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2015年06月14日

M1937 BAR用マガジン・ベルト(BELT, MAGAZINE FOR B A R, M-1937)

こんにちは。
少し前の記事でERDL迷彩のブーニー・ハットを採り上げました際に「そういえば衣服関連ネタがまだ無い」ということに気づいたと記しました。

私の蒐集対象のメインはWWⅡ米陸軍一般歩兵ですので、例えばいわゆるM1941フィールド・ジャケット(Jacket, Field, od)とかHBTジャケット(Jacket, Herringbone Twill)なんかがネタとして登場するのが「普通」なのかもしれません。
では、なぜそうなっていないのか? それは多分それらのモノが「メジャー過ぎて平凡な存在」になっているからではないかと思います。しかも今挙げたような、一般歩兵が一般的に広く使っていたジャケット類やトラウザース類・ヘルメットなどのヘッドギア等なんかは、もう本当に広くいろんなかたがたによって紹介されていますので、私なんかが今さらしたり顔で蘊蓄を傾けてダラダラ述べることもないという思いもあります。だからと言ってそれらのメジャーなアイテムに今後全く触れないという積もりではありません。気が向いたら、まさに徒然、ネタに取り上げることもあろうかと思います。

なにぶん当ブログは体系的な百科事典的なモノを目指している訳ではなく、蒐(あつ)めて来たモノについて多少は蘊蓄も含ませつつも、好きなように書き連ねさせて頂くという姿勢でやっておりますので、「コレをちょっと皆さんに見て頂こう」とか、特に思い入れのあるモノをふと思い出して「ちょっと聞いて頂こう」という気が起こって、ネタが決定されます。あとは他のかたのブログやHPなどを見た際に「あ、次のネタはこれにしよう」とインスパイアされることもあります。つまり、何がネタになるかは全くの気まぐれです。

前置きが長くなりまして申しわけありません。
今回のネタは、やっぱり衣服系ではなく、「装備品系」です。
古くはTV映画「コンバット!」のWilliam G. Kirby(カービー)一等兵が担い、映画「saving private ryan」ではReiben(ライベン)一等兵が担っていたブローニング・オートマチック・ライフル(B.A.R.(Browning Automatic Rifle))用の20連マガジンを収めるマガジン・ベルト、M1937 BARマガジン・ベルト(Belt, Magazine for BAR, M-1937)です。ただ、BARはWWⅡに初めて採用されたのではなくWWⅠ中に採用されたものですから、WWⅠ時中に今回のM-1937の前身たるマガジン・ベルトが既に採用されていることにご注意ください。追って別途ご紹介・ご説明すると思います。

M1937 BAR用マガジン・ベルト(BELT, MAGAZINE FOR B A R, M-1937)
↑本個体はODシェード#3の、いわゆるカーキ色です。とは言え、良く見ると分かりますが、画像で右から2、3つ目のポケットのフラップの色目が他とは違い、ODシェード#3以前の、WW1時の「カーキ」もしくは「タン」、シェード#9に近いです。同じ製造者でも若干の違いが出ている典型例です。

M1937 BAR用マガジン・ベルト(BELT, MAGAZINE FOR B A R, M-1937)
↑拡大。これで良く分かります。

M1937 BAR用マガジン・ベルト(BELT, MAGAZINE FOR B A R, M-1937)
↑「U.S.」スタンプは装着した時に右側に来る方の一番臍寄りのポケットのフラップに施されています。ガーランド用のM-1923カートリッジ・ベルトでも「U.S.」スタンプは、フラップではなくポケットの部分にですが、やはり臍の右側です。M-1936ピストル・オア・リボルバー・ベルトでは「U.S.」は臍の左側ですが、何故でしょうか?

M1937 BAR用マガジン・ベルト(BELT, MAGAZINE FOR B A R, M-1937)
↑裏側です。左右のポケットは連結バックルを介して連結ベルトで繋がれています。連結ベルトの上部に一つだけあるハトメは、M-1910ハヴァーサックの背面に1本だけあるベルト連結用ストラップのフックを通すためのモノです。WWⅡでもWWⅠ時代のM-1910ハヴァーサックを使っているケースも多くありましたので、ちゃんと連結できるようにと設えられていました。ベルト連結用ストラップを2本持つM-1923ハヴァーサックであればこのハトメを連結に使うことはありません。

M1937 BAR用マガジン・ベルト(BELT, MAGAZINE FOR B A R, M-1937)
↑右ポケット部の裏面のスタンプ。製造者はBOYT社。1942年製です。

M1937 BAR用マガジン・ベルト(BELT, MAGAZINE FOR B A R, M-1937)
↑左ポケットの裏にも同じスタンプ。

M1937 BAR用マガジン・ベルト(BELT, MAGAZINE FOR B A R, M-1937)
↑左右のポケットは連結ベルトを左右のポケットの連結バックルを通すことにより連結されていますが、その連結バックルはポケットに直接縫い付けられているのではなく、このようにポケットの上辺に縫い付けられた「土台ベルト」とでも言うべきウェブ・ベルトに縫い付けられています。

M1937 BAR用マガジン・ベルト(BELT, MAGAZINE FOR B A R, M-1937)
↑ポケットを下から。各ポケットの底には水抜き用のハトメ穴。ポケットの下にはダブル・フック・ワイヤー連結用のやや大きめのハトメ。等間隔に6つではなく、ダブル・フック・ワイヤー連結が3組詰まった配列で設えられています。

M1937 BAR用マガジン・ベルト(BELT, MAGAZINE FOR B A R, M-1937)
↑各ポケットにはBAR用20連マガジンが2個づつ収納出来ます。因みに画像のマガジンは手前のモノが電動ガンBARのもの。奥が実物のBAR用マガジンです。かなりパーカライズ処理膜が剥げていますが…。

M1937 BAR用マガジン・ベルト(BELT, MAGAZINE FOR B A R, M-1937)
↑ポケットの内側。

M1937 BAR用マガジン・ベルト(BELT, MAGAZINE FOR B A R, M-1937)
↑装着バックルを留めたの図。

ガーランド小銃(M1ライフル)を持つ一般歩兵は、30-06弾が8発1セットになったエン・ブロック・クリップを10個、合計80発をM-1923カートリッジ・ベルトに収めています。一方今回のBAR射手の場合は30-06弾が20発入ったマガジンを、このM-1937マガジン・ベルトのポケット1つあたり2個づつ合計12個、弾数にして20発×2本×6ポケット=240発を携行していたことになります。BAR射手の腰にはガーランド小銃(M1ライフル)装備者の3倍以上の重みが掛かっていたのですね。腰だけではとても支えきれません。X型サスペンダー必須ですね。ただBAR用のお手入れグッズ・ボックスをこの6つのポケットのうちの1つに入れて携行するようマニュアルで定められていたので、公式には5ポケ×2個でマガジン10個、弾数にして200発が本マガジン・ベルトに収める弾数になります。

以上M-1937 BARマガジン・ベルトを見て参りました。WWⅡ後も朝鮮戦争はもちろんヴェトナム戦争時にも使われました。ヴェトナム戦争では、M16ライフル用の20連マガジンが一つのポケットに3本入るので、ベルト全体で合計360発もの弾薬が携行でき、結構重宝がられたそうです。

現在このBARマガジン・ベルト、現存数が少ないのか結構な価格になっていますね。1万円台半ばくらい?
私が蒐集を始めた1980年代半ば頃は沖縄のアメリカ屋さんでシェード#3のいわゆるカーキ色のモノが極上品で3,000円、シェード#7のいわゆるOD色のモノが同じく極上品で2,500円位で売られていました。

次回は今回のM-1937より前の、WWⅠ最末期にBARが採用されるのに合わせて作られた「第1世代」マガジン・ベルトについて見ていく予定です。

それでは、また…。







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