・タブで固定する、というモノ。リング固定タブを外して索条をスーッと抜けばフラップは開くことが出来ます。まあ、こんなに複雑にしなくても、「ジッパー・ファスナーで留めるようにすればイイじゃん。」と、セカンド・モデルの開発へと進んだんだろうと思います。

因みに色々調べて見ましたら、上述のようにセカンド・モデルは1943年の9月のカタログには載っておらず、ノルマンディ作戦時の降下時には、ファースト・モデルのみが用いられ、セカンド・モデルはその後になって使われ始めたとする研究者もあります。

また、ファースト・モデル、セカンド・モデルとを問わず、「銃を分解して収納し、降下が完了してから銃を組み立てて…なんて悠長な事してられるか!」と、銃を分解しないまま収納すれば寸足らずとなる分だけ適当な布地を使って実質的にホルスターの全長を延ばす改修がなされたケースが数多くあります。いわゆる「リガー・メイド」で、本体端っこに「盲腸」のように取って付けた感丸出しの小袋がくっ付けられています。


パラトルーパー装備も最低限揃えて101stや82ndを再現してみようかとした時期がありましたが、頓挫して久しいです。何より原資が足りません。
今回採り上げましたモノ、もうカレコレ10年以上前にeBay(今はebayなんですね。気付きませんでした。)で確かUS$350位で落としたように記憶しています。今もあまり変わっていないようです。OD#7版だと若干安くなるのも変わっていません。
最近は良く出来たレプリカがファースト・モデル、セカンド・モデルとも大体US$100前後位で手に入ります。リエナクトでは、これはあんまり出番が無いように思いますが、やはりなりきるための重要なグッズとして需要があるんでしょうか。これを使ってリエナクトするとすれば、パラシュート一式も必要になるかと。そのパラシュートですらレプリカがちゃんとありまして、極めるとなると奥が深いです。

それでは今回はこの辺で失礼いたします。またお会いしましょう。良いHolidayをお過ごし下さい。




  

Posted by Sgt. Saunders at 13:38Comments(0)Bags, PacksHolsters

2016年03月13日

M1A1カービン・ジャンプ・ケース・ホルスター(M1A1 Carbine Jump Case Holster)

こんにちは。当地大阪の今朝は最低気温が2℃と、ついこの間はもうすっかり春が到来しているのではと感じるほどの暖かさだったのにまた冬に戻っています。

さて1か月以上新規投稿がありませんでした当ブログ、今回取り上げますモノ、タイトルを「M1A1カービン・ジャンプ・ケース・ホルスター(M1A1 Carbine Jump Case Holster)」としましたが、実はまだ正式な名称を突きとめておりませんで、且つ、タイトルは60字以内という制限があるためこのような標記になりました。
第二次大戦中にUS陸軍のパラトルーパー(Paratrooper:空挺隊)向けに開発されたM1カービンの空挺隊用モデルたるM1A1カービン用の、降下時の保持携帯の用に供するホルスターというかケースというべきか、国外ではScabbard(鞘)とかJump Case(降下ケース)とかHolster(ホルスター)等といろんな呼ばれ方がされています。

まずはこちらを。

画像にモアレ現象が起きていますがご勘弁下さい。キャンバス地の織目が微妙に作用しています。
折畳式のM1A1カービンのストックを折り畳んだままこのケースに入れ、ピストルベルトに吊って降下の際の保持・携帯の用に供します。

↓これが(私の)M1A1カービンです。と言ってもカービン本体はCMC製のM1カービンで、ストックはUSA製のレプリカで少し無理矢理組み込んでいます。もう10年ほど前になりますか、銃器パーツとその関連軍装品の販売会社であるアメリカのSarco社からレプリカの折畳ストックを個人輸入して、CMCのM1カービンに組み込んでM1A1カービンを作り、101や82空挺隊員きどり・・・のつもりが、空挺隊用装備のコレクションは後回しになってしまい、かつ、このCMCのM1カービンは銃剣装着ラグの付いている大戦最末期モデルであり、WWIIUSパラトル―パーを気取るならやっぱりラグの付いていないフロントバンドを手に入れなきゃならないし、フリップ式の簡易なリアサイトにも換装して・・・となかなか前に進まず時間だけが流れ流れて・・・挙句、数年前にCMCから金型を引き継いだタナカからモデルガンとしてM1カービンもM1A1カービンも再発売されて、もうかなり自作M1A1カービン作製の熱意は冷めてしまいました。CMCが昔M1カービンを出してたのは知ってましたが、M1A1カービンも出していたとはこのタナカからの再発売まで知りませんでした。でもやっぱりフロントバンドは銃剣ラグが付いてるし、リアサイトも大戦最末期型のままだし、WWIIを再現したい人にとってはちょっと難ありですよね。


話が横道に逸れてしまいましたのでもう一回。
↓この個体はOD色(ODシェード#7)ですが、カーキ(ODシェード#3)のモノ、キャンバス地はODシェード#3で、縁取りがODシェード#7のテープとなっているモノがあります。この辺の事情は他のウェブ、キャンバス装備品と同じです。

画像左側が上、右側が下になります。

↓フラップに「U.S.」スタンプがあり、フラップは2つのLift the dotで留めます。フラップの右下からちょこっと覗いているのはM1A1カービンの(ボルト)スライドのノブです。ノブが不意に後退するのを防止するように出来ています。



↓背面です。上部(左)の幅の広いループをベルトに通し、下端(右端)のウェブベルトとバックルを使って脚へ結わえて使用します。


↓このウェブベルトとバックルはあまり好評で無かったらしく、兵士がちょん切ってしまう事も多かったとか。脚に固定してしまうと降下着地時に脚を捻挫・骨折・脱臼してしまいかねないというのが理由の一つだといわれています。


↓ベルトに通すループです。


↓ベルトループの右上にあるこの別の小ループは、サスペンダーやT-5パラシュートハーネスなどをこれに通すことにより、このホルスターがベルト上で横にズレ動かないようにしたりするためのモノです。


↓作りはとてもシンプルです。


↓こんな風に収まります。


↓フラップ内側にメーカーなどのスタンプ。

「CARTER BROS. INC.」、「1944」とあります。上下逆さまです。

↓内側の身体に接する側には厚いパッドが仕込まれています。


↓下の方までパッドがあります。


↓フラップおよびそれ以外の部分も全体がダック地(ズック地)の2枚あわせで作られています。マガジンパウチなどが1枚なのに比べて丈夫です。



以上見て参りました。
カーキ色(OD#3)のタイプはこのOD色のモノより価格が高いですが、その辺は他の装備品と同じです。
近時のコレクター間の取引価格は、程度にもよりますがカーキ色のモノでUS$500~650くらい、ODで350~400くらいでしょうか。
レプリカで低廉でかなり質の良いものが出てますので(「SEMS」というメーカースタンプ)、リエナクトやサバゲに使えます。本物志向のかたは適度にウェザリングされたレプリカを実物として掴まされないように注意して下さい。メーカー名「ATLAS AWNING」や上にあげています「CARTER BROS」といった実在のスタンプをレプリカに施してるような「悪質な」例があります。

それでは今回はこの辺で失礼します。








M1A1 Carbine Canvas Padded Jump Case Holster  

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2014年09月28日

WWⅡU.S. ガバメント用M1916ホルスター(WWⅡU.S. M1916 Pistol Holster)

こんにちは。
当地大阪は日向ではちょっと暑く、日陰にいるとちょうど良い、絶好の運動会日和となりました。今朝方はひんやりした空気の中にご近所の金木犀が放つ芳しい香りがやわらかく漂っておりました。

さて今回は、前回のM1911(M1911A1)45口径自動拳銃(通称ガバメント)用マガジン・パウチと同様、ガバメントと密接に関係のある「ホルスター」についてです。
密接に関係があると申しましたが、密接と言うかこれが無いと携帯所持できないので「一心同体」と言えましょうか。

↓M1916ホルスター。照明の影に入ってしまい、すみません。ガスガンを収めています。

色は茶色(褐色)で、WWⅠ時代より以前から続く伝統的なアメリカ陸軍の革装備品と同じ色目です。とは言え、革製品の宿命で、もっと黒ずむこともあります。

↓ガバメントを並べました。

その昔TV映画「COMBAT!」のサンダース軍曹を見てこのホルスターを是非とも入手したいと思いましたが、当時はまだ高校生で可処分所得(小遣い)は少なく、已むなく中田商店製のレプリカを買ったのを思い出しました。

↓フラップには楕円の中にUSのエンボス。メーカーによって楕円の形やUSの書体に微妙な若干の差異があります。フラップの固定はスタッドにフラップの穴を引っ掛けるだけという簡単な仕組みです。


↓裏面。ピストル・ベルトやカートリッジ・ベルトの下部に設けられたハトメ穴に通してぶら下げるためのダブル・フック・ワイヤー・ハンガーが上端に見えます。また、トラウザース用ベルトのような細身のベルトに通して使うための縦スリットも設けられています。


↓拡大しました。


↓更に拡大。大体のM1916ホルスターは、この部分にメーカー名と製造年が刻印されています。

1942年BOYT社製です(Boyt Harness Company、アイオワ州 デモイン(Des Moines)に今もあります)。ほか、全部で17社程が製造したそうです。

↓真上から見た図。ダブル・フック・ワイヤー・ハンガーをピストル・ベルトに吊り下げた上で、ホルスター本体と吊具とのすき間にナイフを挿すのが空挺隊員の間で広く見られたとのことですが、ひと工夫しないとキツくて無理です(後述の、内部のスぺーサーを抜く、など)。


↓フラップを開けました。表のUSエンボスの陰がくっきり見えます。「谷折り」の浅い掘り込み溝が見えますが、フラップの折れ曲がる位置からは離れていてあまり意味がなさそうです。


↓中を覗きます。銃をしっかりホールドするためのスペーサーが仕込まれています。中は木製のブロックです。


↓拡大。銃の幅(厚さ)が小さくなるトリガー後方からフレーム前端までの部分とホルスターとのクリアランスを埋めるようになっています。


↓一番下には「底」があります。銃の先端部が奥まで入りやすいようホルスター下端の形状を筒状に保つための細工です。真ん中の穴は水抜きのためのもので、その前後(画像では上下)にあるのは、この底パーツを構成する革2枚を裏面同士で重ね合わせて固定している、緑青の生えたリベットです。


↓ホルスター下端は若干厚めの革が挟みこまれて縫い合わされています。そういえばこの「挟み革」の役割は何?と調べましたが、手持ちの資料では分かりませんでした。

私なりの推論は以下の通りです(一文が長いのでご注意)。
↓この画像にも写っているホルスター下端部のハトメ穴は、これに紐を通してホルスターを太腿に固定するのにも使われましたが、このハトメ穴には水抜きの役割が課せられており、そのため、穴より低い所に空間があるとそこに水が溜まってしまってその役割を達せられない訳で、ハトメ穴の位置は水が溜まるであろう部分の一番「底」であらねばならず、とは言えハトメと縫合ステッチ部分との間にはどうしても一定の間隔が生じざるを得ず、この「挟み革」の上端が「底」となるようにハトメ穴下端の位置に合わせるようにしてホルスター本体下端部に挟み込んだのではないか…というものです。いかがでしょうか?



以上駆け足で見てまいりました。
上述の中田商店製レプリカには内部のスぺーサーは無く、「底」部品もありませんでしたが外見は必要十分でとてもコストパフォーマンスの良いモノでした。今でも販売は続いているのでしょうか?

このM1916ホルスターは、時代が下って1950年代には黒革で作られるようになりました(M1と改名も)。もともと茶色であったモノを兵士個人で黒く染めて使う例もありましたので、例えば「1944年製なのに色が黒」というモノがあってもおかしくありませんのでご注意下さい。

今回はこの辺で。それでは、また……。


  

Posted by Sgt. Saunders at 11:55Comments(0)Fire arms-RelatedHolsters