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2016年03月27日

M63 NATO 7.62mm ダミー・カートリッジ(M63 NATO 7.62mm Dummy Cartridges)

こんにちは。
当地大阪でも桜の開花宣言が出て拙宅の周りでも二分咲きくらいになりました。
しかし、毎年そうですが、「寒の戻り」で今朝方は4℃まで気温が下がり、また冬の恰好で暮らしてます。

さて今回は「『実銃は持てないので、せめてアクセサリーを・・・』コレクション」の中から「M63 NATO 7.62mm ダミー・カートリッジ(M63 NATO 7.62mm Dummy Cartridges)」を採り上げます。
お金に余裕のある方は不稼働(無可動)実銃を買って「その気」になれますが、私にはそんな余裕は殆どありませんので、モデルガン等で我慢するしかありません。そこでちょっとでも「実銃」に近い雰囲気を味わうため、ダミー・カートやスリング(負革)といったアクセサリーの蒐集に走ります。そんな「実銃は持てないので、せめてアクセサリーを・・・」コレクションの中から今回これをご覧いただきます。

↓M63 DUMMY NATO 7.62MM 20 CARTRIDGES。ボール紙製の箱に20発が詰められています。

今回のモノは小さいのでパソコンの上で撮影してます。
LAKE CITY ARSENAL(現在はLake City Army Ammunition Plant (LCAAP))で製造されたという表示があります。

M1ライフル(ガーランド)やBAR、M1919機関銃等が、M14ライフルやM60機関銃に取って代えられるのに伴って、それまでの30-06弾の後継として開発された、いわゆる7.62MM NATO弾のシリーズで、「M59」もしくは「M80」のBall(実弾)、「M61」のArmour Piercing(徹甲弾)、「M62」のTracer(曳航弾)などが有名どころですね。動作確認用・訓練用のダミー・カートリッジには「M63」の制式番号が与えられました。後に真っ黒に表面処理された「M712」の制式番号を持つダミー・カートも開発されています。

↓箱をジロジロ眺めます。箱の上部から15mmくらいの所に破り取り去るための破断線があります。


↓上部を掴んで破り開けて中身を取り出してね、っていう事です。


↓ぐるり全周に破断線。


↓上下をひっくり返して底面です。


↓実は昔ここを剥がして中身を見ました。


↓こうやって開けたら、あとでもう一度しっかり糊付けして元通りの姿に戻せると考えたからです。

底面に向かって弾頭があるという事は、ちゃんと箱の上部を開けたらカートの底面が覗く訳ですね。

↓カート同士が触れ合わないように仕切られています。米軍の場合はこれは伝統ですね。WWⅡドイツ軍の小銃弾の箱には仕切りは無く、カート同士触れ合いますが、ぎっちり詰まってるので触れあって音が鳴るようなことはありません(→過去記事「8mmモーゼル弾 続き:7.92x57 IS(Patronen schweres Spitzgeschoß)#2」をご覧ください)。


↓やっとダミー・カート本体に辿り着きました。


↓米軍のダミー・カートには、識別しやすいように薬莢の腹に波型を付けられています(全てのダミー・カートがそうであるとは限りませんが)。


↓ヘッド・スタンプです。「LC」はLAKE CITYの略、「60」は「1960年」を指します。12時の位置にある〇の中に十の「轡(くつわ)」の紋と瓜二つのマークは、NATO Design Markで、NATO基準に適合していることを意味します。


↓最後に30-06弾のダミー・カート、M40(右)と比較してみました。左が今まで見てきました7.62 NATO。民間での呼称で右の30-06は「7.62×63」と呼ばれ、左の今まで見てきました7.62 NATOは「7.62×51」或いは「.308ウィンチェスター」と呼ばれています。薬莢長が63ミリと51ミリとで、差し引き12ミリ違います。



いかがでしたでしょうか?
今回取り上げましたモノ、もう十数年以上前にアメリカから個人輸入したモノの内の一つです。2箱輸入して一つはYahoo!オークションで落札してもらいました。その頃はこんなダミー・カートなどは税関で止められることもなかったのですが、最近はまず輸入はダメですね。
紙箱なら全然問題なく輸入できますが、箱だけっていうのもなんだか。寂しいです。

それではまたお会いしましょう。順調にいけば4月8日投稿の予定です。




  

Posted by Sgt. Saunders at 19:20Comments(0)米軍(U.S.)Fire arms-Related

2016年03月13日

M1A1カービン・ジャンプ・ケース・ホルスター(M1A1 Carbine Jump Case Holster)

こんにちは。当地大阪の今朝は最低気温が2℃と、ついこの間はもうすっかり春が到来しているのではと感じるほどの暖かさだったのにまた冬に戻っています。

さて1か月以上新規投稿がありませんでした当ブログ、今回取り上げますモノ、タイトルを「M1A1カービン・ジャンプ・ケース・ホルスター(M1A1 Carbine Jump Case Holster)」としましたが、実はまだ正式な名称を突きとめておりませんで、且つ、タイトルは60字以内という制限があるためこのような標記になりました。
第二次大戦中にUS陸軍のパラトルーパー(Paratrooper:空挺隊)向けに開発されたM1カービンの空挺隊用モデルたるM1A1カービン用の、降下時の保持携帯の用に供するホルスターというかケースというべきか、国外ではScabbard(鞘)とかJump Case(降下ケース)とかHolster(ホルスター)等といろんな呼ばれ方がされています。

まずはこちらを。

画像にモアレ現象が起きていますがご勘弁下さい。キャンバス地の織目が微妙に作用しています。
折畳式のM1A1カービンのストックを折り畳んだままこのケースに入れ、ピストルベルトに吊って降下の際の保持・携帯の用に供します。

↓これが(私の)M1A1カービンです。と言ってもカービン本体はCMC製のM1カービンで、ストックはUSA製のレプリカで少し無理矢理組み込んでいます。もう10年ほど前になりますか、銃器パーツとその関連軍装品の販売会社であるアメリカのSarco社からレプリカの折畳ストックを個人輸入して、CMCのM1カービンに組み込んでM1A1カービンを作り、101や82空挺隊員きどり・・・のつもりが、空挺隊用装備のコレクションは後回しになってしまい、かつ、このCMCのM1カービンは銃剣装着ラグの付いている大戦最末期モデルであり、WWIIUSパラトル―パーを気取るならやっぱりラグの付いていないフロントバンドを手に入れなきゃならないし、フリップ式の簡易なリアサイトにも換装して・・・となかなか前に進まず時間だけが流れ流れて・・・挙句、数年前にCMCから金型を引き継いだタナカからモデルガンとしてM1カービンもM1A1カービンも再発売されて、もうかなり自作M1A1カービン作製の熱意は冷めてしまいました。CMCが昔M1カービンを出してたのは知ってましたが、M1A1カービンも出していたとはこのタナカからの再発売まで知りませんでした。でもやっぱりフロントバンドは銃剣ラグが付いてるし、リアサイトも大戦最末期型のままだし、WWIIを再現したい人にとってはちょっと難ありですよね。


話が横道に逸れてしまいましたのでもう一回。
↓この個体はOD色(ODシェード#7)ですが、カーキ(ODシェード#3)のモノ、キャンバス地はODシェード#3で、縁取りがODシェード#7のテープとなっているモノがあります。この辺の事情は他のウェブ、キャンバス装備品と同じです。

画像左側が上、右側が下になります。

↓フラップに「U.S.」スタンプがあり、フラップは2つのLift the dotで留めます。フラップの右下からちょこっと覗いているのはM1A1カービンの(ボルト)スライドのノブです。ノブが不意に後退するのを防止するように出来ています。



↓背面です。上部(左)の幅の広いループをベルトに通し、下端(右端)のウェブベルトとバックルを使って脚へ結わえて使用します。


↓このウェブベルトとバックルはあまり好評で無かったらしく、兵士がちょん切ってしまう事も多かったとか。脚に固定してしまうと降下着地時に脚を捻挫・骨折・脱臼してしまいかねないというのが理由の一つだといわれています。


↓ベルトに通すループです。


↓ベルトループの右上にあるこの別の小ループは、サスペンダーやT-5パラシュートハーネスなどをこれに通すことにより、このホルスターがベルト上で横にズレ動かないようにしたりするためのモノです。


↓作りはとてもシンプルです。


↓こんな風に収まります。


↓フラップ内側にメーカーなどのスタンプ。

「CARTER BROS. INC.」、「1944」とあります。上下逆さまです。

↓内側の身体に接する側には厚いパッドが仕込まれています。


↓下の方までパッドがあります。


↓フラップおよびそれ以外の部分も全体がダック地(ズック地)の2枚あわせで作られています。マガジンパウチなどが1枚なのに比べて丈夫です。



以上見て参りました。
カーキ色(OD#3)のタイプはこのOD色のモノより価格が高いですが、その辺は他の装備品と同じです。
近時のコレクター間の取引価格は、程度にもよりますがカーキ色のモノでUS$500~650くらい、ODで350~400くらいでしょうか。
レプリカで低廉でかなり質の良いものが出てますので(「SEMS」というメーカースタンプ)、リエナクトやサバゲに使えます。本物志向のかたは適度にウェザリングされたレプリカを実物として掴まされないように注意して下さい。メーカー名「ATLAS AWNING」や上にあげています「CARTER BROS」といった実在のスタンプをレプリカに施してるような「悪質な」例があります。

それでは今回はこの辺で失礼します。








M1A1 Carbine Canvas Padded Jump Case Holster  

Posted by Sgt. Saunders at 08:36Comments(0)米軍(U.S.)Fire arms-RelatedHolsters