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2015年05月17日

ハドソン製・十四年式拳銃(後期型)(Nambu Type 14 pistol "Later model")

こんにちは。
当地大阪は、いわゆる「大阪都構想」で盛り上がって・・・いる人は盛り上がってるし、そうでない人も多く、投票の行方は全く分かりません。
私は大阪市民ではありませんので投票資格は無いのですが、十数年前までは大阪市民でしたので関心は十分あります。賛成票が反対票より一票でも多ければ「民意は『賛成』」となりますので、現状ではまだ考えがまとまらずに判断に迷っている人は、取り敢えず「反対」に投票しておいて、今回は「否決」とし、恐らく賛成派の方はまた何度でも今回のように住民投票を仕掛けると思いますので、今後また新たに構想の内容が十分周知され、自身で十分咀嚼し理解したときに、あらためて判断すればよいのではと思います。

さて、前回「大日本帝国陸軍の十四年式拳銃嚢(ホルスター)」をお届けしましたが、今回はその続きで懐かしきハドソン製モデルガン・十四年式拳銃(後期型)を採り上げます。タナカの十四年式を期待した方、御免なさい。なお、当記事のタイトルの英語表記中に「Nambu」と入れてますが、外国人向けには十四年式拳銃を意味するものとしてこの表記が一般的に通りが良いためです。日本の誇る銃器設計士・南部麒次郎は、この拳銃の設計には関与していませんが、主としてアメリカではNambuの名が独り歩きして、愛好家の間で「Nambu Type 14 pistol」という呼び名が広まったようです。

軍用銃に興味がある者としては、日本国内ではライヴの軍用銃を持つのは不可能ですので不可動(不稼働)実銃やモデルガンなどで我慢しなくてはなりません。
今ではマルシンから立派にガスガンという形で、CAWからはモデルガンとして、またタナカからも今回ご覧いただくハドソンの型を利用してさらに改良を加えてモデルガンとしてモデル化されています。ほかにも幾つかのトイガンメーカーからモデル化され、比較的容易にに入手できますが(私は未だですが)、私がこのモデルガンを入手した当時は、十四年式はこのモデルガンでしかモデル化されていませんでした。金額的には「おいそれ」とは参りませんでしたが、乏しい軍資金をやりくりしてやっと手に入れた経緯があります。

このモデル以前にハドソンは大きく分類すると2ロットを製造していました。今のレベルで言うとどちらも「ちょっとねぇ・・・」というレベルですが、その時々では旧軍モノをモデル化してくれた事そのものを礼賛していたものです。多少の事は脇へ置いておりました。

ハドソン製・十四年式拳銃(後期型)(Nambu Type 14 pistol Later model)
↑元々はもっと金ピカめっきでしたが、触りまくっている間にこの様なシャンパン・ゴールドになりました。実銃の開発経緯や機構などの説明はここでは行いません。Wikipedia(←リンクしています)などをご参照ください。左側面には安全装置の「火・安」表示と「十四年式」の刻印があります。

ハドソン製・十四年式拳銃(後期型)(Nambu Type 14 pistol Later model)
↑「HUDSON SMG」は、メーカー名の「ハドソン」と、いわゆる52年規制による合法モデルガンであることを示す「SMG」。

ハドソン製・十四年式拳銃(後期型)(Nambu Type 14 pistol Later model)
↑右側面。製造所とシリアル番号および製造時期が刻印表示されています。

ハドソン製・十四年式拳銃(後期型)(Nambu Type 14 pistol Later model)
↑ピンボケですみません。上段は左から旧軍ファンならご存知の造兵廠刻印(〇の中に逆8の字・名古屋造兵廠)、ロット刻印(〇の中にカタカナの「ロ」の字)、シリアルナンバー(97)です。しかしシリアルナンバーが2桁とは・・・。「普通」なら4桁とか5桁あたりを持ってくるのでは?ハドソンさんは何にこだわったのでしょう?下のフレーム部には「昭08.10」とあり、昭和8年10月製造という意味になろうかという処ですが、まず、実銃では昭和8年ならば「昭08」とはせず「昭8」と、普通にひと桁で表示されます。また、昭和8年製であるならば、トリガーガードはダルマ型になる前のまん円い「前期型」であらねばなりませんし、グリップ全面下部のマガジン抜け落ち防止板バネはまだ無い筈です。

ハドソン製・十四年式拳銃(後期型)(Nambu Type 14 pistol Later model)
↑その「マガジン抜け落ち防止板バネ」。マガジン・キャッチ部品とマガジンとの相性とか機械工作の精度に鑑みて、このようなモノが必要となったんでしょうが・・・。日本人はカッチリした仕事が出来る筈なんですけどねぇ。職人仕事レベルと違い、大量生産下での精度追求可能レベルは同時期の他国と比べて劣っていたことの証左でしょう。

ハドソン製・十四年式拳銃(後期型)(Nambu Type 14 pistol Later model)
ダミー・カートリッジ(上)とモデルガン・カートリッジ(下)。「8mm Nambu(8ミリ南部弾・8mm x 22)」はまだ細々と弾薬メーカーなどで作られています。モデルガン・カートリッジはすこし小ぶりですが、シルエットは良く似ています。

ハドソン製・十四年式拳銃(後期型)(Nambu Type 14 pistol Later model)
↑とはいえ、実はこのダミーカートは「38 Super Auto +P」のケースを「8mm Nambu」の形に絞って作られたモノです。「8mm Nambu」として作られてヘッド・スタンプも「8mm Nambu」などとなっているモノもちゃんとありますが、私が入手できていないだけです。



以上モデルガン、ハドソン製十四年式拳銃(後期型)いかがでしたでしょうか?
実銃はアメリカでは、もちろん程度にもよりますが、US$1,000.00程も出せばそこそこの程度のモノが手に入るようです。
パーツも色んな形で製造・供給されています。日本で、不可動実銃でこの十四年式が販売されればいいのですが。
でもまぁ現在は冒頭でも触れましたように色んなトイガンメーカーから色んな形で高いクオリティでモデル化されているのでそれで十分ですね。あと二十六年式拳銃や九四式拳銃も見事にモデル化されていますしね。また触れてみたいと思います。


それでは次回また・・・。







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