2021年07月04日
U.S. MIA1 ガス・マスク その2(U.S. MIA1 Gas Mask #2)
みなさん、こんにちは。
森友学園問題に係る赤城ファイルの開示非開示・再調査問題、新型コロナウィルスワクチンの接種に絡む確保・配分の問題、オリンピック・パラリンピックの有観客・無観客の問題、中国政府による香港の蘋果日報(Apple Daily)の事実上の強制廃刊、昨日発生した熱海の地滑り・土石流災害などなど悩ましいことが多いなか、ようやく梅雨らしく雨降りの多くなってきた当地大阪から、前回の続き「U.S. MIA1 ガス・マスク その2(U.S. MIA1 Gas Mask #2)」をお送り致します。
前回は収納バッグの外観までしか行けませんでした。今回はその続きでバッグからマスクを取り出して見て参ります。
↓この画像から始めます。バッグ本体の今見えている面が装備者の左脇腹に密着するように設計されています。上に見えているショルダー・ストラップを右肩に掛け、左側で輪を作っているベルト・ストラップを装備者の腰の周りにグルッと巻いて装着します。肩から掛けたバッグを腰周りにベルトで密着させる形です。装備者はバッグ右辺のフラップを自分のお腹側・手前側へ開いて中のガスマスクを取り出す形態になっています。

↓はい、フラップを開きました。今さっきフラップが留まっていたのは青丸のトコでしたね。では赤丸のLift-the-dotのオス部品は何のため?後で触れます。

↓上の方にバッグの名称「MIVA1」、その下に製造者略「E.A.E.」とロット番号。すみません。E.A.E.が何という会社の略なのかまだ分かっていません。

↓手書きで保有者記名があります。初代保有者の姓の頭文字はCで認識番号の下4ケタは3704、2代目保有者の姓の頭文字はGで認識番号の下4ケタは8123です。この「姓頭文字・認識番号下4ケタ」の記名方法はAR(Army Regulation)850-5で定められた正式なもので、他の個人装備品でもよく見られます。

↓中を見て参ります。マスクの面体と吸気ホースが覗いています。

↓緊急時に素早く面体を掴み出せるようにして収められています。

↓顔面に装着する面体に吸気ホースが連なって出て来ます。

↓吸気ホースは蛇腹になっており、ゴム製で表面はラクダのシャツのようなキャメル色のメリヤスで覆われています。その吸気ホースに何か被さっています。

↓容易に取り外せます。

↓アルミ合金製の薄い金属板を加工して作られた吸気ホース保護具です。やや明るいOD色で塗装されています。金具が擦れて塗装が剥げてます。

↓バッグ内に面体と吸気ホースを収納する際に、面体から下方に突き出している呼気バルブ保護のための黒色の鋼製のバンパーが吸気ホースを傷つけないよう、接触するであろう辺りにこれを被せて吸気ホースを守ります。

↓面体を見て行きます。面体もメリヤスで覆われたゴム製です。口元から顎下にかけてテープで溶着して面体の立体化が図られています。

↓吸気ホース側と排気弁側とに別れる部分(口吻部分)は鋳造パーツで、吸気ホースも排気弁もマスク本体も全てこのパーツとの結合はテープでグルグルと巻き押さえられて処理されています。

↓グレー色のゴムで出来た長い六角形の排気弁は、黒く塗装された鋼製のバンパーでガードされています。

↓排気弁の型式はMI です。薄いゴム板製の封筒の両側下部を斜めにカットしたような感じです。通常はゴム板がピッタリ重なっているのでここから外気が侵入することはなく、着用者が息を吐く時にその圧力でカット部分が押し拡げられて呼気が排出される仕組みです。この画像では手指で変形させてます。

↓鋼製の排気弁バンパーは普通の丸頭マイナスねじと…

↓普通の六角ナットで口吻パーツに取り付けられています

↓正中で折られた面体を正面から。実はもうかなりゴムの硬化が進んでいまして、顔面に当てがうほどに拡げようものなら「モソッ」「パキッ」と割れそうなのです。

↓眉間部分のプロパティ表示「U.S.」と、サイズ表記の「5」のスタンプ。

↓吸気ホースとは違って面体を覆うメリヤスはとても薄手です。

↓まん丸形の眼鏡レンズです。

↓MIとは異なりレンズが交換できるようになってます。

↓レンズのフレームとレンズを押さえる枠とはネジ留め式になっており、交換の際にはただ廻すだけです。気密性を保つためにはシッカリ締めねばなりません。

↓面体を顔面に固定するためのヘッド・バンドはMIIA1が取り付けられてあります。6本のハーネスが後頭部のパッドに集められるのは前モデルのMIIと同じですが、ハーネスをパッドに集めた上からさらに一枚布を重ねて縫製するように改良した点がMIIとの差です。

↓ハーネスの色はこの個体では青灰色ですが、ベージュ或いはもう殆ど白というバージョンもあります。ハーネス自体にゴムが織り込んであるので伸縮性を持っていますが、面体との結合部のバックルで長さを調節できますのでキメ細かいフィット感調整が可能です。

↓ゴムの硬化が進んでいる中、恐る恐る面体内側を覗き込みます。面体内側に後付けされたゴム製のパーツが、フィルターを通過し清浄化されて吸気ホースを通ってきた外気を左右のレンズ内側に吹き付けるように誘導して、レンズの曇りを軽減させます。

↓面体を顔面に装着しバッグから吸気ホースを十分な長さに引き出せたら、バッグのフラップの上の方のLift-the-dotのメス部品は、吸気ホースが何とか通るだけの開口部を作る位置にある方のオス部品に留めて、バッグ内に異物が入らないようにします。本記事の2番目の画像で赤丸のオス部品は何のため?の謎が解明されました:)。

はい、今回はここまでです。次回はフィルター・キャニスターとバッグ、その他に触れて「M1A1 ガス・マスク その3(最終回)」とする予定です。
梅雨空が続きますが、ポジティブに暮らして参りましょう。新型コロナ対策も十分に。それではまた2週間後にお会いしましょう。
森友学園問題に係る赤城ファイルの開示非開示・再調査問題、新型コロナウィルスワクチンの接種に絡む確保・配分の問題、オリンピック・パラリンピックの有観客・無観客の問題、中国政府による香港の蘋果日報(Apple Daily)の事実上の強制廃刊、昨日発生した熱海の地滑り・土石流災害などなど悩ましいことが多いなか、ようやく梅雨らしく雨降りの多くなってきた当地大阪から、前回の続き「U.S. MIA1 ガス・マスク その2(U.S. MIA1 Gas Mask #2)」をお送り致します。
前回は収納バッグの外観までしか行けませんでした。今回はその続きでバッグからマスクを取り出して見て参ります。
↓この画像から始めます。バッグ本体の今見えている面が装備者の左脇腹に密着するように設計されています。上に見えているショルダー・ストラップを右肩に掛け、左側で輪を作っているベルト・ストラップを装備者の腰の周りにグルッと巻いて装着します。肩から掛けたバッグを腰周りにベルトで密着させる形です。装備者はバッグ右辺のフラップを自分のお腹側・手前側へ開いて中のガスマスクを取り出す形態になっています。

↓はい、フラップを開きました。今さっきフラップが留まっていたのは青丸のトコでしたね。では赤丸のLift-the-dotのオス部品は何のため?後で触れます。

↓上の方にバッグの名称「MIVA1」、その下に製造者略「E.A.E.」とロット番号。すみません。E.A.E.が何という会社の略なのかまだ分かっていません。

↓手書きで保有者記名があります。初代保有者の姓の頭文字はCで認識番号の下4ケタは3704、2代目保有者の姓の頭文字はGで認識番号の下4ケタは8123です。この「姓頭文字・認識番号下4ケタ」の記名方法はAR(Army Regulation)850-5で定められた正式なもので、他の個人装備品でもよく見られます。

↓中を見て参ります。マスクの面体と吸気ホースが覗いています。

↓緊急時に素早く面体を掴み出せるようにして収められています。

↓顔面に装着する面体に吸気ホースが連なって出て来ます。

↓吸気ホースは蛇腹になっており、ゴム製で表面はラクダのシャツのようなキャメル色のメリヤスで覆われています。その吸気ホースに何か被さっています。

↓容易に取り外せます。

↓アルミ合金製の薄い金属板を加工して作られた吸気ホース保護具です。やや明るいOD色で塗装されています。金具が擦れて塗装が剥げてます。

↓バッグ内に面体と吸気ホースを収納する際に、面体から下方に突き出している呼気バルブ保護のための黒色の鋼製のバンパーが吸気ホースを傷つけないよう、接触するであろう辺りにこれを被せて吸気ホースを守ります。

↓面体を見て行きます。面体もメリヤスで覆われたゴム製です。口元から顎下にかけてテープで溶着して面体の立体化が図られています。

↓吸気ホース側と排気弁側とに別れる部分(口吻部分)は鋳造パーツで、吸気ホースも排気弁もマスク本体も全てこのパーツとの結合はテープでグルグルと巻き押さえられて処理されています。

↓グレー色のゴムで出来た長い六角形の排気弁は、黒く塗装された鋼製のバンパーでガードされています。

↓排気弁の型式はMI です。薄いゴム板製の封筒の両側下部を斜めにカットしたような感じです。通常はゴム板がピッタリ重なっているのでここから外気が侵入することはなく、着用者が息を吐く時にその圧力でカット部分が押し拡げられて呼気が排出される仕組みです。この画像では手指で変形させてます。

↓鋼製の排気弁バンパーは普通の丸頭マイナスねじと…

↓普通の六角ナットで口吻パーツに取り付けられています

↓正中で折られた面体を正面から。実はもうかなりゴムの硬化が進んでいまして、顔面に当てがうほどに拡げようものなら「モソッ」「パキッ」と割れそうなのです。

↓眉間部分のプロパティ表示「U.S.」と、サイズ表記の「5」のスタンプ。

↓吸気ホースとは違って面体を覆うメリヤスはとても薄手です。

↓まん丸形の眼鏡レンズです。

↓MIとは異なりレンズが交換できるようになってます。

↓レンズのフレームとレンズを押さえる枠とはネジ留め式になっており、交換の際にはただ廻すだけです。気密性を保つためにはシッカリ締めねばなりません。

↓面体を顔面に固定するためのヘッド・バンドはMIIA1が取り付けられてあります。6本のハーネスが後頭部のパッドに集められるのは前モデルのMIIと同じですが、ハーネスをパッドに集めた上からさらに一枚布を重ねて縫製するように改良した点がMIIとの差です。

↓ハーネスの色はこの個体では青灰色ですが、ベージュ或いはもう殆ど白というバージョンもあります。ハーネス自体にゴムが織り込んであるので伸縮性を持っていますが、面体との結合部のバックルで長さを調節できますのでキメ細かいフィット感調整が可能です。

↓ゴムの硬化が進んでいる中、恐る恐る面体内側を覗き込みます。面体内側に後付けされたゴム製のパーツが、フィルターを通過し清浄化されて吸気ホースを通ってきた外気を左右のレンズ内側に吹き付けるように誘導して、レンズの曇りを軽減させます。

↓面体を顔面に装着しバッグから吸気ホースを十分な長さに引き出せたら、バッグのフラップの上の方のLift-the-dotのメス部品は、吸気ホースが何とか通るだけの開口部を作る位置にある方のオス部品に留めて、バッグ内に異物が入らないようにします。本記事の2番目の画像で赤丸のオス部品は何のため?の謎が解明されました:)。

はい、今回はここまでです。次回はフィルター・キャニスターとバッグ、その他に触れて「M1A1 ガス・マスク その3(最終回)」とする予定です。
梅雨空が続きますが、ポジティブに暮らして参りましょう。新型コロナ対策も十分に。それではまた2週間後にお会いしましょう。
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