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2021年06月06日

U.S. 手旗信号キット(U.S. Signal Corps Army Flag Kit, Type CS-16)

みなさん、こんにちは。
新型コロナウィルスの新規感染者数が当地大阪では減少傾向に転じておりまして、ホンマかいなと思いつつ、このまま全国的に減少が続くよう祈りつつ、尾身さんが政府与党の政策に不利なことを言い出したのに動揺してかせずにかシレーっと意に介さないふりをしつつオリンピック開催に向けて猛進する菅政権の狂気に呆れつつ梅雨の中休みの下お送りする今回のネタは「U.S. 手旗信号キット(U.S. Signal Corps Army Flag Kit, Type CS-16)」です。

これまでも記事中やプロフ等でも申し上げておりますが、私の基本的な蒐集対象はWW2からヴェトナム戦までのアメリカ陸軍歩兵科の一般的歩兵装備品です。
しかし稀に、特に以前から欲しいとは思っていないモノなのに、その価額のお手頃感と物珍しさだけで衝動的に購ってしまったモノが少なからずあります。今回採り上げるモノもそのうちの一つで、おそらく皆様におかれましてもあんまり、否、殆ど関心をお持ちにならないかたが大多数であろうと思いますが敢えて今回採り上げました。

↓今回のネタ、「米陸軍 CS-16型 手旗信号キット(U.S. Signal Corps Army Flag Kit, Type CS-16)」です。正確に言えば「『U.S. Army Flag Kit, Type CS-16』と書かれてあるコットン・ウェブ・ケースと、その中に入っていた旗2本」です。お見せするものが果たして「CS-16手旗信号キット」の全部なのか?については自信がありません。物珍しさだけで購入したモノである事に加え、調べようにも資料を集めるのが困難で、結論を出し得ていません…。画像上の方にケースがあるんですが全部写ってませんね。すみません。
U.S. 手旗信号キット(U.S. Signal Corps Army Flag Kit, Type CS-16)

↓中には旗が入っていました。ケースはODシェード#9のウェブ・キャンバス製です。
U.S. 手旗信号キット(U.S. Signal Corps Army Flag Kit, Type CS-16)

↓ケースの表のスタンプ。Signal Corps(通信科)のシンボル(松明と交差する信号旗)と「U.S. Army Flag Kit, Type CS-16」の表記。しかしまぁ上の画像とODの色調がこれ程も変わるんですね。どちらかと言えばこの画像の方が実物に近いです、と申しましてもご覧になられているモニタによっても映り方が異なりますでしょうから、正しい色の再現は難しいですね。カラースケールが必要ですね。
U.S. 手旗信号キット(U.S. Signal Corps Army Flag Kit, Type CS-16)

↓背面には背負い用?の長さの調節が可能なスリングがあります。
U.S. 手旗信号キット(U.S. Signal Corps Army Flag Kit, Type CS-16)

↓中身を入れてもそれほど重たくはならなさそうですが、スリングのケース本体への縫い付け箇所は糸で縫い付けるだけでなく、リベットを2つを使って留めてあります。それほど補強が必要でしょうか?
U.S. 手旗信号キット(U.S. Signal Corps Army Flag Kit, Type CS-16)

↓長さ調節はサスペンダーなどで見られる梯子型(目型)のバックルでおこないます。スリングの下部のケース本体への縫い付け箇所も上と同様糸で縫い付けるだけでなく、2つのリベットで補強されています。
U.S. 手旗信号キット(U.S. Signal Corps Army Flag Kit, Type CS-16)

↓表側のフラップの開閉は、背面のスリングよりも幅の狭いストラップと梯子型(目型)バックルでおこないます。
U.S. 手旗信号キット(U.S. Signal Corps Army Flag Kit, Type CS-16)

↓ケースの上部と下部に3連のハトメ穴が設えられています。恐らくこれは、ここに紐を通してこのケースを何かに結わえ付けるときのためのモノだと思います。
U.S. 手旗信号キット(U.S. Signal Corps Army Flag Kit, Type CS-16)

↓開口部。この画像では分かり難いですが、縁はODシェード#3のコットン・テープでバインディング処理されてます。
U.S. 手旗信号キット(U.S. Signal Corps Army Flag Kit, Type CS-16)

↓次に旗を見て行きます。
U.S. 手旗信号キット(U.S. Signal Corps Army Flag Kit, Type CS-16)

↓取り出しました。2本セットで入っていました。でもケースにはまだ若干の余裕があり、しかも先ほども触れましたがスリングは強固にリベット留めされていることから、冒頭で申しましたようにこのCS-16キットには旗の他にも何かもうちょっと重さのあるモノが含まれているのではないかと思っております。
U.S. 手旗信号キット(U.S. Signal Corps Army Flag Kit, Type CS-16)

↓13cmの握りの部分も含めて旗竿の全長は約61cm。旗の大きさは素材がコットンなので多少の縮みがあると思いますが、現状では丈は約44cm、幅が約46cmで、ほぼ正方形です。
U.S. 手旗信号キット(U.S. Signal Corps Army Flag Kit, Type CS-16)

↓旗は対角線を境にした赤と白の三角デザインです。通信科の兵科章で見た「四角の中に四角」ではありません。恐らく当初は「四角の中に四角」で、いつからか三角デザインになったんだろうと思います。その辺の調査はしておりません。お許しください。
U.S. 手旗信号キット(U.S. Signal Corps Army Flag Kit, Type CS-16)

↓旗竿はヒッコリー材やメイプル材が使用されました。この2本は多分左がヒッコリー材で右がメイプル材ではないかと思います。仕上げ形状も若干違っています。
U.S. 手旗信号キット(U.S. Signal Corps Army Flag Kit, Type CS-16)

↓旗の紐を竿の溝に括り付けて、旗がすっぽ抜けないようになってます。
U.S. 手旗信号キット(U.S. Signal Corps Army Flag Kit, Type CS-16)


はい、以上でございます。

例えばTV映画「コンバット!」の中で兵士間での通信に用いられているモノと言えばリトルジョンがよく背負わされていたSCR-300や片手片肩で担げるSCR-536などの無線機やEE-8などの有線の野戦電話機が思い浮かびます。或いは映画プライベート・ライアンでは鐘楼の見張りが地上の兵士に手を使ったジェスチャーで何がどれ程接近して来ているかを伝えるシーンがありました。手旗信号を送受するシーンは映画などではあまり見かけませんね。

無線音声通話・有線音声通話はまさにリアル言語による意思疎通手段、ジェスチャーも身体言語(ボディ・ランゲージ)による意思疎通手段です。一方非言語通信たるモールス信号や今回の手旗信号も、意思疎通手段としてWW2に限らず広く利用されています。
リアル言語による通信は発声できる条件下では誰でもできますが、モールス信号や手旗信号などの非言語通信は、まず予め送受信者がお互いに「何が何を意味するか」を覚えておかなければなりません。
モールス信号は「・」と「-」(「ト」と「ツー」)をどう組み合わせるかでどのアルファベット・カナを示すのか、手旗信号ならどのセマフォア信号がどのアルファベット・数字を示すか(日本でならばどんな原画の組み合わせがどのカナ・数字を示すのか)を覚えないと通信できません。覚えるのは大変です。
昔ボーイスカウト隊員の友人がおりまして、持ってた教本のようなものの中に手旗信号の原画が載っていて、興味があったので本を借りて覚えかけましたけど、忍耐力が尽き、程無くやめました。モールスも「イトー」「ロジョーホコー」「ハーモニカ」と覚えて行きましたが「ヲショーショーコー」までで力果て絶えました。
このキットを手にしたからと言ってもう一度セマフォアを覚えようかという気にはなりませんでした。興味はありますが頭が付いて来ません。

今日はあのDデイです。プライベート・ライアンを観てあらためて戦争犠牲者を鎮魂したいと思います。

それでは今回はこの辺でいつも以上にまとまりのない話のまま失礼いたします。宜しければまたお会い下さいますでしょうか。
ご機嫌宜しゅう。さようなら。






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Posted by Sgt. Saunders at 12:00│Comments(0)米軍(U.S.)Special Tools
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