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Posted by ミリタリーブログ at

2015年08月09日

US M8 グレネード・ランチャー(US M8 Grenade launcher)

こんにちは。
今日は長崎に原爆が投下された日からちょうど70年になります。
毎年この日はその犠牲者の追悼式典が開催されます。原爆の、兵器としての非人道性云々の議論も重要ですが、戦争そのものの犠牲者は、戦地においても内地においても、敵も味方も、結局は大勢の「一市民」であることを忘れることなく安全保障法制について論じる必要があることを肝に銘じていたいと思います。

さて、今回定時を半日遅れで投稿しますのは、前回の「M15 グレネード・ランチャー・サイト」つながりで、M8 グレネード・ランチャー(擲弾発射器)についてです。

M8グレネード・ランチャーはM1カービン銃系用のグレネード・ランチャーです。

↑スプリングフィールド小銃用のM1や、エンフィールド小銃用のM2と同じく、銃身先端にクランプで取り付けるシンプルな構造です。
上面には「1」から「6」の数字があります。グレネード発射の際の飛距離等に応じて、グレネードをどの数字に合わせて装着するかを示すものです。前回記事「M15 グレネード・ランチャー・サイト」で触れていますのでご覧下さい。


↑下面です。


↑このようにM1カービンの銃身先端に合わせてクランプ留めします。


↑こちら側を銃身先端に被せます。


↑正面から。


↑先端部。先端の黒っぽい部分がナットで、すぐ後ろにあるスプリット・リングを留めています。このスプリット・リングが、グレネードが装着された時に適度なテンションを与えて、グレネードが抜け落ちないよう保持します。M8グレネード・ランチャーには大別してこのスプリット・リング&ナットバージョン(EARLY MANUFACTURE:初期製造分)と、このスプリット・リングとナットを廃し、代わりにM1ライフル用のM7グレネード・ランチャーのように、ランチャー本体の切り込みにコイル・スプリングを入れて、同じ役割をさせているバージョン(NEW MANUFACTURE:新製造分)の2つのタイプがあります。前者は10万4千個余りが製造され、後者は1943年の12月には既に設計図が出来、1945年8月までに約28万3千個が順次製造されました。


↑1,2,3,4,5,6,と来て「7」となりそうなところの黒くて割れ目の有るのが上述のスプリット・リングです。本体よりもほんの僅か径が太くなっていて、グレネードが抜け落ちない程度のテンションが掛かります。


↑クランプ部品の拡大。左端に☆の中にRのマークと「GRENADE LAUNCHER M-8」の刻印があります。☆にRのマークはReliance Machine & Tool Company社のモノです。

以上見て参りました。私がこのランチャー(くどいですが、本来の発音としては「ランチャー」ではなく「ローンチャ」がより原語に近いので、英語で話す時は留意して下さい)を入手したのはもう15年ほども前になります。
現在ならば個人輸入は恐らく不可能だと思われます。前回のサイトですら1年前位に個人輸入しようとした時「銃の部品である」という理屈でハネられましたからね。

それでは、また・・・。


  

Posted by Sgt. Saunders at 23:41Comments(0)米軍(U.S.)Fire arms