2014年03月02日
8mmモーゼル弾 続き:7.92x57 IS(Patronen schweres Spitzgeschoß)#2
こんにちは。弥生三月、少しは暖かくなりましたか。
今回は前回の続きにお付き合いください。
↓ドイツ軍の採用していた「7.92x57mmモーゼル弾」の最小梱包紙箱のラベルの拡大です。

Patr. s. S.
P. 22. L. 35
Nz.Gew.Bl.P.(2・2・0,45):Rdf.14.L.35
Patrh.: P.*55.L.35 - Gesch.: P.308.L.35
Zdh.: S. K D. 154. c. L. G.
何を意味しているのでしょうか?浅学の私が現在までに知り得た範囲で申しますと以下の通りです。
1行目は弾薬の種類です。「Patronen schweres Spitzgeschoß」の省略表記で、「重量尖頭弾」の意です。schweresは「重たい」、spitzは「尖った」、geschoßは「弾丸」です。
弾種は他にも「s.S. trop(schweres Spitzgeschoß tropen):熱帯用重量尖頭弾」、「SmE(Spitzgeschoß mit Eisenkern):鉄芯尖頭弾」、「SmK(Spitzgeschoß mit Kern:鋼芯尖頭弾・いわゆる徹甲弾)」など、観測弾・工具弾なども含めると40種ほどもあります。
2行目は製造者コードとロットナンバーおよび製造年です。画像の例では「Polte Armaturen und Maschinenfabrik A.G.社(コード:P)、ロット22番、1935年製造」となります。
3行目は装薬種類です。「Nz.Gew.Bl.P.」は「Nitrozellulose Gewehr Blättchen Pulver(ニトロセルロース弾薬用小葉体火薬)」の略。「2・2・0,45」は、火薬粒子が2mm x 2mm x 0.45mmであることを示します(ドイツでは小数点は「.」ではなく「,」で表します)。
後ろの「Rdf.」は「Westfälisch-Anhaltische Sprengstoff A.G.社」の製造者コード、1935年にロットナンバー14番で積出しされたことが判ります。
4行目「Patrh.:P.*55.L.35」は「Patronenhülse(薬莢)」についての標記。「Polte Armaturen und Maschinenfabrik A.G.社(コード:P)、ロット55番、1935年製造」となります。ロットナンバーの前の「*」が、実は何を意味するのかがまだ分かりません。今後調べていきたいと思います。ただ、あとで出てきますが、薬莢底部のいわゆるヘッドスタンプには材質を示す記号として「S*」という刻印が用いられていますので、ひょっとしたら「銅含有率72%の真鍮」を意味する「*」かも知れません。課題です。
つづく「Gesch.: P.308.L.35」は「Geschoß(弾丸)」についての標記。「Polte Armaturen und Maschinenfabrik A.G.社(コード:P)ロット308番、1935年製造」となります。
5行目「Zdh」は「Zündhütchen(雷管)」の略。「S.K D」は「Selve Kronbiegel Dornheim A.G.社」の製造者コード。ロットナンバー「154.c」で、その後の「L.G.」ですが、これについても「G」が1935年を示すのだとする資料がありますが、確信には至っておりません。もしご存知の方がいらっしゃいましたらお教え頂きたく存じます。
さて、この紙箱についてもう少し見てみます。
↓全景。

↓ラベルの反対側の面。

「Polte Armaturen und Maschinenfabrik A.G.社」の「1935年製」を示すロゴの型押し。
↓ラベルの貼ってある方には指欠きがありまして・・・

↓開けると・・・

↓中蓋が・・・

↓それを開けて・・・

↓左右にベロガあって・・・

↓やっと中身が見えました。

↓15発が3段に互い違いに並んで入ってます。もちろんプライマーは発火済み。プライマーの周りのシーリング部には、これがs.S.(重量尖頭弾)であることを示す「緑色」のマーキングが施されています(黒色の場合もある)。

ほか、SmE(鉄芯尖頭弾)系なら青、SmK(鋼芯尖頭弾)系なら赤といった具合です。(また機会がありましたら詳しくやります。)
↓1発取り出してヘッドスタンプを接写。

12時のPは「Polte Armaturen und Maschinenfabrik A.G.社」のコードの「P」、3時のS*は先程ラベルの説明でも触れましたが「S」が「真鍮」の意で「*」はその内の銅の含有量が72%の意。6時の55は「ロット55番」の「55」、9時の35は1935年製造の「35」。ラベル標記の4行目の薬莢についての情報がここでも示されています。プライマーの周りのシーリングの色と併せて、ヘッドマーク(薬莢底部)を見ただけでさまざまなことが判ります。箱のラベルの標記と中身が一致しているモノを手に入れられたのはとてもラッキーで嬉しいことです。
↓中身を取り出して全部拡げた、の図。1枚の紙から切り出して作られています。「中蓋」はラベル面の反対側から箱の内側を通ってラベル面に出てきます。

↓ひっくり返した、の図。

今回ご覧いただいたのは10数年以上前にコレクションしたモノのうちの一つですが、近年はオリジナルのカートの入手が難しくなってきていますねぇ。大事にしていきたいと思います。
紙箱の方は精巧なレプリカがたくさん出ておりますけれども、「レプリカ」が「偽物」となることの無いよう皆で気をつけたいものです。
それでは、また・・・。
今回は前回の続きにお付き合いください。
↓ドイツ軍の採用していた「7.92x57mmモーゼル弾」の最小梱包紙箱のラベルの拡大です。

Patr. s. S.
P. 22. L. 35
Nz.Gew.Bl.P.(2・2・0,45):Rdf.14.L.35
Patrh.: P.*55.L.35 - Gesch.: P.308.L.35
Zdh.: S. K D. 154. c. L. G.
何を意味しているのでしょうか?浅学の私が現在までに知り得た範囲で申しますと以下の通りです。
1行目は弾薬の種類です。「Patronen schweres Spitzgeschoß」の省略表記で、「重量尖頭弾」の意です。schweresは「重たい」、spitzは「尖った」、geschoßは「弾丸」です。
弾種は他にも「s.S. trop(schweres Spitzgeschoß tropen):熱帯用重量尖頭弾」、「SmE(Spitzgeschoß mit Eisenkern):鉄芯尖頭弾」、「SmK(Spitzgeschoß mit Kern:鋼芯尖頭弾・いわゆる徹甲弾)」など、観測弾・工具弾なども含めると40種ほどもあります。
2行目は製造者コードとロットナンバーおよび製造年です。画像の例では「Polte Armaturen und Maschinenfabrik A.G.社(コード:P)、ロット22番、1935年製造」となります。
3行目は装薬種類です。「Nz.Gew.Bl.P.」は「Nitrozellulose Gewehr Blättchen Pulver(ニトロセルロース弾薬用小葉体火薬)」の略。「2・2・0,45」は、火薬粒子が2mm x 2mm x 0.45mmであることを示します(ドイツでは小数点は「.」ではなく「,」で表します)。
後ろの「Rdf.」は「Westfälisch-Anhaltische Sprengstoff A.G.社」の製造者コード、1935年にロットナンバー14番で積出しされたことが判ります。
4行目「Patrh.:P.*55.L.35」は「Patronenhülse(薬莢)」についての標記。「Polte Armaturen und Maschinenfabrik A.G.社(コード:P)、ロット55番、1935年製造」となります。ロットナンバーの前の「*」が、実は何を意味するのかがまだ分かりません。今後調べていきたいと思います。ただ、あとで出てきますが、薬莢底部のいわゆるヘッドスタンプには材質を示す記号として「S*」という刻印が用いられていますので、ひょっとしたら「銅含有率72%の真鍮」を意味する「*」かも知れません。課題です。
つづく「Gesch.: P.308.L.35」は「Geschoß(弾丸)」についての標記。「Polte Armaturen und Maschinenfabrik A.G.社(コード:P)ロット308番、1935年製造」となります。
5行目「Zdh」は「Zündhütchen(雷管)」の略。「S.K D」は「Selve Kronbiegel Dornheim A.G.社」の製造者コード。ロットナンバー「154.c」で、その後の「L.G.」ですが、これについても「G」が1935年を示すのだとする資料がありますが、確信には至っておりません。もしご存知の方がいらっしゃいましたらお教え頂きたく存じます。
さて、この紙箱についてもう少し見てみます。
↓全景。

↓ラベルの反対側の面。

「Polte Armaturen und Maschinenfabrik A.G.社」の「1935年製」を示すロゴの型押し。
↓ラベルの貼ってある方には指欠きがありまして・・・

↓開けると・・・

↓中蓋が・・・

↓それを開けて・・・

↓左右にベロガあって・・・

↓やっと中身が見えました。

↓15発が3段に互い違いに並んで入ってます。もちろんプライマーは発火済み。プライマーの周りのシーリング部には、これがs.S.(重量尖頭弾)であることを示す「緑色」のマーキングが施されています(黒色の場合もある)。

ほか、SmE(鉄芯尖頭弾)系なら青、SmK(鋼芯尖頭弾)系なら赤といった具合です。(また機会がありましたら詳しくやります。)
↓1発取り出してヘッドスタンプを接写。

12時のPは「Polte Armaturen und Maschinenfabrik A.G.社」のコードの「P」、3時のS*は先程ラベルの説明でも触れましたが「S」が「真鍮」の意で「*」はその内の銅の含有量が72%の意。6時の55は「ロット55番」の「55」、9時の35は1935年製造の「35」。ラベル標記の4行目の薬莢についての情報がここでも示されています。プライマーの周りのシーリングの色と併せて、ヘッドマーク(薬莢底部)を見ただけでさまざまなことが判ります。箱のラベルの標記と中身が一致しているモノを手に入れられたのはとてもラッキーで嬉しいことです。
↓中身を取り出して全部拡げた、の図。1枚の紙から切り出して作られています。「中蓋」はラベル面の反対側から箱の内側を通ってラベル面に出てきます。

↓ひっくり返した、の図。

今回ご覧いただいたのは10数年以上前にコレクションしたモノのうちの一つですが、近年はオリジナルのカートの入手が難しくなってきていますねぇ。大事にしていきたいと思います。
紙箱の方は精巧なレプリカがたくさん出ておりますけれども、「レプリカ」が「偽物」となることの無いよう皆で気をつけたいものです。
それでは、また・・・。
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