2014年07月06日
ドイツ軍機関銃用弾薬ベルトリンク(Munitiongurt für Maschinengewehr)
こんにちは。
当地大阪は梅雨入りしてから雨が降ることはありましたが、「梅雨時の雨」ではなく「夕立ち」や「普通の雨」しか降ってないような気がします。
本日は曇り空で、湿気で蒸し暑さを覚えます。
「日曜の正午には投稿完了」を目指しています当ブログ、今回も遅刻となりました。
さて今回は前回に続いて銃器関係モノを。
WWⅡドイツ軍が使用したMG34・MG42機関銃用の弾薬ベルトリンク(Munitiongurt für Maschinengewehr)です。正式には「Zwischenstück für 50 Patronen」と呼ばれます(connecting link for 50 cartridgesの意)。

↑ベルト・リンクは50発分が1本になっています。上側面と下側面とで見かけが異なります。
↓もう少し拡大してみました。上側面はベルト・リンクの黒い部分が多く見えるのに対し、下側面は黒い部分が目立ちません。

↓更に拡大。



↑カートリッジの胴の周りの、その外周360度のうち240度位を挟んでホールドしているような恰好です。
↓横から。カートリッジ後方へ伸びた爪の先がカートリッジのリム部に噛んでカートリッジの前後位置を固定します。とは言え、カートリッジの胴部分で、かなりしっかり固定されていますので、爪が折れたりしていても、カートリッジをセットする時に前後位置を合わせておけば前後にずれるようなことはありません。

↓リンクはコイル状のワイヤで連結されています。

↓カートを抜いて裏側を。

↓ベルト・リンクを連結する要領。

↓連結用のタブ(画像左側)を右側のリンク末端のスリットへ・・・、

↓入りますか?

↓入りましたね。

↓タブに設けられた凸ポチをスリットのあるリンクのD型の小窓から外側へ出るようにして・・・、

↓裏側から見るとこんな感じ。



↑タブのRとスリットの方のRが合ったところで・・・、
↓カートを挿し込むことにより連結されます。


↓裏側から見ると、どこで連結しているかは容易には判りません。

このように一本50発のベルト・リンクですが理論上何本も連結できます。実際は5本250連がひと纏まりで弾薬箱に収められます。ドラム・マガジンには50発(ベルト・リンク1本)が収められます。
ところで、今連結した2つのベルト・リンクですが、微妙に違いがあることにお気づきですか?
↓この左右のベルト・リンクに違いがあります。どこでしょう?

答えは・・・

そうです。この補強リブです。リブの無い方(左)はM34、リブの有る方(右)はM41と呼ばれています。リブを加えることにより強度を向上させたのです。リンクの「背骨」のようにカートのリムに噛みこむ爪の先まで真ん中に一本長く施してあるのと、爪の先の方に更にその両側に短く一本ずつ施してあります。モノによってはこの短いリブが無いモノもあります(今回のブログの一番最初の画像のモノがそうです。3番目の画像をご覧ください)。単なる「バージョン違い」なのか制式名の異なる別モノなのかは、実は未だ確認できておりません。すみません。
↓連結タブに製造者・製造年月を示す刻印があります。

「ST」「4.40」とあり、「Stoco社1940年4月製造」であることが判ります。WaA刻印もあるようですが薄くて判然としません。
↓この個体の刻印は「cvo」だけですが、やはり「Stocko」社です。製造年はこの「cvo」の「コードがStocko社のコードとして用いられた間」であるとしか言えません。

↓この個体には「11.41」と「WaA279」の刻印。「1941年11月 チューリンゲンのG.J. Ensink-u. Co.の『軍装備品特別工場』製造」と判断できます。(但し「WaA279」は年代によっては他のメーカーを示します。WaAスタンプについてはまた別の機会に採り上げます。)

角度を変えてもう一枚↓

今回はここまで。「その2」に続きます。(いつになるかは未定ですけれども・・・・・・。)
それでは、また・・・。
当地大阪は梅雨入りしてから雨が降ることはありましたが、「梅雨時の雨」ではなく「夕立ち」や「普通の雨」しか降ってないような気がします。
本日は曇り空で、湿気で蒸し暑さを覚えます。
「日曜の正午には投稿完了」を目指しています当ブログ、今回も遅刻となりました。
さて今回は前回に続いて銃器関係モノを。
WWⅡドイツ軍が使用したMG34・MG42機関銃用の弾薬ベルトリンク(Munitiongurt für Maschinengewehr)です。正式には「Zwischenstück für 50 Patronen」と呼ばれます(connecting link for 50 cartridgesの意)。

↑ベルト・リンクは50発分が1本になっています。上側面と下側面とで見かけが異なります。
↓もう少し拡大してみました。上側面はベルト・リンクの黒い部分が多く見えるのに対し、下側面は黒い部分が目立ちません。

↓更に拡大。



↑カートリッジの胴の周りの、その外周360度のうち240度位を挟んでホールドしているような恰好です。
↓横から。カートリッジ後方へ伸びた爪の先がカートリッジのリム部に噛んでカートリッジの前後位置を固定します。とは言え、カートリッジの胴部分で、かなりしっかり固定されていますので、爪が折れたりしていても、カートリッジをセットする時に前後位置を合わせておけば前後にずれるようなことはありません。

↓リンクはコイル状のワイヤで連結されています。

↓カートを抜いて裏側を。

↓ベルト・リンクを連結する要領。

↓連結用のタブ(画像左側)を右側のリンク末端のスリットへ・・・、

↓入りますか?

↓入りましたね。

↓タブに設けられた凸ポチをスリットのあるリンクのD型の小窓から外側へ出るようにして・・・、

↓裏側から見るとこんな感じ。



↑タブのRとスリットの方のRが合ったところで・・・、
↓カートを挿し込むことにより連結されます。


↓裏側から見ると、どこで連結しているかは容易には判りません。

このように一本50発のベルト・リンクですが理論上何本も連結できます。実際は5本250連がひと纏まりで弾薬箱に収められます。ドラム・マガジンには50発(ベルト・リンク1本)が収められます。
ところで、今連結した2つのベルト・リンクですが、微妙に違いがあることにお気づきですか?
↓この左右のベルト・リンクに違いがあります。どこでしょう?

答えは・・・

そうです。この補強リブです。リブの無い方(左)はM34、リブの有る方(右)はM41と呼ばれています。リブを加えることにより強度を向上させたのです。リンクの「背骨」のようにカートのリムに噛みこむ爪の先まで真ん中に一本長く施してあるのと、爪の先の方に更にその両側に短く一本ずつ施してあります。モノによってはこの短いリブが無いモノもあります(今回のブログの一番最初の画像のモノがそうです。3番目の画像をご覧ください)。単なる「バージョン違い」なのか制式名の異なる別モノなのかは、実は未だ確認できておりません。すみません。
↓連結タブに製造者・製造年月を示す刻印があります。

「ST」「4.40」とあり、「Stoco社1940年4月製造」であることが判ります。WaA刻印もあるようですが薄くて判然としません。
↓この個体の刻印は「cvo」だけですが、やはり「Stocko」社です。製造年はこの「cvo」の「コードがStocko社のコードとして用いられた間」であるとしか言えません。

↓この個体には「11.41」と「WaA279」の刻印。「1941年11月 チューリンゲンのG.J. Ensink-u. Co.の『軍装備品特別工場』製造」と判断できます。(但し「WaA279」は年代によっては他のメーカーを示します。WaAスタンプについてはまた別の機会に採り上げます。)

角度を変えてもう一枚↓

今回はここまで。「その2」に続きます。(いつになるかは未定ですけれども・・・・・・。)
それでは、また・・・。
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