2013年11月09日
軽んじられる?紙モノ
その昔「コンバット・マガジン」の別冊で「PXマガジン」という軍装品に特化した雑誌がありました。
その中に「コレクター」向けの連載がありまして、「コレクションするに当たっては、まずコレクションの対象とするものには何があるのかを知り、まだ集めていないものは何かを把握していなければ、ただ『集める』だけでは単なる『集合物』であり、『コレクション』たり得ない・・・旨の教示がありました。
まぁ、ある分野のコレクションを完全なものにしようという、まさに「蒐集家」の立場であれば、自分の蒐集対象のうち、どれ程を既に蒐集していて、あと何を蒐集していかなければならないかを把握するのは必須でしょう。上記の連載の筆者のかたは、ある展示会かなんかの場で自分のコレクションの対象である「日本軍の軍票」の保有リストとそこで展示してあった軍票とを照らし合わせてチェックしていると、男がやってきて「軍票を集めているのか。おれは『全部』持っているぜ」と言うのを聞いて、ゼンブという言葉に驚き、その男に「それでは世界的に希少な〇〇軍票は持っているか?」、「◇◇軍票は?」、「△△軍票は?」と尋ねると、その男は「持ってない」、「ない」、「・・・。」と最後には無言になった・・・という事例を引いて「何が全部であるかを知らぬ愚かさ」を説いておられました。
100%のコレクションを目指す蒐集家であれば蒐集対象全てを知らなければ上の男のように「全部持ってる」などと言ってしまい同好の士からの失笑は避けられないでしょう。しかし私のような、「蒐集家」ではなくて「『集めていくこと』が好き」レベルの者としては、もともと「全部」持てる筈がないので(財力の問題もあって)、軽々しくも「ゼンブ」持っているなどとは言いません。ただ、「全部『知っている』」レベルには近づきたいなとは思います。「物を知らないコレクター」より「物を持たない物知り」でありたいとも私は思います。
コレクションに「完全」というプレミアムをつけて「権威性」を持たせて広く外部に披露したいのならばしっかり集めていかなくてはなりませんが、私は知りながら集める楽しみを求めます。最初にコレクションリスト(集めるべきものリスト)を作り、手に入れたモノに〇印をして、まだ集めていないものは何かチェックし、それを探し求めるというスタイルの楽しさも分かりますが、「集めなくては」という強迫観念にとらわれるようで少し苦しく思います。お金や時間の問題もあります。「こんなものもあったのかぁ」と勉強しながら集めていくのも一つのスタイルとして良いのではないでしょうか。
めちゃくちゃ前置きが長くなりましたが、「それが何であるか」を確認する方法の一つとして、軍発行のマニュアル類が挙げられます。自分がコレクションしているものが何であるかを確認するために大変重要な資料になります。モノに執着しがちですが、こういった紙の資料も資料としてだけではなく、十分コレクションの対象になり得ます。
私のメインたるコレクション対象は2次大戦時の米陸軍兵士装備です。

↑これはリプリント(復刻版)なのですが、1943年8月発行の「Quartermaster Supply Catalog 」のSection 1 - Enlisted Men's Clothing and Equipment - です。


↑目次に続いて概要説明があります。

OQMG(Office of Quartermaster General) 回状4号として発行された「The Quartermaster Supply Catalog」が、1943年8月に5つのセクションに分割されました。ここにあるセクション1は「Enlisted Men's Clothing and Equipment(兵下士官用衣類及び装備」を扱っており、制式名称・ストックナンバーとともに幾つかの品にはそれについての簡潔な説明が掲載されています。
以下、ブーツ、靴、靴下、スーツ、コート・ジャケット、…とグループ順に並んで掲載されています。これらを見ていくと、外見は同じように見えるモノであっても、細かい差異があり、制式名称も異なることが分かったり、いわゆる俗称と制式名称との照らし合わせができます。
↓たとえば有名なところでは「M-41フィールド・ジャケット」と称しているものは、正しくは「od フィールド ジャケット(Jacket, Field, od)」であることが分かります。(画像の左端)

「ボタンとジッパー閉じのフランネル裏地付き耐風防水コットンポプリン製短丈戦闘ジャケット」との説明書きがあります。
↓また、「水筒」にも、この画像の左側「fig.2」にあるように、「M-1910」、「M-1942」、 「plastic」、 「stainless steel」の4種があることがわかります。




一般的な歩兵装備は一通り網羅しているので重宝します。
それでは今回はこれにて失礼します。
その中に「コレクター」向けの連載がありまして、「コレクションするに当たっては、まずコレクションの対象とするものには何があるのかを知り、まだ集めていないものは何かを把握していなければ、ただ『集める』だけでは単なる『集合物』であり、『コレクション』たり得ない・・・旨の教示がありました。
まぁ、ある分野のコレクションを完全なものにしようという、まさに「蒐集家」の立場であれば、自分の蒐集対象のうち、どれ程を既に蒐集していて、あと何を蒐集していかなければならないかを把握するのは必須でしょう。上記の連載の筆者のかたは、ある展示会かなんかの場で自分のコレクションの対象である「日本軍の軍票」の保有リストとそこで展示してあった軍票とを照らし合わせてチェックしていると、男がやってきて「軍票を集めているのか。おれは『全部』持っているぜ」と言うのを聞いて、ゼンブという言葉に驚き、その男に「それでは世界的に希少な〇〇軍票は持っているか?」、「◇◇軍票は?」、「△△軍票は?」と尋ねると、その男は「持ってない」、「ない」、「・・・。」と最後には無言になった・・・という事例を引いて「何が全部であるかを知らぬ愚かさ」を説いておられました。
100%のコレクションを目指す蒐集家であれば蒐集対象全てを知らなければ上の男のように「全部持ってる」などと言ってしまい同好の士からの失笑は避けられないでしょう。しかし私のような、「蒐集家」ではなくて「『集めていくこと』が好き」レベルの者としては、もともと「全部」持てる筈がないので(財力の問題もあって)、軽々しくも「ゼンブ」持っているなどとは言いません。ただ、「全部『知っている』」レベルには近づきたいなとは思います。「物を知らないコレクター」より「物を持たない物知り」でありたいとも私は思います。
コレクションに「完全」というプレミアムをつけて「権威性」を持たせて広く外部に披露したいのならばしっかり集めていかなくてはなりませんが、私は知りながら集める楽しみを求めます。最初にコレクションリスト(集めるべきものリスト)を作り、手に入れたモノに〇印をして、まだ集めていないものは何かチェックし、それを探し求めるというスタイルの楽しさも分かりますが、「集めなくては」という強迫観念にとらわれるようで少し苦しく思います。お金や時間の問題もあります。「こんなものもあったのかぁ」と勉強しながら集めていくのも一つのスタイルとして良いのではないでしょうか。
めちゃくちゃ前置きが長くなりましたが、「それが何であるか」を確認する方法の一つとして、軍発行のマニュアル類が挙げられます。自分がコレクションしているものが何であるかを確認するために大変重要な資料になります。モノに執着しがちですが、こういった紙の資料も資料としてだけではなく、十分コレクションの対象になり得ます。
私のメインたるコレクション対象は2次大戦時の米陸軍兵士装備です。

↑これはリプリント(復刻版)なのですが、1943年8月発行の「Quartermaster Supply Catalog 」のSection 1 - Enlisted Men's Clothing and Equipment - です。


↑目次に続いて概要説明があります。

OQMG(Office of Quartermaster General) 回状4号として発行された「The Quartermaster Supply Catalog」が、1943年8月に5つのセクションに分割されました。ここにあるセクション1は「Enlisted Men's Clothing and Equipment(兵下士官用衣類及び装備」を扱っており、制式名称・ストックナンバーとともに幾つかの品にはそれについての簡潔な説明が掲載されています。
以下、ブーツ、靴、靴下、スーツ、コート・ジャケット、…とグループ順に並んで掲載されています。これらを見ていくと、外見は同じように見えるモノであっても、細かい差異があり、制式名称も異なることが分かったり、いわゆる俗称と制式名称との照らし合わせができます。
↓たとえば有名なところでは「M-41フィールド・ジャケット」と称しているものは、正しくは「od フィールド ジャケット(Jacket, Field, od)」であることが分かります。(画像の左端)

「ボタンとジッパー閉じのフランネル裏地付き耐風防水コットンポプリン製短丈戦闘ジャケット」との説明書きがあります。
↓また、「水筒」にも、この画像の左側「fig.2」にあるように、「M-1910」、「M-1942」、 「plastic」、 「stainless steel」の4種があることがわかります。




一般的な歩兵装備は一通り網羅しているので重宝します。
それでは今回はこれにて失礼します。
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。