2013年08月24日
M8とM8A1スキャバード(M8 Scabbard, M8A1 Scabbard)
前回ちらっと出ましたM8スキャバード(scabbard/鞘)。
M3ファイティング・ナイフ用の、革でできたM6スキャバードに替わるものとして生まれたM8スキャバードですが、M3ファイティング・ナイフの鍔を改めてポメル部分に着剣部品を付けてM1カービン銃に着剣できるようにと生まれたM4バイヨネット用の鞘としても使われました。
しかし、M8スキャバードにはベルトに通すためのキャンバスで出来たベルトループが付いているのみで、各種ベルトのアイレットに通してぶら下げるためのワイヤーハンガーは付けられていませんでした。
当然使い勝手が悪いため、兵士レベルあるいはそれ以上の組織レベルですぐさまベルトループの上端部にワイヤーハンガーが付け加えられます。これを受けてはじめからワイヤーハンガー付きで作られるようになったのがM8A1スキャバードです。
こうして各種ベルトのアイレットに通してぶら下げて携行することもでき、ピストルベルトやトラウザース用のベルトに通して携行することもできるようになりました。
よって、現存するのは
①ワイヤーハンガー無しのままで改変されていない「生粋のM8」、
②M8にワイヤーハンガーを後付けした「M8改めM8A1」、
③はじめからワイヤーハンガー付きで作られた「生粋のM8A1」
の3種となりそうですが、実はもう一つ。
②のワイヤーハンガー後付けの「M8改めM8A1」だとベルトループの上端にワイヤーハンガーを後付けすることによりベルトループの長さ(ベルトに通すための実質的な長さ)が短くなってしまい、ピストルベルトに通すのが困難になりました。そこでM8のベルトループ部を鞘本体から取り去り、「生粋のM8A1」用のベルトループ部品を付けた「M8A1用ベルトループ部品挿げ替えM8」があります。
よって纏めると
①ワイヤーハンガー無しのままで改変されていない「生粋のM8」、
②M8にワイヤーハンガーを後付けした「M8改めM8A1」、
③はじめからワイヤーハンガー付きで作られた「生粋のM8A1」、
④「M8A1用ベルトループ部品挿げ替えM8」
の4つが現存することとなります。
③と④の見分け方は、鞘本体のスロート(鯉口)部の刻印がU.S.M8なら④、U.S.M8A1なら③ということになります。
因みに私はまだ上記①と②は持ってません。

↑左が④「M8A1用ベルトループ部品挿げ替えM8」、右が③はじめからワイヤーハンガー付きで作られた「生粋のM8A1」。「M8A1」は、鞘本体先端の補強のためにメタル・チップも施されることとなりました。
ほかにもワイヤーハンガーの材質、バイヨネットの柄の部分を固定するストラップのドットボタンの大きさや、そのオスメスの配し方が異なります。
M8A1はその後M5、M6、M7の各バイヨネット用として、M1ライフル(ガランド)、M14ライフル、M16ライフルと共に兵士たちに携行されました。1944年から1980年代半ばまでの約40年間にわたって使われたということです。
M3ファイティング・ナイフ用の、革でできたM6スキャバードに替わるものとして生まれたM8スキャバードですが、M3ファイティング・ナイフの鍔を改めてポメル部分に着剣部品を付けてM1カービン銃に着剣できるようにと生まれたM4バイヨネット用の鞘としても使われました。
しかし、M8スキャバードにはベルトに通すためのキャンバスで出来たベルトループが付いているのみで、各種ベルトのアイレットに通してぶら下げるためのワイヤーハンガーは付けられていませんでした。
当然使い勝手が悪いため、兵士レベルあるいはそれ以上の組織レベルですぐさまベルトループの上端部にワイヤーハンガーが付け加えられます。これを受けてはじめからワイヤーハンガー付きで作られるようになったのがM8A1スキャバードです。
こうして各種ベルトのアイレットに通してぶら下げて携行することもでき、ピストルベルトやトラウザース用のベルトに通して携行することもできるようになりました。
よって、現存するのは
①ワイヤーハンガー無しのままで改変されていない「生粋のM8」、
②M8にワイヤーハンガーを後付けした「M8改めM8A1」、
③はじめからワイヤーハンガー付きで作られた「生粋のM8A1」
の3種となりそうですが、実はもう一つ。
②のワイヤーハンガー後付けの「M8改めM8A1」だとベルトループの上端にワイヤーハンガーを後付けすることによりベルトループの長さ(ベルトに通すための実質的な長さ)が短くなってしまい、ピストルベルトに通すのが困難になりました。そこでM8のベルトループ部を鞘本体から取り去り、「生粋のM8A1」用のベルトループ部品を付けた「M8A1用ベルトループ部品挿げ替えM8」があります。
よって纏めると
①ワイヤーハンガー無しのままで改変されていない「生粋のM8」、
②M8にワイヤーハンガーを後付けした「M8改めM8A1」、
③はじめからワイヤーハンガー付きで作られた「生粋のM8A1」、
④「M8A1用ベルトループ部品挿げ替えM8」
の4つが現存することとなります。
③と④の見分け方は、鞘本体のスロート(鯉口)部の刻印がU.S.M8なら④、U.S.M8A1なら③ということになります。
因みに私はまだ上記①と②は持ってません。

↑左が④「M8A1用ベルトループ部品挿げ替えM8」、右が③はじめからワイヤーハンガー付きで作られた「生粋のM8A1」。「M8A1」は、鞘本体先端の補強のためにメタル・チップも施されることとなりました。
ほかにもワイヤーハンガーの材質、バイヨネットの柄の部分を固定するストラップのドットボタンの大きさや、そのオスメスの配し方が異なります。
M8A1はその後M5、M6、M7の各バイヨネット用として、M1ライフル(ガランド)、M14ライフル、M16ライフルと共に兵士たちに携行されました。1944年から1980年代半ばまでの約40年間にわたって使われたということです。
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