2014年06月08日
U.S. M1A1 トレーニング・ガス・マスク(U.S. M1A1 Training Gas Mask)
みなさんこんにちは。
梅雨入りしたにもかかわらず、昨日今日と雲は多いけれども雨の降る気配は無い、モワーッと暑い大阪からお送りします。
ミリタリーに本格的に興味を持つより前、野外でキャンプをするのが好きになっておりまして(屋内でテントを張ってキャンプしたこともありますが)、装備一式を収納するのに使うザックとして初めて手にしたのは「美津濃」のいわゆるキャンプ用品として製造された完全なコマーシャル品でした。
遠足に持っていくようなリュックサックとは違って、ポケットのフラップは革製のベルトで留まる、底には一面革が張ってある、力のかかる部分の縫い目がこれでもかと言うくらいしっかり縫い込まれているのを見て、「ワイルドだなぁ」と思ったものです。
その後ミリタリーの世界に足を入れていくことになったのですが、ミリタリーモノの「兵器」関係を除く「生活」関係分野においては、キャンプに使う道具としてはこれ以上申し分の無いものであるという認識を持つに至りました。本来軍用のモノが一番過酷な条件で使用されるのですから当然といえば当然なのですが。
しかしまぁ、昨今はお手軽アウトドアとでもいいましょうか、アウトドア趣味が広く普及することは大変にいいことだと思うのですが、それに伴って「なんだこの代物(シロモノ)は?」と首をかしげたくなるような「見てくれだけアウトドア用品」をホームセンター等で見かけることが多いですねぇ。アウトドア初心者には一見便利そうに見えても強度・耐久性が「?」と思われる物のなんと多いこと。その点ミリタリーモノは、制式前のトライアルもあり実践使用された実績もありますから、実に頼りがいがあります。
このように「質実剛健」である点にミリタリーモノの純粋な「良さ」を感じて、現在も尚できるだけアウトドアにはミリタリーモノを投入しております。同じ用途のモノでもお国柄の違いが発露して、それにも興味を抱かせてくれます。見栄えや色使いは別にして、アウトドアの実用品としてはミリタリーモノが一番ですね。
と、上のようにぶち上げたこととは全く無縁な、こんにち我々がアウトドアを楽しむことにおいては恐らく殆ど関係の無い、必要の無いモノが今回のネタ、「ガス・マスク」です。キャンプにも使用可能なミリタリーモノの入手時は、補正予算案審議時の委員の追及はかわし易いですが、まるで実用の機会の無いモノの入手は「機密費」から捻出しなければなりません。
↓今回採り上げるのは米軍の「M1A1 トレーニング・ガス・マスク(M1A1 Training Gas Mask)」です(のちに「M2」と改名されます)。↓

このガス・マスクはWWⅡのアメリカ参戦前に開発された、本来はトレーニング用のモノです。トレーニング用のモノなど本来であればそれほどマニアは気にしないところ(真の(神の?)マニアならば練習用だろうがPXモノだろうが関係ありませんが・・・)こんな練習用のマスクが何故WWⅡモノとして注目されるのかと言えば、そう、多くのかたはご存知でしょう。WWⅡ初期に通常のガス・マスクが品薄となったためこれらを使用せざるを得なかったのでした。とくに空挺隊(Airborne)がその軽さとスマートさを好感して使用したのが良く知られているところですが、北アフリカ、イタリアでも使用されました。
↓ケース全景。いわゆるカーキ色。OD色版は見たことありません。細長いチューブ状です。

↓ケースのスタンプ。「U.S.」の下に化学戦部(Chemical Warfare Service)の兵科章。その下に制式名称「TRAINING GAS MASK M1A1」。
↓更に拡大。化学戦部の兵科章は、交差したレトルト器にベンゼン環が重ねてあるデザインです。因みにこのデザインは、数ある兵科章の中でも私の好きな兵科章ベスト3に入ります。
↓ケース裏側。上のストラップは肩から掛けて、白いコードで身体に結わえ付けます。このコードがODやカーキになっているモノもあります。

↓肩ストラップはこのバックルで長さの調節が出来ます。バックルはケースの表正面から見て左上側にあります。

↓肩ストラップのケース表面右上にある「根元」は、ケースの表裏布地の縫製と一緒に縫い込まれています。

↓身体結わえ付け用のコードも同じようにケース表面右側で表裏布地の縫製と一緒に縫い込まれていて・・・、

↓反対側にある金具に通して身体に結わえ付けるのに使います。

↓蓋フラップの留具は「Lift the Dot」。

↓開けたところ。何か標記があります。

↓「MI (改行)E.A.E.(改行)LOT 58(?)」。バッグの制式名称「MI」と製造者略称E.A.E.。済みません、まだE.A.Eが何なのか解明できていません。このE.A.E.は他のガス・マスク・ケースでも良く見られるのですが・・・。

↓面体が正中で2つに折られて入ります。

↓ケースとマスクを並べてみました。

↓マスクの内側にM41フィールド・ジャケット(Jacket, Field,od)を丸めて入れて正面から。

↓額の部分。USの下の「U」は「Universal」のU。「フリーサイズ」の意。

今回はここまでです。
次回はマスク本体について触れたいと思います。
それでは、また・・・。
梅雨入りしたにもかかわらず、昨日今日と雲は多いけれども雨の降る気配は無い、モワーッと暑い大阪からお送りします。
ミリタリーに本格的に興味を持つより前、野外でキャンプをするのが好きになっておりまして(屋内でテントを張ってキャンプしたこともありますが)、装備一式を収納するのに使うザックとして初めて手にしたのは「美津濃」のいわゆるキャンプ用品として製造された完全なコマーシャル品でした。
遠足に持っていくようなリュックサックとは違って、ポケットのフラップは革製のベルトで留まる、底には一面革が張ってある、力のかかる部分の縫い目がこれでもかと言うくらいしっかり縫い込まれているのを見て、「ワイルドだなぁ」と思ったものです。
その後ミリタリーの世界に足を入れていくことになったのですが、ミリタリーモノの「兵器」関係を除く「生活」関係分野においては、キャンプに使う道具としてはこれ以上申し分の無いものであるという認識を持つに至りました。本来軍用のモノが一番過酷な条件で使用されるのですから当然といえば当然なのですが。
しかしまぁ、昨今はお手軽アウトドアとでもいいましょうか、アウトドア趣味が広く普及することは大変にいいことだと思うのですが、それに伴って「なんだこの代物(シロモノ)は?」と首をかしげたくなるような「見てくれだけアウトドア用品」をホームセンター等で見かけることが多いですねぇ。アウトドア初心者には一見便利そうに見えても強度・耐久性が「?」と思われる物のなんと多いこと。その点ミリタリーモノは、制式前のトライアルもあり実践使用された実績もありますから、実に頼りがいがあります。
このように「質実剛健」である点にミリタリーモノの純粋な「良さ」を感じて、現在も尚できるだけアウトドアにはミリタリーモノを投入しております。同じ用途のモノでもお国柄の違いが発露して、それにも興味を抱かせてくれます。見栄えや色使いは別にして、アウトドアの実用品としてはミリタリーモノが一番ですね。
と、上のようにぶち上げたこととは全く無縁な、こんにち我々がアウトドアを楽しむことにおいては恐らく殆ど関係の無い、必要の無いモノが今回のネタ、「ガス・マスク」です。キャンプにも使用可能なミリタリーモノの入手時は、補正予算案審議時の委員の追及はかわし易いですが、まるで実用の機会の無いモノの入手は「機密費」から捻出しなければなりません。
↓今回採り上げるのは米軍の「M1A1 トレーニング・ガス・マスク(M1A1 Training Gas Mask)」です(のちに「M2」と改名されます)。↓

このガス・マスクはWWⅡのアメリカ参戦前に開発された、本来はトレーニング用のモノです。トレーニング用のモノなど本来であればそれほどマニアは気にしないところ(真の(神の?)マニアならば練習用だろうがPXモノだろうが関係ありませんが・・・)こんな練習用のマスクが何故WWⅡモノとして注目されるのかと言えば、そう、多くのかたはご存知でしょう。WWⅡ初期に通常のガス・マスクが品薄となったためこれらを使用せざるを得なかったのでした。とくに空挺隊(Airborne)がその軽さとスマートさを好感して使用したのが良く知られているところですが、北アフリカ、イタリアでも使用されました。
↓ケース全景。いわゆるカーキ色。OD色版は見たことありません。細長いチューブ状です。

↓ケースのスタンプ。「U.S.」の下に化学戦部(Chemical Warfare Service)の兵科章。その下に制式名称「TRAINING GAS MASK M1A1」。

↓更に拡大。化学戦部の兵科章は、交差したレトルト器にベンゼン環が重ねてあるデザインです。因みにこのデザインは、数ある兵科章の中でも私の好きな兵科章ベスト3に入ります。

↓ケース裏側。上のストラップは肩から掛けて、白いコードで身体に結わえ付けます。このコードがODやカーキになっているモノもあります。

↓肩ストラップはこのバックルで長さの調節が出来ます。バックルはケースの表正面から見て左上側にあります。

↓肩ストラップのケース表面右上にある「根元」は、ケースの表裏布地の縫製と一緒に縫い込まれています。

↓身体結わえ付け用のコードも同じようにケース表面右側で表裏布地の縫製と一緒に縫い込まれていて・・・、

↓反対側にある金具に通して身体に結わえ付けるのに使います。

↓蓋フラップの留具は「Lift the Dot」。

↓開けたところ。何か標記があります。

↓「MI (改行)E.A.E.(改行)LOT 58(?)」。バッグの制式名称「MI」と製造者略称E.A.E.。済みません、まだE.A.Eが何なのか解明できていません。このE.A.E.は他のガス・マスク・ケースでも良く見られるのですが・・・。

↓面体が正中で2つに折られて入ります。

↓ケースとマスクを並べてみました。

↓マスクの内側にM41フィールド・ジャケット(Jacket, Field,od)を丸めて入れて正面から。

↓額の部分。USの下の「U」は「Universal」のU。「フリーサイズ」の意。

今回はここまでです。
次回はマスク本体について触れたいと思います。
それでは、また・・・。