2014年06月22日
M2トライポッド・マウント・カバー(M2 Tripod Mount Cover)
こんにちは。
朝から梅雨の時季らしくシトシトと雨の降る大阪からお送りします。
九州方面では大雨による土砂災害などの被害が出ているようですが、みなさんの処は如何ですか?
さて今回は、WWⅡUS陸軍歩兵装備品の中でも、これまたマイナーなモノのご紹介です。
↓まずはこれ、WWⅡでも多く使用されたM1917A1ブローニング・マシンガンとM1917A1トライポッドをご覧ください。

実は私、このM1917(A1)本体も三脚も持ってません。入手するのは難しいです(金銭的に)。しかし、いま自分が持ってないモノと雖(いえど)も、それ用の付属品であるならば、いつかモノが手に入った時にそれとセットにして嬉しがることができる喜びのために集めてしまうのです!。
↓それがこれ、「M2トライポッド・マウント・カバー(M2 Tripod Mount Cover)」です。

米軍が使用したM1917、およびM1917A1ブローニング・マシン・ガン用のトライポッド(三脚)であるM1917、およびM1917A1トライポッドのマウント部分を覆うためのカバーです。機関銃の照準精度に密接にかかわるマウントを保護するためのモノです。
このように円底の巾着袋といった感じです。↓

↓上部の紐を引き、口を絞って三脚頭部に覆い被せるようにできてます。

↓側面に設えてあるポケットのフラップに制式名称と品番スタンプ。留具は「Lift the Dot」。

↓フラップを開けると4ケタの手書き数字(兵士個人識別表記?)と製造者・製造年標記。

↓「CRAWFORD MFG. CO. INC.」、「1943」。

↓補強のため内側に同じ生地がもう一枚張り付けられています。

↓外側からも縫い目が分かります。

↓底には「BURNETT」なる個人名標記と、「FUNGUS PROOFED TYPE I」との「防カビ処理済み」を示すスタンプ。その下にはその処理を行った会社名らしきモノと「1945」のスタンプ。カバー自体の製造は1943年CRAWFORD MFG. CO. INCが行い、1945年に「T?????A CO.??」社が防カビ処理を行ったと判断されます。

↓拡大。

↓ところで、この個体には実は少し「改造」が加えられています。口の部分に糸でDリングが固定されています。

↓もう一方(反対側)にも。

↓このように2つのDリングにストラップを連結した状態で入手しました。カバーをつけたトライポッドを肩に乗せて運ぶとすると片手はそれを保持するために塞がりますから、それを避けるため、つまり手を塞がないよう、肩に掛けてトライポッドを運べるように「ショルダーバッグ化」させたのではないかと思います。

↓そのストラップ。2か所に同じ縫い跡があり、糸が一部分残っています。何のストラップを転用したのでしょうか。

↓ストラップ両端の拡大。長さ調節用のバックルはWWⅠ時の装備に良く見られる「日」型バックル。スナップ・リンクはWWⅠ・WWⅡを通じて見られるモノです。

↓裏返しの図。

↓最後におまけです。1942年5月イギリス軍のC.O.D.(Central Ordnance Depot:「中央兵站部」とでも訳しましょうか)発行の「GUNS, MACHINE, CAL. ・30, BROWNING, M1919A4 - FIXED AND FLEXIBLE - ILLUSTRATED IDENTIFICATION LIST」からの引用。このカバーがM1919A4ブローニング・マシン・ガンの各パーツやアクセサリーと共に掲載されており、また、M1917A1トライポッドではなく、後継のM2トライポッドが掲載されていて、銃本体・トライポッド・アクセサリーの相互の整合性が取れておらず、混乱が見られます。

毎週一回日曜日のお昼頃に新しい記事を投稿しようといつも頑張っているのですが、今回は日中の用事が重なり、こんなに遅い時間の投稿となりました。また来週も何とか頑張りますのでよろしくお願いします。
それでは、また・・・。
朝から梅雨の時季らしくシトシトと雨の降る大阪からお送りします。
九州方面では大雨による土砂災害などの被害が出ているようですが、みなさんの処は如何ですか?
さて今回は、WWⅡUS陸軍歩兵装備品の中でも、これまたマイナーなモノのご紹介です。
↓まずはこれ、WWⅡでも多く使用されたM1917A1ブローニング・マシンガンとM1917A1トライポッドをご覧ください。

実は私、このM1917(A1)本体も三脚も持ってません。入手するのは難しいです(金銭的に)。しかし、いま自分が持ってないモノと雖(いえど)も、それ用の付属品であるならば、いつかモノが手に入った時にそれとセットにして嬉しがることができる喜びのために集めてしまうのです!。
↓それがこれ、「M2トライポッド・マウント・カバー(M2 Tripod Mount Cover)」です。

米軍が使用したM1917、およびM1917A1ブローニング・マシン・ガン用のトライポッド(三脚)であるM1917、およびM1917A1トライポッドのマウント部分を覆うためのカバーです。機関銃の照準精度に密接にかかわるマウントを保護するためのモノです。
このように円底の巾着袋といった感じです。↓

↓上部の紐を引き、口を絞って三脚頭部に覆い被せるようにできてます。

↓側面に設えてあるポケットのフラップに制式名称と品番スタンプ。留具は「Lift the Dot」。

↓フラップを開けると4ケタの手書き数字(兵士個人識別表記?)と製造者・製造年標記。

↓「CRAWFORD MFG. CO. INC.」、「1943」。

↓補強のため内側に同じ生地がもう一枚張り付けられています。

↓外側からも縫い目が分かります。

↓底には「BURNETT」なる個人名標記と、「FUNGUS PROOFED TYPE I」との「防カビ処理済み」を示すスタンプ。その下にはその処理を行った会社名らしきモノと「1945」のスタンプ。カバー自体の製造は1943年CRAWFORD MFG. CO. INCが行い、1945年に「T?????A CO.??」社が防カビ処理を行ったと判断されます。

↓拡大。

↓ところで、この個体には実は少し「改造」が加えられています。口の部分に糸でDリングが固定されています。

↓もう一方(反対側)にも。

↓このように2つのDリングにストラップを連結した状態で入手しました。カバーをつけたトライポッドを肩に乗せて運ぶとすると片手はそれを保持するために塞がりますから、それを避けるため、つまり手を塞がないよう、肩に掛けてトライポッドを運べるように「ショルダーバッグ化」させたのではないかと思います。

↓そのストラップ。2か所に同じ縫い跡があり、糸が一部分残っています。何のストラップを転用したのでしょうか。

↓ストラップ両端の拡大。長さ調節用のバックルはWWⅠ時の装備に良く見られる「日」型バックル。スナップ・リンクはWWⅠ・WWⅡを通じて見られるモノです。

↓裏返しの図。

↓最後におまけです。1942年5月イギリス軍のC.O.D.(Central Ordnance Depot:「中央兵站部」とでも訳しましょうか)発行の「GUNS, MACHINE, CAL. ・30, BROWNING, M1919A4 - FIXED AND FLEXIBLE - ILLUSTRATED IDENTIFICATION LIST」からの引用。このカバーがM1919A4ブローニング・マシン・ガンの各パーツやアクセサリーと共に掲載されており、また、M1917A1トライポッドではなく、後継のM2トライポッドが掲載されていて、銃本体・トライポッド・アクセサリーの相互の整合性が取れておらず、混乱が見られます。

毎週一回日曜日のお昼頃に新しい記事を投稿しようといつも頑張っているのですが、今回は日中の用事が重なり、こんなに遅い時間の投稿となりました。また来週も何とか頑張りますのでよろしくお願いします。
それでは、また・・・。
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