2018年11月11日
M1911(A1)用グリップ(ストック)(Grip/Stock for M1911(A1) Pistol)
こんにちは。
当地大阪は晩秋とは思えないような、とても暖かくて雲が少ないお天気です。紅葉狩りに行かないと勿体ない日曜日です。
さて今回、ここ最近投稿ペースが落ちているのを回復しようと頑張ってお届けするのは、コレクションを整理しておりましたら「あ、こんなのも蒐(あつ)めてたなぁ、忘れてた。」という、蒐められた側からすれば何とも寂しくも悲しい気持ちになっているであろうモノについての小徒然です。
↓「お、今更M1911A1のリポート?」と思われても無理のない画像ですが、そうではありません。今回の主役は下の方に写っているグリップ(ストック)です。因みに上は東京マルイのガスガンM1911A1で、下がウェスタン・アームズ(WA)のM1911A1です。どちらも気に入っていますが重量感においてWAの方がやや勝るかなという印象です。

ガスガン談義は致しません。主役はグリップ(ストック)です(以下「グリップ」とします。海外では一般的に「ストック(stock)」と呼ばれる事も多いです)。
↓「何やねん、これー。安っぽい別売りパーツかぇ?」と仰られても無理もありません。安っぽいのです。が、一応アメリカのミリタリーショップで実銃用サープラス・パーツとして1ペアUS$6.00位で10年程前に購入しました。いつの時代モノかも碌に調べずに、まあ安いし1ペアくらい持ってても邪魔にならないし…程度の思考での安易な出費でした。形状は、初期に見られたスクリュー周りのダイヤモンド型のチェッカリング無し部分が無い、1920年代中からの全面フル・チェッカリングパターンになっています。1940年に素材がウォルナットからプラスチックへと変わっていきますが、初期のプラスチック・グリップは非常に脆かったようで程なくより耐久性を持たせたものに変わります。

大戦終結後、朝鮮戦争期にKeyes社が交換用グリップの契約をとり、グリップの製造を始めますが、同社のモノには、あとで見る「パーツ・ナンバー」の他に自社の製造であることを示す「☆の中にK」のマークがモールドされています。
↓然るに、このグリップには「☆の中にK」のマークが無いので、それよりも後の製造分だと推察されます。

↓こちらは右側面に付く方のグリップ。パーツ・ナンバーは「5564062」。

↓こちらは左側面に付く方。パーツ・ナンバーは「5564063」。

↓まあ、こう見ると「安っぽい」のは仕方がないですね。軍用品なのだから、性能さえ十分であればそれに反しない限り見栄えは考慮される必要が無いのですから。それが低コスト・高品質というかコスト・パフォーマンスが至上命題の「軍用品」に求められるものですからね。

はい、今回は以上です。グリップについても当然マニア・専門家はいらっしゃいまして、今回のグリップの種類・バージョン違い等についても、「素材そのもの」、「スクリュー・ホール間、或いは『ダイヤモンド』間にチェッカリングの列が何段あるか」、「裏面の補強リブの形状やその有無」などで細かく分類なさっておられます。私はそこまではこだわりを持っていませんし、バージョン違いを蒐めて行こうとまでは今のところ思っていません。銃器コレクターの方にとっては、パーツの形状・刻印・製造者は重要な蒐集モチベーション・ファクターになるのでしょうけれども。
それでは今回はこの辺で失礼いたします。
当地大阪は晩秋とは思えないような、とても暖かくて雲が少ないお天気です。紅葉狩りに行かないと勿体ない日曜日です。
さて今回、ここ最近投稿ペースが落ちているのを回復しようと頑張ってお届けするのは、コレクションを整理しておりましたら「あ、こんなのも蒐(あつ)めてたなぁ、忘れてた。」という、蒐められた側からすれば何とも寂しくも悲しい気持ちになっているであろうモノについての小徒然です。
↓「お、今更M1911A1のリポート?」と思われても無理のない画像ですが、そうではありません。今回の主役は下の方に写っているグリップ(ストック)です。因みに上は東京マルイのガスガンM1911A1で、下がウェスタン・アームズ(WA)のM1911A1です。どちらも気に入っていますが重量感においてWAの方がやや勝るかなという印象です。

ガスガン談義は致しません。主役はグリップ(ストック)です(以下「グリップ」とします。海外では一般的に「ストック(stock)」と呼ばれる事も多いです)。
↓「何やねん、これー。安っぽい別売りパーツかぇ?」と仰られても無理もありません。安っぽいのです。が、一応アメリカのミリタリーショップで実銃用サープラス・パーツとして1ペアUS$6.00位で10年程前に購入しました。いつの時代モノかも碌に調べずに、まあ安いし1ペアくらい持ってても邪魔にならないし…程度の思考での安易な出費でした。形状は、初期に見られたスクリュー周りのダイヤモンド型のチェッカリング無し部分が無い、1920年代中からの全面フル・チェッカリングパターンになっています。1940年に素材がウォルナットからプラスチックへと変わっていきますが、初期のプラスチック・グリップは非常に脆かったようで程なくより耐久性を持たせたものに変わります。

大戦終結後、朝鮮戦争期にKeyes社が交換用グリップの契約をとり、グリップの製造を始めますが、同社のモノには、あとで見る「パーツ・ナンバー」の他に自社の製造であることを示す「☆の中にK」のマークがモールドされています。
↓然るに、このグリップには「☆の中にK」のマークが無いので、それよりも後の製造分だと推察されます。

↓こちらは右側面に付く方のグリップ。パーツ・ナンバーは「5564062」。

↓こちらは左側面に付く方。パーツ・ナンバーは「5564063」。

↓まあ、こう見ると「安っぽい」のは仕方がないですね。軍用品なのだから、性能さえ十分であればそれに反しない限り見栄えは考慮される必要が無いのですから。それが低コスト・高品質というかコスト・パフォーマンスが至上命題の「軍用品」に求められるものですからね。

はい、今回は以上です。グリップについても当然マニア・専門家はいらっしゃいまして、今回のグリップの種類・バージョン違い等についても、「素材そのもの」、「スクリュー・ホール間、或いは『ダイヤモンド』間にチェッカリングの列が何段あるか」、「裏面の補強リブの形状やその有無」などで細かく分類なさっておられます。私はそこまではこだわりを持っていませんし、バージョン違いを蒐めて行こうとまでは今のところ思っていません。銃器コレクターの方にとっては、パーツの形状・刻印・製造者は重要な蒐集モチベーション・ファクターになるのでしょうけれども。
それでは今回はこの辺で失礼いたします。
この記事へのコメント
今はなきMGC新宿店の末期に実物M1911A1用樹脂グリップがありましたが、
もろい、オイルによっては溶けるなど、実用としてはお勧めできない。
と言われ、それほど値の貼るものではありませんでしたが購入は断念。
後で時代によって質に大差があると知った次第であります。
いつだったかのイベントの個人ブースにて実物という触れ込みのを購入し、
マルイのガスブロに取り付けております。
もろい、オイルによっては溶けるなど、実用としてはお勧めできない。
と言われ、それほど値の貼るものではありませんでしたが購入は断念。
後で時代によって質に大差があると知った次第であります。
いつだったかのイベントの個人ブースにて実物という触れ込みのを購入し、
マルイのガスブロに取り付けております。
Posted by 引退した人 at 2018年11月11日 17:11
引退した人 さま
コメントありがとうございます。
見た目が如何にもチープで、しかも「ヴィンテージ物」ではなく、あくまでも「サープラス」の域を未だ出ていないので、それほど思い入れは無かったのですが、値段も安かったので持っておこうかと言った動機で入手しました。
コメントありがとうございます。
見た目が如何にもチープで、しかも「ヴィンテージ物」ではなく、あくまでも「サープラス」の域を未だ出ていないので、それほど思い入れは無かったのですが、値段も安かったので持っておこうかと言った動機で入手しました。
Posted by Sgt. Saunders
at 2018年11月11日 19:30

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