2020年04月05日
U.S. ウォーター・キャンティーン(Canteen, Water, One-quart, M1961)
みなさん、こんにちは。
当地大阪・北河内は桜が満開です。昨日桜並木の河川敷などを歩いて花見を楽しんでまいりました。
新型コロナウィルスの勢いがますます増している中「3密」を避け、手洗い・マスク励行で一生懸命罹患・感染を防いでおります。ドラッグストアなどではマスクの入荷を朝早くから行列を作って待つ人々の姿が未だに見られます。公衆衛生施策やマスクの安定供給も大事ですし、活動自粛要請による経済活動の停滞からの「不況」対策・経済施策も早急に行いませんと「時機に遅れたヘボ行政」と言われてしまいます。そんな中安倍首相が決断したのは「全世帯に布マスクを2枚ずつ戸別郵送!」。なんと素晴らしい!?
さて今回の投稿ネタはU.S.ウォーター・キャンティーン(U.S. 1-Quart Water Canteen, M1961)とのタイトルを付けましたが、詳しく言えば「U.S. 1クォート・ポリエチレン・ウォーター・キャンティーン(FSN:8465-889-3744)」です。「M1961」というのが軍の制式名称なのか、今回調べましたがまだよく分かりません。
米軍のキャンティーン(水筒)で「プラスチック製」のモノと言えばWWII中1942年に出現した、やや黄色味を帯びた透明エチルセルロース製の「Canteen, Plastic (Stock No:74-C-85)」を思い浮かべる方も多いかと思いますが、今回お見せする「プラスチック製」キャンティーンはそれではなく、ヴェトナム戦中に多用され始めましたOD色のポリエチレン製キャンティーンです。
↓ブログのサムネイル画像としてカバー付きでお見せします。本題のキャンティーンから離れますが、このカバーはヴェトナム戦の後期も後期のM1967 Individual Load-Carring Equipmentの一つであるM1967 water canteen cover(FSN:8465-860-0256)(←クリックで別ウィンドウが開きます)です。
キャンティーン本体は金属からプラスチックへ、カバーはコットンからナイロンへと素材が変わっていく丁度その過渡期にヴェトナム戦がありました。と言いますか、ヴェトナム戦がその過渡期となるべき必然性を有していたと言うべきでしょう。WWII中のプラスチック製キャンティーンは金属材料の不足を補う「代替素材」の観点からの産物でした。

↓はい、キャンティーン本体です。基本的形状はそれまでのM1910等の金属製キャンティーン(←クリックで過去記事が別ウィンドウで開きます)と変わりません。容量は1クォート(約946㎖)。キャップと本体とを繋ぐ連結具もすべてポリエチレン製です。年代が下ると色調はもっと茶色味が強くなります。いつ頃かは何とも申せません。偏に調査不足です。

↓表側上部に曰く、「水専用。キャンティーンを裸火やバーナープレートに近付けてはならない。」熱による変形に注意せよという事に他ならないです。その注意書きの上に「DM」と、使用者による刻銘があります。

↓背面です。こちらの上の方にも「DM」との刻銘があり、下の方にも赤い筆記具で「D???… MIL??…」と書いてあります。

↓飲み口とキャップの拡大です。オーソドックスなスクリューキャップです。キャップには縦に10本の滑り止めが付けられています。

↓真上から。キャップと本体、連結具の色調が微妙に異なっていますが、よくある事です。

↓キャップと本体を繋ぐ連結具の帯部分は少しオフ・センターですね。今更ながら気付きました。〇=〇ではなく、〇⁼〇ですね。

↓底面です。表側と背側の前後合わせで作られています。上に「U.S. 1968」と、1968年製であるとの表示と、下に「横菱の中にZARN」のメーカー・ロゴ。ZARN社について調べてみましたが、まだ良く分かっていません。1990年代の製品にもその名を認めます。右側の「2」は単なる製造ロットか何かだろうと思います。

↓カップに収まるのも従来からのモノと同じです。このカップについてもまたいづれ採り上げます。

以上、いつも以上に(シャレじゃないですよ)駆け足気味で見て参りました。
このプラスチック製キャンティーンのスタイルはLC-1、LC-2時代へと若干の改良を経て引き継がれ、現代でもその進化形が使用され、一般向けにも販売されていたりとかなりメジャーな存在になっています。
サープラス品としてもまだかなりの量があるように思えますが、製造年を1970年より前に絞って言えば「ビンテージ品」になってきているのも事実で、価格もそれなりに高騰しつつあります。
一方で50年余りも前のモノが非常に綺麗な状態のまま残っているという「実物」という触れ込みで販売されているモノも目にしますが、果たして「ホンモノ」なのか、ちょーーっと疑ってしまいます。
それでは今回はこの辺で失礼いたします。ご機嫌宜しゅう。
当地大阪・北河内は桜が満開です。昨日桜並木の河川敷などを歩いて花見を楽しんでまいりました。
新型コロナウィルスの勢いがますます増している中「3密」を避け、手洗い・マスク励行で一生懸命罹患・感染を防いでおります。ドラッグストアなどではマスクの入荷を朝早くから行列を作って待つ人々の姿が未だに見られます。公衆衛生施策やマスクの安定供給も大事ですし、活動自粛要請による経済活動の停滞からの「不況」対策・経済施策も早急に行いませんと「時機に遅れたヘボ行政」と言われてしまいます。そんな中安倍首相が決断したのは「全世帯に布マスクを2枚ずつ戸別郵送!」。なんと素晴らしい!?
さて今回の投稿ネタはU.S.ウォーター・キャンティーン(U.S. 1-Quart Water Canteen, M1961)とのタイトルを付けましたが、詳しく言えば「U.S. 1クォート・ポリエチレン・ウォーター・キャンティーン(FSN:8465-889-3744)」です。「M1961」というのが軍の制式名称なのか、今回調べましたがまだよく分かりません。
米軍のキャンティーン(水筒)で「プラスチック製」のモノと言えばWWII中1942年に出現した、やや黄色味を帯びた透明エチルセルロース製の「Canteen, Plastic (Stock No:74-C-85)」を思い浮かべる方も多いかと思いますが、今回お見せする「プラスチック製」キャンティーンはそれではなく、ヴェトナム戦中に多用され始めましたOD色のポリエチレン製キャンティーンです。
↓ブログのサムネイル画像としてカバー付きでお見せします。本題のキャンティーンから離れますが、このカバーはヴェトナム戦の後期も後期のM1967 Individual Load-Carring Equipmentの一つであるM1967 water canteen cover(FSN:8465-860-0256)(←クリックで別ウィンドウが開きます)です。
キャンティーン本体は金属からプラスチックへ、カバーはコットンからナイロンへと素材が変わっていく丁度その過渡期にヴェトナム戦がありました。と言いますか、ヴェトナム戦がその過渡期となるべき必然性を有していたと言うべきでしょう。WWII中のプラスチック製キャンティーンは金属材料の不足を補う「代替素材」の観点からの産物でした。

↓はい、キャンティーン本体です。基本的形状はそれまでのM1910等の金属製キャンティーン(←クリックで過去記事が別ウィンドウで開きます)と変わりません。容量は1クォート(約946㎖)。キャップと本体とを繋ぐ連結具もすべてポリエチレン製です。年代が下ると色調はもっと茶色味が強くなります。いつ頃かは何とも申せません。偏に調査不足です。

↓表側上部に曰く、「水専用。キャンティーンを裸火やバーナープレートに近付けてはならない。」熱による変形に注意せよという事に他ならないです。その注意書きの上に「DM」と、使用者による刻銘があります。

↓背面です。こちらの上の方にも「DM」との刻銘があり、下の方にも赤い筆記具で「D???… MIL??…」と書いてあります。

↓飲み口とキャップの拡大です。オーソドックスなスクリューキャップです。キャップには縦に10本の滑り止めが付けられています。

↓真上から。キャップと本体、連結具の色調が微妙に異なっていますが、よくある事です。

↓キャップと本体を繋ぐ連結具の帯部分は少しオフ・センターですね。今更ながら気付きました。〇=〇ではなく、〇⁼〇ですね。

↓底面です。表側と背側の前後合わせで作られています。上に「U.S. 1968」と、1968年製であるとの表示と、下に「横菱の中にZARN」のメーカー・ロゴ。ZARN社について調べてみましたが、まだ良く分かっていません。1990年代の製品にもその名を認めます。右側の「2」は単なる製造ロットか何かだろうと思います。

↓カップに収まるのも従来からのモノと同じです。このカップについてもまたいづれ採り上げます。

以上、いつも以上に(シャレじゃないですよ)駆け足気味で見て参りました。
このプラスチック製キャンティーンのスタイルはLC-1、LC-2時代へと若干の改良を経て引き継がれ、現代でもその進化形が使用され、一般向けにも販売されていたりとかなりメジャーな存在になっています。
サープラス品としてもまだかなりの量があるように思えますが、製造年を1970年より前に絞って言えば「ビンテージ品」になってきているのも事実で、価格もそれなりに高騰しつつあります。
一方で50年余りも前のモノが非常に綺麗な状態のまま残っているという「実物」という触れ込みで販売されているモノも目にしますが、果たして「ホンモノ」なのか、ちょーーっと疑ってしまいます。
それでは今回はこの辺で失礼いたします。ご機嫌宜しゅう。
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